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第4章 10歳王都編
4.13.13 平和な王都の日々
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王都から帰還する日が近づいて来た。
以前、助けた男の子家から、お茶会へのお誘い、もしくは訪問したいと連絡があった。子供の体調は良いらしいが、小さい子供を屋敷から出す習慣が無いので、お茶会への誘いを受ける事にした。
第1王女と一緒に伯爵家への訪問となる。公式に訪問すると派閥やら何らとなるのであくまでも非公式だ。
なので、馬車はクロスロードから持って来た馬車を使っている。
お茶会は無事に進み、伯爵とその夫人から礼を受ける。少年も元気そうで良かった。侍女も元気になっていたが、誘拐された事実があるので嫁の貰い手がないのだとか。
伯爵家で保証すると言っておられた。
未婚の女性が誘拐されたのだ、さぞつらかっただろう。第1王女のスザンヌが帰りの馬車でどうにかできないのかと相談されたが、僕の知り合いの独身者など一人だけ。
本人が少年の侍女を続けたいと言っているので、クロスロードに連れて行くわけにもいかない。
僕としては、噂の無い地に行くのが良いと思うのだが。あんな事になった時にも少年をしっかりと抱え込み、わが身で守ったぐらいだ。面倒を見ると決めたら最後までやるのだろう。とても意思の強さを感じだ。
そんな話を王家の人が集まる場で話していたら、騎士団なら何人か候補者が居るだろうと第1王子が言い始めた。
「ジルベール、絵姿が手に入るなら探しても良いぞ」
ふふふ、おばあさまから仕込まれた絵の技術を見せる時が来た。
さらさらっと書いてみたのだが、色が無いからいまいちかな。
「あら、ジルベール様。お上手ですね、でもこんなに美人だったかしら?」
スザンヌ様から疑問の声が。ちょっとデフォルメしすぎたか?
「お兄様の絵は、おばさま仕込みですから。
現実をそのまま写したり、特徴を誇張するのではなく、ちょっと変な所を綺麗にまとめてしまうのですよ、女性には好まれますが見合にはどうでしょう。後で違うとまでは言われないと思いますが」
「ならば、絵を渡したりはせずに、ちらりと見せて興味を持つ者を集め、実際の人を見れば文句はないだろう。絵姿と本人が一緒だった試しなどそもそもないのだから」
それをあなたが言うのはどうだろう、と思ったのだが。
「それは、どういう意味ですか、ルカ王子?」
ほらね。
「いや、君の美しさは絵に表すことができないって、そういう意味だよ、うん」
さらさらっと書いてみると、さすがサフィーナ様、変えるところがない。完璧だな。
「どうぞ、確かにルカブライト王子の言う通り、絵に表すのは無理ですね」
「おお、ジルベール、素晴らしいじゃないか。こんなに上手いのか」
「いえ、色を付けてないから」
「私達も描いてください」
「え、こんなラフな絵で良いのですか。では」
頑張って沢山絵を描かされた。
そして、後日近衛からの見合希望者のリストが伯爵家に送られ、家柄や絵姿で候補が5人に絞られ見合が行われたそうだ。
最終的に、一人と結婚にいたり、彼は王宮騎士を辞めて、伯爵家で勤めるそうだ。彼女の面倒を一生見ると伯爵様が言っているので離婚されて放逐されたらかなわんと。
それが最初からの条件だったので、選ばれた人も次男、三男と厳選されていたらしい。
どうやら、侍女さんも幸せな結婚が出来たようで良かった。
以前、助けた男の子家から、お茶会へのお誘い、もしくは訪問したいと連絡があった。子供の体調は良いらしいが、小さい子供を屋敷から出す習慣が無いので、お茶会への誘いを受ける事にした。
第1王女と一緒に伯爵家への訪問となる。公式に訪問すると派閥やら何らとなるのであくまでも非公式だ。
なので、馬車はクロスロードから持って来た馬車を使っている。
お茶会は無事に進み、伯爵とその夫人から礼を受ける。少年も元気そうで良かった。侍女も元気になっていたが、誘拐された事実があるので嫁の貰い手がないのだとか。
伯爵家で保証すると言っておられた。
未婚の女性が誘拐されたのだ、さぞつらかっただろう。第1王女のスザンヌが帰りの馬車でどうにかできないのかと相談されたが、僕の知り合いの独身者など一人だけ。
本人が少年の侍女を続けたいと言っているので、クロスロードに連れて行くわけにもいかない。
僕としては、噂の無い地に行くのが良いと思うのだが。あんな事になった時にも少年をしっかりと抱え込み、わが身で守ったぐらいだ。面倒を見ると決めたら最後までやるのだろう。とても意思の強さを感じだ。
そんな話を王家の人が集まる場で話していたら、騎士団なら何人か候補者が居るだろうと第1王子が言い始めた。
「ジルベール、絵姿が手に入るなら探しても良いぞ」
ふふふ、おばあさまから仕込まれた絵の技術を見せる時が来た。
さらさらっと書いてみたのだが、色が無いからいまいちかな。
「あら、ジルベール様。お上手ですね、でもこんなに美人だったかしら?」
スザンヌ様から疑問の声が。ちょっとデフォルメしすぎたか?
「お兄様の絵は、おばさま仕込みですから。
現実をそのまま写したり、特徴を誇張するのではなく、ちょっと変な所を綺麗にまとめてしまうのですよ、女性には好まれますが見合にはどうでしょう。後で違うとまでは言われないと思いますが」
「ならば、絵を渡したりはせずに、ちらりと見せて興味を持つ者を集め、実際の人を見れば文句はないだろう。絵姿と本人が一緒だった試しなどそもそもないのだから」
それをあなたが言うのはどうだろう、と思ったのだが。
「それは、どういう意味ですか、ルカ王子?」
ほらね。
「いや、君の美しさは絵に表すことができないって、そういう意味だよ、うん」
さらさらっと書いてみると、さすがサフィーナ様、変えるところがない。完璧だな。
「どうぞ、確かにルカブライト王子の言う通り、絵に表すのは無理ですね」
「おお、ジルベール、素晴らしいじゃないか。こんなに上手いのか」
「いえ、色を付けてないから」
「私達も描いてください」
「え、こんなラフな絵で良いのですか。では」
頑張って沢山絵を描かされた。
そして、後日近衛からの見合希望者のリストが伯爵家に送られ、家柄や絵姿で候補が5人に絞られ見合が行われたそうだ。
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