転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)

佐藤醤油

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第7章 女神の封印

7.1.7 未踏ダンジョンへの挑戦

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 そこからの進行は、ダンジョン内の迷路も複雑になって来て進行速度が落ちて行った。
 50階層の階層主は蜘蛛だ。人よりも大きな蜘蛛。
 おしりや口から糸を吐くのではなく、いきなり魔法攻撃して来た。

 魔法障壁で防御していたので、被害は無いがイメージした攻撃方法と違ったので驚いて動作が止まってしまった。
 結局、この蜘蛛とは魔法攻撃戦となった。閉鎖された空間だったので火魔法を遠慮していたが火魔法以外が有効でなかったので最後に火魔法を一発撃ったらあっけなく終わった。

 そうして、ゆっくりと55階層に進む。1階層進むのにほぼ1日が必要となったいた。
「55階層到達。戻る?」
「一度通った階層は最初程時間がかかるわけでありませんし、一度戻って睡眠をとりましょう。どれだけ先があるのか解りませんし、休める時に休みましょう」
 スザンヌからの意見で戻ることになった。

 街に戻り、二日ほど休憩をしてからダンジョンへと入る。

 60階層の階層主は緑色の竜だった。
「ティアマト、アルマイク、ダンジョンが生み出した竜なのそれとも君らの仲間?」
「意思の疎通ができない。ダンジョンが生み出した竜なのだろうが、強さはそれなりに本物に近そうだ」
 そんな話をしていたら、竜はいきなり溜めの動作を取る。
「初撃からブレスか、余裕のない奴。コハク物理障壁、マリアは絶対防御を最終に」
 コハクが物理障壁を一番前に張った。そこに重ねるように魔法書壁を僕が。最後に絶対防御の結界をマリアテレーズが作る。
 大規模なブレスが襲ってきたが物理と魔法の障壁を突破できず簡単に防ぐことができた。
 そして、あれ、止まってる。
 ブレスを吐きだした竜は、それで終わりとばかりに止まった状態から動かない。まるでねじが切れたおもちゃのようだ。
 クリスタとエイミーが近づいて切ると魔石に変わり、あっという間に終わってしまった。

「なんか手抜きだな、変なの」

 そして、61階層に進む。
 墓石に登録して進むと、あれ、空がある?
 広い空間だった。そして光魔法も必要なく明るい。
 床は白一色。近くに壁も見えない。天井は青? 空?
 鑑定でも、気配探知でもいろいろ使ってみたが天井も壁も見つからない。
「まって、何も無いんだけど」
「我が見てこよう」
 ガルダが妖精体に戻り、鳥の姿で飛んで行った。
 ある程度の高くまで登って行ったので、やっぱり天井が無いみたいだ。

 それから10分ほどしてガルダが戻って来た。
「あちらの方向、20kmほど離れているが建物らしきものが見える、他には何もなさそうだ」
「20km、今まで違って急に広いな。ここほんとにダンジョンなのか。もしかしてどこかに転送されたんだろうか」
「ジルベール、私の空間把握能力では元の座標から動いていない。ダンジョン内部だ」
 僕の能力でも同じ結果を出ている。おそらくダンジョン内部は間違いない。
 だんだんダンジョンのフロアが大きくなってきてはいたけど、直前の階層でも1kmも無かった。なのに急にこんなに広くなるとは。
 とりあえず、行く当てがあるわけではないので皆でガルダが見つけた建物の方に向かって歩き出した。
10kmほど歩いて、ちょうど半分ぐらいの位置に来た時に今まで魔物すら出現していなかったが、急に現れた。
 全長10mを超えるミミズ。
 最悪だ、気持ち悪い。
 広い空間だったので遠慮なく火魔法を撃ちこんで倒す。
 倒されると魔石になったくせに、匂いは残った。
「匂いだけ残るのか、臭いな。

 それからも数匹の巨大ミミズと戦い、棟の前に到着した。
 棟に入ると、階段があり、下に移動で来た。
 そして62階層。
 上と同じく広大な空間だ。
 前と違って森になっている。
 ガルダが偵察に出て、目的の地を発見。
 全員で移動する。
 大型のカマキリタイプの魔物が時々襲ってくるが問題なく倒して進む。

 63階層は水。
 舐めると塩辛かった。海だ

 魔法で船を作り出して風魔法で移動する。
 魚型の魔獣が襲ってくるがイシスが最大サイズで潜って全部倒したので問題なく移動できた。

 64階層は泥沼。
 入ると沈んでいく。
「これ進むの無理だろ、歩けない、船浮かべても進まないよこれ」
「大量の水を出して進むか?」
「面倒だな、飛ぶか」
 全員を作っていた船に乗せて重力魔法で浮かせる。イシスは自分で進む範囲だけ水を出して船を引っ張ってくれた。
 空からプテラノドンタイプの魔獣が襲って来たのでガルダが全部倒した。

 そして65階層に降りる。
 ようやく赤い壁のある部屋に到着した。
「これ、どうする?」
「そろそろ進み続けるしかないかもしれんな。幸いここが魔物が出現しないことがわかっておる、ここで休憩して進もう」

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