転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第7章 女神の封印

7.1.4 未踏ダンジョンへの挑戦

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 翌日は街を見回った。
 ダンジョン産の魔道具があふれているかと思ったがそんなことは無く、この街では専門店でしか取り扱ってなかった。
 皆で店に押しかけてみたが剣や防具が中心で装飾品の類はあまりなかった。剣や防具は既に一流品を身に着けている物の方が良い物だった。店に判明している30階層までの地図があったので購入した。
 そして翌日、朝からダンジョンに向かう。

「聞いております、どうぞご入場ください」
 アルマイク、クリスタ、僕、エイミー、バーニィ、コハクとマリアテレーズ、スザンヌ、ティアマトと並び、イシスはアルマイクの頭の上に乗り、ガルダはスザンヌの肩にのり、虎鉄はコハクに抱かれている。聖獣の3人は上層階で仕事をする気は無いらしい。
 ダンジョン内部は暗かった。
 光魔法で明るくしたが照明の魔法が無ければ進むことが難しい。
 道幅は2mほどあり天井の高さは5mほどと結構高い、石壁のように見えるが触ってみると石のような石ではないような変な感じだ。洞窟と言うよりは建物の中にいる感じだ。
 壁を鑑定で見ると場所が解るだけで材質などの情報は表示されなかった。

 前衛の3人が無警戒のまま進んでいく。前衛だけで出てくるモンスターを倒すので10階層まではあっという間に到着した。
 10階層、20階層、30階層と10階層ごとに階層主が登場するのでそれを倒して行かなければならないそうだ。
 10階層の階層主はイノシシ型の大型魔獣。ただ突っ込んで来るだけなのでクリスタが一刀で倒し終わった。
 まあ人類最強チームなので上層階で手間取ることは無いのだ。
 階層主を倒すと下に行く階段への道が開き中へ入る。
 11階層に到着すると到着した場所は一つの大きな部屋だった。
 部屋の中央部には宝物庫で見た石塔と同じものがあった。
 僕のイメージでは墓石だ。
 冒険者ギルドで聞いていた通り、皆が墓石の天井部分に書かれた手のマークに両手を付ける。冒険者ギルドの説明によると片手でも良いらしい。ここでマークすると入り口にある石碑に手を付けると登録されている最下層まで転移ができるらしい。
 青い墓石がダンジョン内に戻ってくる場所として記憶され、赤い墓石に手を付けるとダンジョンの1階まで転移で戻れるそうだ。
「よし、登録も終わったし、進もう」
「アルマイクとクリスタは下がってスザンヌとエイミーが前に出て」
 隊列と変更して先へと進む。
 部屋を出ると先ほどまでと雰囲気が変わった。
 石の色が少し赤くなった気がする。それ以外は殆ど変わらない。
 そのまま進んでいくと15階層に到達。階段を降りたところに11階層と同じように大きな部屋があり、中央に大きな赤い壁があった。
 赤いタイプの物は墓石ではなかった。僕が勝手に思い込んでいただけだった。
 入り口にあった物と同じで、高さ2m幅2mの赤い壁、それが転移装置のようだ。
 この壁は15階層、25階層にあるらしい。
 35階層にもあるのかもしれないが、30階層の階層主が倒せないらしく先には進めていないそうだ。

 今回はダンジョンに入ってからそれほど時間も立っていないので無視して先へと進む。
 16階層に到着。
「地図によるとこことここに罠があるらしいから、気を付けて」
 ここからはモンスターが出てくるだけでなく、罠もある。上階層でわなの仕組みに慣れておくべくだと教わったので最初の罠を皆で観察した。
 罠は特定の石を踏むと少し前の方で矢が横から飛んでくるものだ。
 もちろん、罠の石は赤く塗られておりはっきりとわかる、そして壁の横に板があり矢が止まるようになっている。
 初心者向けにしても親切すぎる罠だ。
「とりあえず、みんな罠を踏んで感覚をつかんでおこうか」
「そうですね。折角親切に作っているのですから」

 それから16階層の罠を全部しっかりと観察し、罠を動かしてみた。そして気が付いた。
「16階層、今までもよりも広いね」
「地図もそうなっていますからここから下に行くほど広くなると言うことですね」
「地図通りなら30階層で1階層の4倍ぐらいか、したが何階層あるかわからないけど下に行くほど攻略に時間がかかるね」
「とりあえず、今日は25階層までは行きたいね」
「では、頑張りましょう」

 そこから20階層まで、わかりやすい罠を勉強しながらほどなく到着。
 20階層の階層主はゴブリンキングだった。
「私にやらせて」
 スザンヌが先頭に立って向かって行った。
 ゴブリンキングはそこそこ強かったが身体強化がしっかりと出来るようになり、剣術そのものも十分に鍛錬を積んだスザンヌの敵では無かった。
 1対1でも余裕で倒せた。

 そして25階層に到達。
 本日は無理をせず25階層で街に戻った。
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