転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

文字の大きさ
75 / 532
第2章 幼少期

2.6.4 4歳ごろ

しおりを挟む
 バーニィも一緒に帰ってきたが一言目がこれだった。

「ジルベール様のアドバイスむなしく、お見合いは全滅でした」
「あ、そう。残念だったね」
 護衛がメインじゃなくて見合いしてたのか。

「私は、真の愛を探します」

「理想を追うのはほどほどにね」

「相手に言ってください。私から断った見合いは1件もありません」

「じゃあ、下手に出すぎてなめられているんじゃ」

「バーニィががっつきすぎなのよ。
見合い中に令嬢を見つめすぎ、もっと余裕を持ちなさい。
お見合いをしているときの顔が怖すぎるのよ、あなたは」
 一緒に行った侍女から事実を指摘され、ショックを受けた顔をするバーニィ。

 どうやらこの侍女は、こっそりお見合いを見に行ったようだ。
 後でこの侍女から情報を仕入れおこう。

 リリアーナ母様の報告によると、ロンドロードとその先マーリンワードの二つの領地で大規模な盗賊団の暗躍があったらしい。

 海から侵入されたらしいので実際には盗賊団の真似をした何かだ。

 おかあさまたちは領地の隣ヤンロードを抜けロンドロードを通りマーリンワードを逆行し、ブルンスワードに向かっていた。
 そのブルンスワードで小規模の盗賊団が襲ってきたそうだ。

 2隊のうち1隊が先行して調査に出た時に後ろから襲われた。
 使っていた武器から件の盗賊団と関係性は無いらしい。

 バーニィの魔法で半分ほどを撃退させ、音に気が付いた先行隊が急いで戻り順当に討伐。全滅させたそうだ。

 バーニィがいたおかげで無傷の勝利。
 さすが無詠唱の魔法使い。

 その後は順調。
 王都は、お祝いムード一色で事件もなく平和だったそうだ。
 そして無事に戴冠式が終わったそうだ。

 新国王はレオングランシス様。

 左目が金眼で身長190cmと大柄の男性だ。

 1妃はシドニアの王女様だったエミリア様、第1王子と僕と同じ年の第3王子を生んだ。
 2妃は、現カルスディーナ公爵家の妹エマーシェス様、第2王子と第1王女の双子を生んだ。

 そして3妃様はメリルディーナ公爵の3女アンジェリカ様。第3王女を生んだ。

 国王も美男子で、3人の王妃はとても美しく、国民にも人気があるそうだ。

 現在、順調に王家の跡継ぎ候補が生まれ政治基盤が安定しているそうだ。

 リリアーナ母様はあまり話をしてくれなかったので、参加した侍女とバーニィから情報を集めた。

 戴冠式は、上級貴族しか入れないので侍女は見れない。
 バーニィは護衛でリリアーナ母様に付いていた。
 だが、バーニィの情報はいかに3人の王妃が綺麗だったかだけだった。

 その後で外にパレードが行われた。

 侍女情報によると、国王陛下は美男子で王妃は綺麗だった。
 もう、その情報はいい。

 そして一緒に回った公爵家の人たちも、当主がかっこよくて、妻も綺麗だったそうだ。

 ピンクの髪のカトレア様と娘のルーナ様が一番目立っていたそうだ。
 そこだけキラキラとするらしい。

 ふーん。よくわからんな。
 どんな馬車だったかと聞いたら、パレード用の馬車は特別製で、普通の屋根の上の台を作りその上に皆が立っているそうだ。

 馬車本体は人込みで見えなかったそうだ。

 侍女が調べた王都の流行の食事や、装飾品、ドレスの型は教えてもらえたが他の情報は無かった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

勇者の隣に住んでいただけの村人の話。

カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。 だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。 その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。 だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…? 才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!

石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。 応援本当に有難うございました。 イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。 書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」 から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。 書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。 WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。 この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。 本当にありがとうございました。 【以下あらすじ】 パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった... ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから... 第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。 何と!『現在3巻まで書籍化されています』 そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。 応援、本当にありがとうございました!

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...