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第5章 シドニア訪問編
5.1.5 冬の終わり
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王宮へ着くと、すぐに謁見の時間になったので部屋へ通された。
部屋に着いて少し待つと、ファールじいちゃんと共に陛下とエミリア王妃が入って来た。
バーニィの事を頼むにしてはメンバーが違うな。やっぱり王子達の事かな。
「リリアーナは元気そうだな。アメリの調子はどうだ」
「一介の臣下の事に気を配っていただきありがとうございます。陛下。わたくしの調子は見ての通り良いですわ。ジルベールも手伝ってくれてますから。アメリはもうしばらくは。これは時が過ぎるのを待つしかありませんから」
「そうね。私は出産だけなら3人を無事に産んだけど。もうしばらくすれば安定期に入るものね。アメリは初産なのよね、ちょっと心配だけど年齢的には大丈夫でしょ」
最初の子供は確か生まれてすぐに流行り病で亡くなったんだったな。
「え、ええ。そうですね」
僕が誰から生まれたのか知っているのは、この場だとエミリア様だけが知らないのか。あれ陛下も?
「あら、リリアーナの初産の年よりはずいぶんと若いから問題は無いかしら」
「あの、僕の母はアメリ母様なんです。だから出産も2度目。間はあいてますけど慣れた感じで過ごしてます」
「え?」
「実は、そうなんだ」
エミリア様は、答えたメリルディーナ公爵からすっと視線を外し、横の陛下を見た。
「陛下は?」
「ああ、わしも知ったのは最近だぞ。アメリの結婚申請の折に、ファールからうちあけられた。だが、レイブリングを含めてしっている者は極僅かだ。あまり話せることではないからな」
「ジルベールの両金眼。父方の方に両方の金眼者が居たからではなかったの」
「それは、はっきりとは解りませんけど。アメリの母親にはオルトディーナ領の金眼の血が流れてはいるようです。ジルベールのおばあさまも左目が金眼の家系ですし、おじいさまは右目が金眼。先祖返りにしても色々と重なっているのでしょう」
生まれる土壌はそうなんだろうな。そこにメリーナ様の加護が加わっているから両金眼だったんだろう。
「では、レイブリングも左目が金眼の家系だ。もしかしたら生まれるかもしれんのか」
「陛下、それは解りません。直接の金眼からも生まれにくくなっているのですから」
「ふむ、そうだな。ジルベールのような者は特殊か」
「女神様の加護。まさにその通りだと」
……
「どうなんだ、ジルベールは女神さまと話したことがあるのだろう」
「え、言っても良いのか判断が付きません」
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絶賛公開中
「女の子みたいな容姿してても恋したって良いでしょう」
こちらの作品もよろしくお願いします。
できれば、お気に入りの登録をぽちっと。
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最初の子供は確か生まれてすぐに流行り病で亡くなったんだったな。
「え、ええ。そうですね」
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「え?」
「実は、そうなんだ」
エミリア様は、答えたメリルディーナ公爵からすっと視線を外し、横の陛下を見た。
「陛下は?」
「ああ、わしも知ったのは最近だぞ。アメリの結婚申請の折に、ファールからうちあけられた。だが、レイブリングを含めてしっている者は極僅かだ。あまり話せることではないからな」
「ジルベールの両金眼。父方の方に両方の金眼者が居たからではなかったの」
「それは、はっきりとは解りませんけど。アメリの母親にはオルトディーナ領の金眼の血が流れてはいるようです。ジルベールのおばあさまも左目が金眼の家系ですし、おじいさまは右目が金眼。先祖返りにしても色々と重なっているのでしょう」
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「ふむ、そうだな。ジルベールのような者は特殊か」
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