転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第7章 女神の封印

7.1.2 未踏ダンジョンへの挑戦

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 ダンジョンに潜ることを国王陛下達に伝えると通常ダンジョン制覇には年単位の時間が必要になり、僕の卒業を待っていては間に合わなくなる。
 そういうわけで、スザンヌが学園を卒業と同時にジルベールも1年早く学園を卒業した。

 ダンジョンはアルフォンス王国にある。
 幼いマリアテレーズをダンジョンに連れて行くのが無謀なのだが未踏のダンジョンの奥にアークロンの封印に必要な神具があると神託があったためだ。神具は聖女しか使えないと言うはなしだったので、聖女同行で挑む。

 人族のメンバーは、ジルベール、エイミー、クリスタ、スザンヌ、マリアテレーズ、バーニィ。
 人族以外から虎鉄とコハク、それに虎鉄同様に受肉し精霊体で人間の体を手に入れたイシスとガルダ。
 それに加えてティアマト、アルマイクの竜種2名

 人間世界での望みえる最大戦力を揃えたと思っている。
 ただし、ティアマトは今回のダンジョン攻略には手出ししない予定だ。その後のアークロン封印で魔力が必要になるため、最悪の場合にマリアテレーズとコハクの聖女二人を逃がすために同行する。


 ティアマトが最優先で聖女の守りに就くのは女神の意思が関わっているからだ。
 現状、最も能力の高い聖女はコハク、続いてマリアテレーズ。
 コハクが消滅していればアークロンの復活を止める手立ては無かったとのことだ。
 虎鉄とコハクを封印したのはおそらくグランスラム帝国の間者だ。
 と言うことは、500年前から計画された案だったのか?
 グランスラム帝国に存在するエルフは未来予知ができると言う話だったが500年先を予測できるのだろうか? そもそも彼女は何時からグランスラム帝国に居るのか。
 おそらく、僕が生まれていなければすべては計画通りだったのだろう。逆に言えば僕があちらに都合の良い未来を全て壊しているような気がする。


 そういうわけで、やってきましたアルフォンス王国。
 やってくるのは2度目
 1度目はルシアナ様の結婚式に参加するために来た。
 その時はダンジョンの街に行かなかった。
 結婚式が終わった後で、グランスラム帝国と思われる賊が王宮に侵入して来たのでその防衛戦があった。
 秘密の脱出路から侵入してきたので、ルビースカリナ様が疑われたのだ。
 ルビースカリナ様を捕まえようとしたために、トルステン様が防戦してしまった。そしてそのままジルベール達も巻き込まれた。
 言い訳も聞いてくれず襲って来たのでどうしようもなくなりアルフォンス王国の騎士達を倒してしまった。
 その攻撃のついでに、城が崩壊した。
 そこで秘密の通路がむき出しになり、存在しないはずの場所に居た人物を捕まえたのだ。
 その人物はルビースカリナ様以外の過去の王族で記憶を思い出した転生人だったのだ。
 調査でわかったのは、その王族が生まれたのがグランスラム帝国出身では無かったが、いつものごとく子供の頃に誘拐されグランスラム帝国で育てられ洗脳されていたのだ。
 どうやって数多くの子供の中からそういった人物を見つけ出したのか謎ではあったが、運良く? 秘密の脱出路から侵入し、宝物庫を開け神具を盗みだした人物を捕らえたのだった。
 いつものごとく、偶然から正解を引き当てたので、運が良かった。

 アルフォンス王国側は、城が全損、騎士達も全員が倒されたが踏んだり蹴ったりの事件になった。
 当然だがあちら側から賠償金の話が出たが、トドメに有無を言わさず逮捕したアルフォンス王国側が全面的に悪い、僕は国全部を焦土にしても良かったのだけど手加減したのだと説明。、逆にこちらに賠償金が欲しいぐらいだけど、城を壊して満足したから無しにする。また怪我をした騎士達の治療はすると言ったらしぶしぶ合意して幕引きした。
 と言う事件が数年前に起きた出来事だ。

 なので、今回のアルフォンス王国への訪問は王家に連絡をしたが、もちろん歓迎はされなかった。そしてできれば王都には寄らず直接ダンジョンに向かって欲しいと連絡が来たのだった。

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