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第7章 女神の封印
7.1.3 未踏ダンジョンへの挑戦
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ダンジョン前の街に到着した。
まずは入門。事前に貰っていた証明書を見せて街に入る。
いわゆるテンプレ的な何かはなく、無難に街に入れた。そして異世界テンプレの冒険者ギルドへ向かう。
そこでダンジョンに入る申請をして許可書を発行してもらう必要がある。
ところが、マリアテレーズの12歳の年齢が引っ掛かった。
ラルクバッハの国王からの推薦状も見せたが治癒師でもある程度の能力が無ければダンジョンには入れないと言うことで試験を受けることになった。
結局、成人していない僕とマリアテレーズは必須。スザンヌも学園を卒業したばかりなので試験を受けることになった。
「ギルド職員のクリスです。現役時代はAランクでしたが引退して10年が経っています。本日の試験を担当させてもらいます」
意外にまともな人が出て来た。
「では誰から始めましょうか」
「私からです」
「分類は治癒師でしたね、では基本的な魔法を見せてください。治癒でも結界でも支援系でもなんでもよいですよ」
「では、結界でお願いします」
「こちらに人形にお願いします。物理系ですか魔法系ですか?」
「どちらでもできますし、両方に耐性がある魔法も使えます」
「ほう、12歳で素晴らしい才能ですね、では両方に耐性がある魔法を使ってください」
マリアテレーズが魔法を使う。
「先生、できました」
「無詠唱ですか? では試します」
クリスさんが木刀で人形を攻撃したが人形には傷がつかなかった。
続けて実剣を使ったが変わらず。そのまま後ろに下がって魔法の詠唱を行い火魔法を使ったがもちろん人形は無事だ。
この人、剣も魔法も使えるんだ。流石元Aランクの冒険者だ。剣筋も良かったし魔法の詠唱も短かった。実戦タイプだ。
「合格です。この分なら他の人も楽にクリアできそうですね、では次はどなたにしますか」
「私がするわ、元Aランクの冒険者とどの程度打ち合えるか気になるわ」
スザンヌが声をかけた。
「剣士タイプですね。では木刀になりますがよろしいですね」
「大丈夫よ、試験官さん、身体強化は使っても良いのかしら」
「もちろんです、身体強化が使えるなら見るだけで試験は合格なのですが、打ち合いが希望なのですね?」
「もちろんよ。準備は良いかしら」
「良いですよ」
そして、スザンヌが迷うことなく向かって行った。
結果は1分もたたずにでた。
打ち合ったのは3回。
4回目にスザンヌの剣がクリスを上回り決着がついた。
「驚きました。その年で十分に剣王クラスですよ。私は現役時代剣王とも互角に打ち合えましたが、私の現役時代よりも実力が上ですね。合格です」
そして僕の方を見て。
「いちおう、最後の試験ですが、すいませんが無しにできませんかね」
「どうしてですか?」
「私、危険察知のスキルを持っているのですよ。だからこそAランクまで到達し無事にいきているわけで、そのスキルがさっきから人生最大の警告を発しています」
「ふーん、それでそれって僕だけですか?」
「いえ、後ろに居る人達全員ですね。何者なんですかあなた方。正直魔王軍だと言われても納得しますよ」
「正体は知っているでしょ。その二人は王女で、僕はその婚約者。他は護衛ですよ」
「なるほど、噂では聞いていましたが現実に対面すると本当にすごいですね。王宮の騎士達、よく向かって行きましたね。実力の足りない者ばかりだとは思ってましたが命知らずだったのですね」
「それで、この後どうすれば?」
「許可を出しますので受付で許可書を受け取ってください。ダンジョンの門番には伝えておきますができればダンジョンに行くのは明後日からにしてください」
「どうしてですか?」
「明日には連絡が伝わっているはずですが明日はダンジョンを休ませる日になっているのです」
「ダンジョンに休みですか?」
「はい、週に1回ダンジョンの入り口を閉鎖するのがダンジョンマスターとの取り決めだそうです」
「未踏なのに、ダンジョンマスターと話をした者がいるのですか?」
「200年も前になりますが、冒険者ギルドのマスターが話したそうですよ。真実かどうかは解りませんが、取り決めに従って運用しています」
「わかりました。ダンジョンには明後日から行きます」
「了承して下さってありがとうございます。ではこれで」
未踏なのにダンジョンマスターと話をした人物がいる。週に1回休みとかめちゃくちゃ人間臭い。200年前と言えば行方不明になった賢者の時代だ。
おそらく関係があると考えるべきだな。
まずは入門。事前に貰っていた証明書を見せて街に入る。
いわゆるテンプレ的な何かはなく、無難に街に入れた。そして異世界テンプレの冒険者ギルドへ向かう。
そこでダンジョンに入る申請をして許可書を発行してもらう必要がある。
ところが、マリアテレーズの12歳の年齢が引っ掛かった。
ラルクバッハの国王からの推薦状も見せたが治癒師でもある程度の能力が無ければダンジョンには入れないと言うことで試験を受けることになった。
結局、成人していない僕とマリアテレーズは必須。スザンヌも学園を卒業したばかりなので試験を受けることになった。
「ギルド職員のクリスです。現役時代はAランクでしたが引退して10年が経っています。本日の試験を担当させてもらいます」
意外にまともな人が出て来た。
「では誰から始めましょうか」
「私からです」
「分類は治癒師でしたね、では基本的な魔法を見せてください。治癒でも結界でも支援系でもなんでもよいですよ」
「では、結界でお願いします」
「こちらに人形にお願いします。物理系ですか魔法系ですか?」
「どちらでもできますし、両方に耐性がある魔法も使えます」
「ほう、12歳で素晴らしい才能ですね、では両方に耐性がある魔法を使ってください」
マリアテレーズが魔法を使う。
「先生、できました」
「無詠唱ですか? では試します」
クリスさんが木刀で人形を攻撃したが人形には傷がつかなかった。
続けて実剣を使ったが変わらず。そのまま後ろに下がって魔法の詠唱を行い火魔法を使ったがもちろん人形は無事だ。
この人、剣も魔法も使えるんだ。流石元Aランクの冒険者だ。剣筋も良かったし魔法の詠唱も短かった。実戦タイプだ。
「合格です。この分なら他の人も楽にクリアできそうですね、では次はどなたにしますか」
「私がするわ、元Aランクの冒険者とどの程度打ち合えるか気になるわ」
スザンヌが声をかけた。
「剣士タイプですね。では木刀になりますがよろしいですね」
「大丈夫よ、試験官さん、身体強化は使っても良いのかしら」
「もちろんです、身体強化が使えるなら見るだけで試験は合格なのですが、打ち合いが希望なのですね?」
「もちろんよ。準備は良いかしら」
「良いですよ」
そして、スザンヌが迷うことなく向かって行った。
結果は1分もたたずにでた。
打ち合ったのは3回。
4回目にスザンヌの剣がクリスを上回り決着がついた。
「驚きました。その年で十分に剣王クラスですよ。私は現役時代剣王とも互角に打ち合えましたが、私の現役時代よりも実力が上ですね。合格です」
そして僕の方を見て。
「いちおう、最後の試験ですが、すいませんが無しにできませんかね」
「どうしてですか?」
「私、危険察知のスキルを持っているのですよ。だからこそAランクまで到達し無事にいきているわけで、そのスキルがさっきから人生最大の警告を発しています」
「ふーん、それでそれって僕だけですか?」
「いえ、後ろに居る人達全員ですね。何者なんですかあなた方。正直魔王軍だと言われても納得しますよ」
「正体は知っているでしょ。その二人は王女で、僕はその婚約者。他は護衛ですよ」
「なるほど、噂では聞いていましたが現実に対面すると本当にすごいですね。王宮の騎士達、よく向かって行きましたね。実力の足りない者ばかりだとは思ってましたが命知らずだったのですね」
「それで、この後どうすれば?」
「許可を出しますので受付で許可書を受け取ってください。ダンジョンの門番には伝えておきますができればダンジョンに行くのは明後日からにしてください」
「どうしてですか?」
「明日には連絡が伝わっているはずですが明日はダンジョンを休ませる日になっているのです」
「ダンジョンに休みですか?」
「はい、週に1回ダンジョンの入り口を閉鎖するのがダンジョンマスターとの取り決めだそうです」
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「200年も前になりますが、冒険者ギルドのマスターが話したそうですよ。真実かどうかは解りませんが、取り決めに従って運用しています」
「わかりました。ダンジョンには明後日から行きます」
「了承して下さってありがとうございます。ではこれで」
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おそらく関係があると考えるべきだな。
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