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第6章 新しい命
6.4.4 婚約のお披露目
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そのまま挨拶の少し前から食事が運び込まれそのまま立食のパーティへと移行する。
僕らは前の方で挨拶を受け歓談していた。
そこで話をしている時に部屋全体に巡らせていた魔力検知が奇妙な現象を感じた。
そこへ視線を向けるがそこには何もない。
最初は入り口付近に感じた奇妙な違和感。それがゆっくりと近づいてくるような気がするが相変わらず何も見えない。
僕が変な方向を向いているのに気がついたスザンヌが声をかける。
「ジル様、もしかして」
「おそらく予言通り、何か来ているのだと思う。だけどどこにいるのか解らない。エイミー準備を。何か変だ。解らないけど奇妙だ。違和感だけがある。それが近づいているはずだ。増えているような気もする、場所すらわからない。魔力検知は無駄みたいだ。陛下達から目を離すな」
どこだ。 近いのか遠いのかも解らない。
違和感だけがあり、殺気も魔力も姿も何もない。匂いも無い。音もない。
中央を見ると不自然な空間が空いている。人の動きが自然にずれて、道ができている?
違和感を確かめるために道に近づくと知らないうちに自分が1歩下がっていた。
違和感があるのに体がそちらへ動けなかった。これはまずい、意識しないと離される。
もしかしたら陛下の前にもういるのか。
強制的に首をそちらに傾けると、唐突に陛下の前に2名の男が現れた。
その瞬間に体が動いた。足も動く、動ける。
僕は時間魔法を発動して近づいた。
斜めから近づいているので男の様子が良くわかる。一人が手に持っているのは銃のような物。このままだと、僕が止めるよりも先に弾が出るかもしれない。
止めるのは間に合わないと思ったので陛下の前に結界を出そうと思った時だ、時間魔法をかけた世界の中で、僕のスピードを超え横を通り過ぎる光を感じた。
光が追い越したと感じた直後、その光は一瞬で陛下の前に現れた2人の前で止まり、右側は僕の近くにいたはずのエイミーが、左側は宰相の近くにいたはずのシルビア様がすでに二人を切っていた。姿が現れた瞬間に切り終わっていた。
剣帝の試験の時と同様だ。1シーンですべて終わっている。
僕の鑑定でも彼ら二人とも死亡と出ている。
僕は時間魔法をつづけながら近づく、ゆっくりと時間が流れるせいなのか、いまだ二人には出血が見られない。それは速すぎた剣速のせいかなのか。とりあえず生きた人ではなく死亡した2人は物とみなせるのでストレージに入れることができる。
僕はとりあえずストレージ入れることができる距離になったところで2人をストレージに収納した。
そして、ゆっくりと陛下の前に移動する。
ストレージの中にある物はすべて情報としてみることができるのでストレージ内の新たな物体のリストを確認する。装備品としてなんと神具が二つの回収されている。
エイミーが切った人が着けていた隠蔽の腕輪と言う神具で気配、音、匂いあらゆる存在を感知できなくする効果があるようだ。
そしてシルビア様が切った人が着けていたのは破邪の腕輪ですべての魔法を無効化する効果があるようだ。
つまり、僕が陛下の前に結界を作ろうとしていたが無駄だった。おそらく近づくと時間魔法も解除されていたのかもしれない。
そして持っていた武器は、右の人が銃で、左の人は、毒が仕込まれた吹矢。魔法が無効化されているので当たり前と言えば当たり前の装備。
直前に王の前に駆けられている防御魔法をすべて消し去り、魔法を使わない攻撃で撃ち殺すつもりだったようだ。
陛下の前に来たので、時間を戻す。するとちょうどエイミーとシルビア様の硬直が解けた所だったようだ。
「2人が消えた? 逃がしたのか、確かに手ごたえはあったはずだが」
「違うよ、多分。ジルちゃんがストレージに入れたんじゃない。汚れないように」
「ああ、ストレージの中だ。ここで死体はまずいでしょ。陛下、別室に行きましょう。ティアマト、悪いけど落とし物を探して持って来てほしい。わかるよね。トシアキはシルビア様に手を貸して、クリスタは、来るのが遅いぞ」
彼は何も言わずに走って来たが、ティアマトは入り口の方へ歩いて行った。おそらく隠蔽の神具だけでなく、魔力検知を乱すのに他にも何か使っているはずだ。
「エイミーに手を貸してやれ、しばらく動かない方が良い」
「失礼します」
トシアキがシルビア様をお姫様抱っこしたのを見て、クリスタもエイミーを抱き上げた。
「失礼します」
うむ、このクリスタ君、正直女性の扱いがなってないな。
「抱き上げてから言うのは遅い。レディの扱いがなってないぞ」
「ステパン、後のことを頼む」
シルビア様がトシアキに抱き上げられた状態で声をかけた。ステパンは護衛対象の前で剣を構えていたが、かまえを解いて返事をした。
「この場は引き受けたでござる。剣王達、あらかじめ決められた護衛対象の元に行き中央に集まるでござるよ。護衛対象は一か所で守り、しばらく様子をみるでござるよ」
剣王達が動き出し、客人として来ていた王族や高位貴族が中央に集まり始めたのを確認して僕らは別室に移動した。
僕らは前の方で挨拶を受け歓談していた。
そこで話をしている時に部屋全体に巡らせていた魔力検知が奇妙な現象を感じた。
そこへ視線を向けるがそこには何もない。
最初は入り口付近に感じた奇妙な違和感。それがゆっくりと近づいてくるような気がするが相変わらず何も見えない。
僕が変な方向を向いているのに気がついたスザンヌが声をかける。
「ジル様、もしかして」
「おそらく予言通り、何か来ているのだと思う。だけどどこにいるのか解らない。エイミー準備を。何か変だ。解らないけど奇妙だ。違和感だけがある。それが近づいているはずだ。増えているような気もする、場所すらわからない。魔力検知は無駄みたいだ。陛下達から目を離すな」
どこだ。 近いのか遠いのかも解らない。
違和感だけがあり、殺気も魔力も姿も何もない。匂いも無い。音もない。
中央を見ると不自然な空間が空いている。人の動きが自然にずれて、道ができている?
違和感を確かめるために道に近づくと知らないうちに自分が1歩下がっていた。
違和感があるのに体がそちらへ動けなかった。これはまずい、意識しないと離される。
もしかしたら陛下の前にもういるのか。
強制的に首をそちらに傾けると、唐突に陛下の前に2名の男が現れた。
その瞬間に体が動いた。足も動く、動ける。
僕は時間魔法を発動して近づいた。
斜めから近づいているので男の様子が良くわかる。一人が手に持っているのは銃のような物。このままだと、僕が止めるよりも先に弾が出るかもしれない。
止めるのは間に合わないと思ったので陛下の前に結界を出そうと思った時だ、時間魔法をかけた世界の中で、僕のスピードを超え横を通り過ぎる光を感じた。
光が追い越したと感じた直後、その光は一瞬で陛下の前に現れた2人の前で止まり、右側は僕の近くにいたはずのエイミーが、左側は宰相の近くにいたはずのシルビア様がすでに二人を切っていた。姿が現れた瞬間に切り終わっていた。
剣帝の試験の時と同様だ。1シーンですべて終わっている。
僕の鑑定でも彼ら二人とも死亡と出ている。
僕は時間魔法をつづけながら近づく、ゆっくりと時間が流れるせいなのか、いまだ二人には出血が見られない。それは速すぎた剣速のせいかなのか。とりあえず生きた人ではなく死亡した2人は物とみなせるのでストレージに入れることができる。
僕はとりあえずストレージ入れることができる距離になったところで2人をストレージに収納した。
そして、ゆっくりと陛下の前に移動する。
ストレージの中にある物はすべて情報としてみることができるのでストレージ内の新たな物体のリストを確認する。装備品としてなんと神具が二つの回収されている。
エイミーが切った人が着けていた隠蔽の腕輪と言う神具で気配、音、匂いあらゆる存在を感知できなくする効果があるようだ。
そしてシルビア様が切った人が着けていたのは破邪の腕輪ですべての魔法を無効化する効果があるようだ。
つまり、僕が陛下の前に結界を作ろうとしていたが無駄だった。おそらく近づくと時間魔法も解除されていたのかもしれない。
そして持っていた武器は、右の人が銃で、左の人は、毒が仕込まれた吹矢。魔法が無効化されているので当たり前と言えば当たり前の装備。
直前に王の前に駆けられている防御魔法をすべて消し去り、魔法を使わない攻撃で撃ち殺すつもりだったようだ。
陛下の前に来たので、時間を戻す。するとちょうどエイミーとシルビア様の硬直が解けた所だったようだ。
「2人が消えた? 逃がしたのか、確かに手ごたえはあったはずだが」
「違うよ、多分。ジルちゃんがストレージに入れたんじゃない。汚れないように」
「ああ、ストレージの中だ。ここで死体はまずいでしょ。陛下、別室に行きましょう。ティアマト、悪いけど落とし物を探して持って来てほしい。わかるよね。トシアキはシルビア様に手を貸して、クリスタは、来るのが遅いぞ」
彼は何も言わずに走って来たが、ティアマトは入り口の方へ歩いて行った。おそらく隠蔽の神具だけでなく、魔力検知を乱すのに他にも何か使っているはずだ。
「エイミーに手を貸してやれ、しばらく動かない方が良い」
「失礼します」
トシアキがシルビア様をお姫様抱っこしたのを見て、クリスタもエイミーを抱き上げた。
「失礼します」
うむ、このクリスタ君、正直女性の扱いがなってないな。
「抱き上げてから言うのは遅い。レディの扱いがなってないぞ」
「ステパン、後のことを頼む」
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