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第5章 シドニア訪問編
5.8.5 エミリアの母と
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現れたエリンは、淡い黄色が入ったドレスを着ていた。緑の髪なので薄い色が良く似合っている。
「エリンです」
そう淑女としての挨拶をする。
彼女の周りには昨日よりも多くの精霊が飛んでいた。
「どう、お母さま。かわいいでしょ」
「ええ、そうね。ほんとに3年生なの。少し幼く見えるけど」
「大丈夫ですよ。エリン、貴方にはジルベール様の専属侍女になって貰うわ。よろしくね」
「はい、精いっぱいお勤めさせて頂きます」
「すごいわね。私でも解るわ。精霊が集まってる。不思議な感じの子ね」
そうサフィーナ様が言葉にだした。
「エリン様は緊張されていますが、ジルベール様に仕えられることを喜ばれているのでしょう。その喜びの感情によって精霊子が集まっているのです」
「喜んでいるなら、良いか。余計なことは言わない方が良さそうだね。スザンヌにマリアテレーズも良いんだね?」「はい、昨日お姉様から教えて頂きましたし、大丈夫です。エリン様、マリアテレーズです。よろしくお願いしますね」
「はい、マリアテレーズ様」
さらに、精霊が集まって来た感じする。
「ジルベール様」
急にコハクが僕の隣に来て話しかけた。
「精霊魔法が使えそうです」
「え、何?」
「今なら、ロマーニャ様一人を癒す精霊魔法が使えます。マリアテレーズ様に見せる良い機会です。魔法行使の許可をください」
「え、でもここも王宮の中。魔法の効果が薄れるよ」
「精霊魔法にはその効果は及びません。大丈夫です」
「わかった。ロマーニャ様、精霊魔法を行使しても良いですか」
「ええ、良いけど……」
まあ、言いたいことは僕と一緒だろう。そんなことが可能なのかと?
「ではエリン様、ロマーニャ様の隣に立ってください。マリアテレーズ様は横から見ていてください」
すぐに配置がかわり準備が整う。
「では、やります」
コハクが歌う。彼女の歌はどこの言葉かわからない。だがとても綺麗な声。
そして、彼女が舞う。ゆっくりと、自然な踊りだ。
そして3分ほどそれが続くとコハクが光り輝く。まるで女神のような姿に息をするのも忘れそうになる。それほど神秘的な情景だった。
コハクから出た光は、ゆっくりとロマーニャ様に流れ込みすぐに消えた。
「終わりました。内臓の疾患は修復されました。ですが加齢による部分は治療できていません。数年にわたって壊れた内臓のダメージすべてが治ったわけではありませんが」
これが精霊魔法なのか。
これを500年前にもやったのか。コハクが王族に狙われるはずだ。
「すごく神秘的ね。精霊魔法、やはりこの子は私たちの元に居た方が良いでしょ。マリアテレーズが精霊魔法を発動するには必要だと言うことだし」
少し上気した表情でスザンヌが僕に話しかけてきた。
僕も診断で見てみたが、ロマーニャ様の体はかなり改善していた。自然回復力が改善してきているならこの後も継続的な治療で効果が期待できるかもしれない。
「エリンです」
そう淑女としての挨拶をする。
彼女の周りには昨日よりも多くの精霊が飛んでいた。
「どう、お母さま。かわいいでしょ」
「ええ、そうね。ほんとに3年生なの。少し幼く見えるけど」
「大丈夫ですよ。エリン、貴方にはジルベール様の専属侍女になって貰うわ。よろしくね」
「はい、精いっぱいお勤めさせて頂きます」
「すごいわね。私でも解るわ。精霊が集まってる。不思議な感じの子ね」
そうサフィーナ様が言葉にだした。
「エリン様は緊張されていますが、ジルベール様に仕えられることを喜ばれているのでしょう。その喜びの感情によって精霊子が集まっているのです」
「喜んでいるなら、良いか。余計なことは言わない方が良さそうだね。スザンヌにマリアテレーズも良いんだね?」「はい、昨日お姉様から教えて頂きましたし、大丈夫です。エリン様、マリアテレーズです。よろしくお願いしますね」
「はい、マリアテレーズ様」
さらに、精霊が集まって来た感じする。
「ジルベール様」
急にコハクが僕の隣に来て話しかけた。
「精霊魔法が使えそうです」
「え、何?」
「今なら、ロマーニャ様一人を癒す精霊魔法が使えます。マリアテレーズ様に見せる良い機会です。魔法行使の許可をください」
「え、でもここも王宮の中。魔法の効果が薄れるよ」
「精霊魔法にはその効果は及びません。大丈夫です」
「わかった。ロマーニャ様、精霊魔法を行使しても良いですか」
「ええ、良いけど……」
まあ、言いたいことは僕と一緒だろう。そんなことが可能なのかと?
「ではエリン様、ロマーニャ様の隣に立ってください。マリアテレーズ様は横から見ていてください」
すぐに配置がかわり準備が整う。
「では、やります」
コハクが歌う。彼女の歌はどこの言葉かわからない。だがとても綺麗な声。
そして、彼女が舞う。ゆっくりと、自然な踊りだ。
そして3分ほどそれが続くとコハクが光り輝く。まるで女神のような姿に息をするのも忘れそうになる。それほど神秘的な情景だった。
コハクから出た光は、ゆっくりとロマーニャ様に流れ込みすぐに消えた。
「終わりました。内臓の疾患は修復されました。ですが加齢による部分は治療できていません。数年にわたって壊れた内臓のダメージすべてが治ったわけではありませんが」
これが精霊魔法なのか。
これを500年前にもやったのか。コハクが王族に狙われるはずだ。
「すごく神秘的ね。精霊魔法、やはりこの子は私たちの元に居た方が良いでしょ。マリアテレーズが精霊魔法を発動するには必要だと言うことだし」
少し上気した表情でスザンヌが僕に話しかけてきた。
僕も診断で見てみたが、ロマーニャ様の体はかなり改善していた。自然回復力が改善してきているならこの後も継続的な治療で効果が期待できるかもしれない。
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