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第4章 10歳王都編
4.16.11 フィンレワードにて
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翌日、料理人に乳児が食べそうな米料理のレシピをいくつか渡した。コハクとマリアテレーズはフィンレワードの兵士用病院に治療に行くらしい。
「エイミー、トシアキ。
今日は、捕えられた船員達の所に行くよ」
バーニィも一緒に行くと言うので、バーニィの部下も二人を連れて収容所に向かった。
「船の積まれていた金品等の目録を作りました」
収容所に着くと、調査を行っていた隊長から目録が完成していた。原本と複製の両方にサインをして複製を貰った。レイブリング父様は目録を持って一足先にクロスロードへと帰還した。
面会は、すでに最初に空間魔法を持っている人からだ。彼らは引受人が不明だったのでクロスロードでの受け入れが可能なのだ。彼らに僕の元で働く気があるか確認し条件も聞いておく。もちろん監視は付くのだが。
その後、盗賊行為を進んで行っていなかった人とだけ面会を行った。数的には四分の一程度だ。
「他の者達は元が誘拐されたとしても、長い間に盗賊行為に参加するようになったようです。ジルベール様の恩赦を与えるに値しないとして省きました。この後で鑑定を行って正確な素性を調べて頂きたいのです。元貴族の子弟で親元が解るならば保釈金を払えるなら保釈しようと思っています」
そう言われ、残りの人達の鑑定を行う。そして調べた内容を紙に書きだす。
「こういう時は大神官様が使う鑑定魔法がうらやましいや」
「なぜですか?」
バーニィが気軽に聞いて来た。
「大神官様の鑑定は、最初から結果が紙に現れるんだよ。30人以上も手で書きだすのは思ってるよりも大変なんだって」
「普段洗礼式で子供相手に使う鑑定ではなく、経歴を書き出すような詳細鑑定は特別な魔力紙を使っています。重犯罪者ならまだしも、海賊や盗賊の下っ端に使うような金額の物ではありませんよ」
「そうなの。
って言うかバーニィがそんなことを知ってるなんて。
もしかしてクレイマー様と入れ替わっているなんて事はないよね。
確かに、鑑定で見ても本人だ。
て事は、バーニィ いつの間にか王宮魔導士らしくなってる」
「ジルベール様、その位の事は王宮魔導士じゃなくても知ってますよ。一応言っておきますが、私は昔から王宮魔導士ですよ」
「え、そうだったね。いや、意外な一面を見たよ。能ある鷹は爪を隠すだね」
「能ある鷹は爪を隠す? ですかああ、なるほど。なんとなく意味は解りますが、爪を隠す鷹なんて居るんですか?」
「さあ、知らない」
「うーん、わたしも知りません」
トシアキが答えた。
「エイミーは?」
「エルドラで修行している時に鷹は見たことがあるけど。
狩りをしている鷹なんて見たことが無いし。
聞いた感じでなんとなく意味は解るけど、バーニィに向かって言ったから意味があってるか不安」
「爪を隠すは比喩だよ。鷹は攻撃する瞬間まで最大の武器である爪を隠している。狩りの瞬間に爪を出して獲物を仕留めるのさ。本当かどうかは知らないけど。
そこから優れた人物は普段は実力を見せびらかしたりはしないって事。
バーニィが今まで知ってたのにべらべらと話さなかったから、そう表現したの」
「へー。そうなんだ。あいかわらずジルちゃんはいろんな事を知ってるねー」
面談やいろいろな確認に時間がかかり、あっと言う間に昼過ぎになった。
用事が終わったので、今日も領主館に泊めてもらう事になっていたので領主館へと戻った。
「エイミー、トシアキ。
今日は、捕えられた船員達の所に行くよ」
バーニィも一緒に行くと言うので、バーニィの部下も二人を連れて収容所に向かった。
「船の積まれていた金品等の目録を作りました」
収容所に着くと、調査を行っていた隊長から目録が完成していた。原本と複製の両方にサインをして複製を貰った。レイブリング父様は目録を持って一足先にクロスロードへと帰還した。
面会は、すでに最初に空間魔法を持っている人からだ。彼らは引受人が不明だったのでクロスロードでの受け入れが可能なのだ。彼らに僕の元で働く気があるか確認し条件も聞いておく。もちろん監視は付くのだが。
その後、盗賊行為を進んで行っていなかった人とだけ面会を行った。数的には四分の一程度だ。
「他の者達は元が誘拐されたとしても、長い間に盗賊行為に参加するようになったようです。ジルベール様の恩赦を与えるに値しないとして省きました。この後で鑑定を行って正確な素性を調べて頂きたいのです。元貴族の子弟で親元が解るならば保釈金を払えるなら保釈しようと思っています」
そう言われ、残りの人達の鑑定を行う。そして調べた内容を紙に書きだす。
「こういう時は大神官様が使う鑑定魔法がうらやましいや」
「なぜですか?」
バーニィが気軽に聞いて来た。
「大神官様の鑑定は、最初から結果が紙に現れるんだよ。30人以上も手で書きだすのは思ってるよりも大変なんだって」
「普段洗礼式で子供相手に使う鑑定ではなく、経歴を書き出すような詳細鑑定は特別な魔力紙を使っています。重犯罪者ならまだしも、海賊や盗賊の下っ端に使うような金額の物ではありませんよ」
「そうなの。
って言うかバーニィがそんなことを知ってるなんて。
もしかしてクレイマー様と入れ替わっているなんて事はないよね。
確かに、鑑定で見ても本人だ。
て事は、バーニィ いつの間にか王宮魔導士らしくなってる」
「ジルベール様、その位の事は王宮魔導士じゃなくても知ってますよ。一応言っておきますが、私は昔から王宮魔導士ですよ」
「え、そうだったね。いや、意外な一面を見たよ。能ある鷹は爪を隠すだね」
「能ある鷹は爪を隠す? ですかああ、なるほど。なんとなく意味は解りますが、爪を隠す鷹なんて居るんですか?」
「さあ、知らない」
「うーん、わたしも知りません」
トシアキが答えた。
「エイミーは?」
「エルドラで修行している時に鷹は見たことがあるけど。
狩りをしている鷹なんて見たことが無いし。
聞いた感じでなんとなく意味は解るけど、バーニィに向かって言ったから意味があってるか不安」
「爪を隠すは比喩だよ。鷹は攻撃する瞬間まで最大の武器である爪を隠している。狩りの瞬間に爪を出して獲物を仕留めるのさ。本当かどうかは知らないけど。
そこから優れた人物は普段は実力を見せびらかしたりはしないって事。
バーニィが今まで知ってたのにべらべらと話さなかったから、そう表現したの」
「へー。そうなんだ。あいかわらずジルちゃんはいろんな事を知ってるねー」
面談やいろいろな確認に時間がかかり、あっと言う間に昼過ぎになった。
用事が終わったので、今日も領主館に泊めてもらう事になっていたので領主館へと戻った。
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