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第4章 10歳王都編
4.17.2 クロスロード到着
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「では、覚悟を決めて屋敷に入りましょう」
屋敷に入ると、オブスレイさんやアマリリスさんを筆頭に全員が並んでいた。先にティアマトが入ったから戻って来たのが解ったのだろう。入り口でうろうろしていたのが悪い方向に働いたようだ。さっさと入れば良かった、失敗だ。
一番奥にリリアーナ母様とアメリ母様にレイブリング父様が立っていた。
アメリ母様は嬉しそうに笑っているのに隣の父様はなぜか苦笑いしている。
リリアーナ母様は静かな顔だ。あれは、感情を表にださない貴族の顔だ。怒り顔じゃない分余計に怖い。
「ジルベール、無事に帰って来て何よりです。先週までの事は報告を聞いていますから先日の件だけ報告を聞きましょう」
そう言われて、リリアーナ母様を筆頭に部屋に入る。そして、僕から見た事実をリリアーナ母様に報告をした。
最初に、他家の子供達を勇敢にも助けたことを誉めて貰えた。
だけど、複数人を誘拐された人達に何の準備もなく立ち向かったことについては、とても怒られた。ティアマトが協力してくれたから無事に済んだのだと。
そう言われたが、追跡し、船が一隻であることが解った。僕の実力から考えると、人数的にそれほど無謀では無かったと思うのだ。僕の判断は間違っていたのだろうか。
と素直にリリアーナ母様に言ってみた。
「それは結果論と言っても良いでしょう。レイブリングから船の調査結果も聞きました。魔法の無効化が可能な魔道具は使ったばかりで魔力が足りず動かせていなかっただけだそうよ。カルスディーナ公爵からは自分が言うよりも私が伝える方が良いだろうとおっしゃたと。貴方は魔法無効化の中でも人並み以上に動けると思っているでしょうけど、他国の魔法無効化は貴方が知っている物とは異なる事もあります。思い込みだけで行動するのは慎みなさい。ただ、それを恐れて何もできないのは本末転倒。だから私はそれほど貴方を叱ってはいないでしょう。少しだけ諫めているだけです」
え、これで怒ってないの、今まで一番怒られてるような気がするけど。
「貴方は、これまで良い子でいました。ですから私も叱るような事をしません。ですからあなたは叱られ慣れていないのでしょう。この程度は叱られているとは言いません」
な、なんと。僕はリリアーナ母様目線では怒られた事が無かったのか。驚きだ。驚愕の事実だ。
「おかあさま……」
アメリが口を出そうとしてくれたが、名前だけを呼んだが迫力に負けて黙ってしまった。
「アメリとジルベールは違います。確かに私はアメリには怒ったことが無かったわね。躾はおばあさまがやってくれてましたし。その時の私とジルベールに対する私を比べてはいけないわ。おばあさまと私を比べ無いと」
「はい。それなら解ります。確かにおばあさまに比べればジルベールは怒られた回数が少ないかもしれません」
「アメリ、胎教に良くないわ、貴方はそろそろ下がりなさい。ジルベールは後で部屋に行かせます」
リリアーナ母様、 何気に妊娠してるってばらしてるよ。良いのか。
屋敷に入ると、オブスレイさんやアマリリスさんを筆頭に全員が並んでいた。先にティアマトが入ったから戻って来たのが解ったのだろう。入り口でうろうろしていたのが悪い方向に働いたようだ。さっさと入れば良かった、失敗だ。
一番奥にリリアーナ母様とアメリ母様にレイブリング父様が立っていた。
アメリ母様は嬉しそうに笑っているのに隣の父様はなぜか苦笑いしている。
リリアーナ母様は静かな顔だ。あれは、感情を表にださない貴族の顔だ。怒り顔じゃない分余計に怖い。
「ジルベール、無事に帰って来て何よりです。先週までの事は報告を聞いていますから先日の件だけ報告を聞きましょう」
そう言われて、リリアーナ母様を筆頭に部屋に入る。そして、僕から見た事実をリリアーナ母様に報告をした。
最初に、他家の子供達を勇敢にも助けたことを誉めて貰えた。
だけど、複数人を誘拐された人達に何の準備もなく立ち向かったことについては、とても怒られた。ティアマトが協力してくれたから無事に済んだのだと。
そう言われたが、追跡し、船が一隻であることが解った。僕の実力から考えると、人数的にそれほど無謀では無かったと思うのだ。僕の判断は間違っていたのだろうか。
と素直にリリアーナ母様に言ってみた。
「それは結果論と言っても良いでしょう。レイブリングから船の調査結果も聞きました。魔法の無効化が可能な魔道具は使ったばかりで魔力が足りず動かせていなかっただけだそうよ。カルスディーナ公爵からは自分が言うよりも私が伝える方が良いだろうとおっしゃたと。貴方は魔法無効化の中でも人並み以上に動けると思っているでしょうけど、他国の魔法無効化は貴方が知っている物とは異なる事もあります。思い込みだけで行動するのは慎みなさい。ただ、それを恐れて何もできないのは本末転倒。だから私はそれほど貴方を叱ってはいないでしょう。少しだけ諫めているだけです」
え、これで怒ってないの、今まで一番怒られてるような気がするけど。
「貴方は、これまで良い子でいました。ですから私も叱るような事をしません。ですからあなたは叱られ慣れていないのでしょう。この程度は叱られているとは言いません」
な、なんと。僕はリリアーナ母様目線では怒られた事が無かったのか。驚きだ。驚愕の事実だ。
「おかあさま……」
アメリが口を出そうとしてくれたが、名前だけを呼んだが迫力に負けて黙ってしまった。
「アメリとジルベールは違います。確かに私はアメリには怒ったことが無かったわね。躾はおばあさまがやってくれてましたし。その時の私とジルベールに対する私を比べてはいけないわ。おばあさまと私を比べ無いと」
「はい。それなら解ります。確かにおばあさまに比べればジルベールは怒られた回数が少ないかもしれません」
「アメリ、胎教に良くないわ、貴方はそろそろ下がりなさい。ジルベールは後で部屋に行かせます」
リリアーナ母様、 何気に妊娠してるってばらしてるよ。良いのか。
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