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第7章
第196話
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月に逆さまの状態で立っていた白き兎が、ぴょんと跳び跳ねて、月から湖に跳び移る。白き獅子の隣に跳び降りて、二本脚で立ち上がり、小さい両腕を組んで、胸を張っている。その姿は、その身から放たれる威圧感さえなければ、とても可愛らしいものだ。
『そう言えば、名を名乗っていなかったな。我が名は、レオ。お前の身体に宿る因子の一つ、獅子人族の祖である』(レオ)
『俺の名は、玉兎。お前の身体に宿るもう一つの因子、兎人族の祖だ。それにしても、お前と言い、シュテルといい、最近の生きのいい兎人族は、どいつもこいつも凶暴だな』(玉兎)
『それはお前も一緒だ。その様な外見にも関わらず、其の実、内から滲み出てしまう程に、とてつもなく凶暴だ。この娘にも、その母にも、しっかりと受け継がれている様だ』(レオ)
『うるせぇよ‼………っと。話が逸れてっちまう所だったぜ。レオ、本題に戻すぞ』(玉兎)
『先に余計な事を言い出したのは、お前なのだが………。まあ、いい。玉兎の言う様に、本題に戻ろう』(レオ)
「【双対の血】、その力の使い方ですよね?」
『『そうだ』』(レオ・玉兎)
私の問いかけに、お二人が声を揃えて答える。そして、ゆっくりと【双対の血】の力の使い方について語り始める。
『【双対の血】の力、それは簡単に言えば、その身に宿る二つの因子を、同時に開放出来る、というものだ』(レオ)
『だが、言葉で聞くほど、簡単なものじゃない。緻密で精密な制御が必須であり、両方の獣の因子の本能に呑まれない、強靭な精神と覚悟が必要だ』(玉兎)
「強靭な精神と、覚悟ですか」
『そうだ。それら全てが合わさる事で、お前の父である、獣王ですら持ち合わせる事のない、強大な力を手にする事が出来る』(レオ)
『それじゃあ、力の使い方を、その身に教え込んでやる』(玉兎)
玉兎様がそう言うと、玉兎とレオ様の雰囲気が獰猛なものに変わる。
『俺たちの力を宿してるんだ。俺たちが直接教えた方が、直ぐに理解できる可能性が高いからな。だから、今から特訓だ』(玉兎)
『安心しろ。我らが稽古をつけてやるからには、直ぐにでも、力を制御出来るだろう。では、―――始めるぞ‼』(レオ)
レオ様は、自身の周囲に白炎を幾つも浮かべ、その白炎を私に飛ばしてくる。玉兎様は、その小さな身体全体に何かを纏わせて、超高速で、跳んで駆ける。
『我の力は、単純そのもの。破壊と再生を司る、火の力。敵対する者を火の力で破壊し、傷つき、疲労した、自らの身体と精神を癒す再生。二面性を持つ力。そして、お前や小僧の様に、己の肉体のみで戦う者たちの、身体能力、身体機能を大幅に強化する力も持つ』(レオ)
『俺の力は、重力を司る力。空間内の重力を支配し、何者をも捉える事の出来ない、どこまでも自由で、どこまでも駆け抜ける事の出来る、無形の翼を生み出す。俺たち兎と、相性バッチリな力だ』(玉兎)
玉兎様の右脚が、掻き消える。その動きに一切反応出来なかったが、本能が身体を動かし、両腕を身体の前で組んで、その蹴りを受ける。
「―――――グッ‼」
もの凄い威力と衝撃に、精神体であるにも関わらず、両腕の骨と筋肉が軋みを上げて、叫んでいる様に感じる。衝撃を殺す事も、受け流す事も出来ずに、私は後ろの草原に、もの凄い勢いで吹き飛ばされる。まるで、自分という存在が、薄っぺらい紙になってしまったかの様に。そこに、レオ様が飛ばしてきた、幾つもの白炎が迫り来る。
私は、玉兎様の説明してくださった力と、今体験したものを、自らの中に取り込んで、兎人族としての、獣の因子の力の方を意識してみる。すると、精神体ではあるが、身の内にある獣の因子が活性化し、私の両脚に、薄く、弱い力が纏わりつく。纏わりついた力によって、両脚が少しだけ軽くなった様な気がする。力に強化された脚力を上手く活用し、迫りくる白炎の全てを避けていく。
白炎は、次々と地面に着弾し、草原に白炎が広がっていく。だが、そこから驚くべき光景が目に映る。草原に広がり、草木を燃やしていくと思われた白炎が、再び浮かび上がり、元の形に戻っていく。
『我の再生の力は、自分自身の炎すら例外ではない。それに、炎を扱うものとして、何を燃やし、何を燃やさないのかなど、自由自在でなければならん。ただ燃やすだけならば、ある程度の力を持った、子供でも出来る。真の意味で、炎を操るというのは、その領域に至る事をいう。努々忘れるな』(レオ)
「はい‼」
『次は、俺だな‼』(玉兎)
玉兎様は、今度は四肢に、何かを纏わせる。そして、今度は目にも留まらず、音を置き去りして掻き消える。
「―――――グァッ‼」
玉兎様が掻き消えたと認識した時には、既に背中を右拳で殴られていた。最初の一撃の時とは違い、移動した瞬間も、攻撃動作に入った事も分からなかった。さらに、右脚での蹴りの一撃とは、比較にならない程の威力と衝撃だ。殴られた私の身体は、地面にめり込んで、大きく地面を砕く。今回も、蹴りの時と同様に、驚くほどの速さで、身体が地面に向かっていた。
『自分の身体や、周囲の空間内の重力に干渉し、移動の際には、身体に圧し掛かる重力を軽減して超加速。攻撃の際には、移動の際と同じ様に、四肢に圧し掛かる重力を軽減し、加速力を上乗せして威力を上昇させたり、仕掛け方によっては、逆に重力を増して、威力を上昇させる事も出来る。防御や回避の際には、相手の周囲の重力を増大させたり、相手の武具の重量を増大させたりする事で、相手の動きや、一撃の威力を鈍らせる事が出来る。これら様々な状況に対して、色々と応用が利く力。攻防一体の不可視の力だ』(玉兎)
「不可視、ですか?」
『ああ、そうだ。今お前の目にも見えているのは、分かりやすい様にしているだけだ。ほら、こうすると………』(玉兎)
玉兎様が力を使うと、纏わせていた重力の力が、視認できなくなる。あれほど鮮明に見えていたはずのものが、周りの景色に溶け込む様に透明になる。五感を研ぎ澄ませれば、何かしらの力が、玉兎様の身体に干渉しているのが分かる、程度にまで視認性が下がる。
『だが気を付けろ。高い力量を持つ戦士なんかは、何かしらの力や魔術などを使用していると、的確に見抜く者もいる。不可視と言っても、そこに存在していないわけではない。存在を気取られれば、そこからある程度推測は出来る。何事にも、絶対は存在しない。それは忘れるな』(玉兎)
「はい‼」
『それに、レオの炎に関しても、形や大きさに変化を付ける事で、様々な応用が利く。そこら辺は、お前の戦い方や、相手の戦い方に応じて機敏に変えていけ』(玉兎)
『では、我と玉兎の力を理解した所で、本題である【双対の血】の力を使ってみよ。我の炎の力と、玉兎の重力の力、それらを混ぜ合わせ、一つの力として、己のものとせよ‼』(レオ)
目を閉じて、自らの内にある二つの因子に、極限まで集中する。精神体であろうが何だろうが関係なく、自身の内に流れる、獅子人族の因子と、兎人族の因子を、レオ様と玉兎様を意識して、同時に開放する。二つの獣の因子から力が溢れ出し、暴力的なまでに燃え滾る熱、高密度に力が圧縮された漆黒の真円、といった二つのイメージを、私の脳裏に伝えてくる。その二つの力が、私という存在を喰らい、身体の主導権を奪おうと、身の内で暴れまわる。
私は、暴れまわる熱と漆黒の真円に対して、強き意思と覚悟を示す。暴れまわる熱と漆黒の真円に対して、一切の抵抗をせずに、燃え滾る熱と漆黒の真円の全てを、心の奥底、魂から受け入れる。
すると、次第に燃え滾る熱と漆黒の真円が落ち着き始め、その膨大なまでの二つの力が混じり合いながら、強大な一つの力となり、私の身体の内を駆け巡る。そして、私という存在を受け入れてくれた。
『よくやった』(レオ)
『完全に安定してるな。本当によくやったぞ‼』(玉兎)
レオ様と玉兎様が、安堵の息と共に、称賛の言葉を送ってくれた。私は、一息吐いてから湖に近づいて、自身の姿を水に映して確認する。
銀よりの白のストレートの髪は、兎の耳から頭頂部、そしてそのまま毛先へと、全てが真っ白に染まる。さらに、首周り・腕周り・脚周りの銀の体毛は、より艶と輝きが増している。そして、変化が一番大きいのが、瞳の色だ。右目の瞳の色は真紅に変わり、左目の瞳の色が空色に変わっている。最後に、後ろを向いて尻尾を確認すると、そこは相変わらず兎の尻尾で、艶と輝きが増している以外には、特に変化はなかった。
「よし‼」
私は、一皮剥けれた事の実感を得て、右拳を握り込んで、笑みを浮かべた。
『そう言えば、名を名乗っていなかったな。我が名は、レオ。お前の身体に宿る因子の一つ、獅子人族の祖である』(レオ)
『俺の名は、玉兎。お前の身体に宿るもう一つの因子、兎人族の祖だ。それにしても、お前と言い、シュテルといい、最近の生きのいい兎人族は、どいつもこいつも凶暴だな』(玉兎)
『それはお前も一緒だ。その様な外見にも関わらず、其の実、内から滲み出てしまう程に、とてつもなく凶暴だ。この娘にも、その母にも、しっかりと受け継がれている様だ』(レオ)
『うるせぇよ‼………っと。話が逸れてっちまう所だったぜ。レオ、本題に戻すぞ』(玉兎)
『先に余計な事を言い出したのは、お前なのだが………。まあ、いい。玉兎の言う様に、本題に戻ろう』(レオ)
「【双対の血】、その力の使い方ですよね?」
『『そうだ』』(レオ・玉兎)
私の問いかけに、お二人が声を揃えて答える。そして、ゆっくりと【双対の血】の力の使い方について語り始める。
『【双対の血】の力、それは簡単に言えば、その身に宿る二つの因子を、同時に開放出来る、というものだ』(レオ)
『だが、言葉で聞くほど、簡単なものじゃない。緻密で精密な制御が必須であり、両方の獣の因子の本能に呑まれない、強靭な精神と覚悟が必要だ』(玉兎)
「強靭な精神と、覚悟ですか」
『そうだ。それら全てが合わさる事で、お前の父である、獣王ですら持ち合わせる事のない、強大な力を手にする事が出来る』(レオ)
『それじゃあ、力の使い方を、その身に教え込んでやる』(玉兎)
玉兎様がそう言うと、玉兎とレオ様の雰囲気が獰猛なものに変わる。
『俺たちの力を宿してるんだ。俺たちが直接教えた方が、直ぐに理解できる可能性が高いからな。だから、今から特訓だ』(玉兎)
『安心しろ。我らが稽古をつけてやるからには、直ぐにでも、力を制御出来るだろう。では、―――始めるぞ‼』(レオ)
レオ様は、自身の周囲に白炎を幾つも浮かべ、その白炎を私に飛ばしてくる。玉兎様は、その小さな身体全体に何かを纏わせて、超高速で、跳んで駆ける。
『我の力は、単純そのもの。破壊と再生を司る、火の力。敵対する者を火の力で破壊し、傷つき、疲労した、自らの身体と精神を癒す再生。二面性を持つ力。そして、お前や小僧の様に、己の肉体のみで戦う者たちの、身体能力、身体機能を大幅に強化する力も持つ』(レオ)
『俺の力は、重力を司る力。空間内の重力を支配し、何者をも捉える事の出来ない、どこまでも自由で、どこまでも駆け抜ける事の出来る、無形の翼を生み出す。俺たち兎と、相性バッチリな力だ』(玉兎)
玉兎様の右脚が、掻き消える。その動きに一切反応出来なかったが、本能が身体を動かし、両腕を身体の前で組んで、その蹴りを受ける。
「―――――グッ‼」
もの凄い威力と衝撃に、精神体であるにも関わらず、両腕の骨と筋肉が軋みを上げて、叫んでいる様に感じる。衝撃を殺す事も、受け流す事も出来ずに、私は後ろの草原に、もの凄い勢いで吹き飛ばされる。まるで、自分という存在が、薄っぺらい紙になってしまったかの様に。そこに、レオ様が飛ばしてきた、幾つもの白炎が迫り来る。
私は、玉兎様の説明してくださった力と、今体験したものを、自らの中に取り込んで、兎人族としての、獣の因子の力の方を意識してみる。すると、精神体ではあるが、身の内にある獣の因子が活性化し、私の両脚に、薄く、弱い力が纏わりつく。纏わりついた力によって、両脚が少しだけ軽くなった様な気がする。力に強化された脚力を上手く活用し、迫りくる白炎の全てを避けていく。
白炎は、次々と地面に着弾し、草原に白炎が広がっていく。だが、そこから驚くべき光景が目に映る。草原に広がり、草木を燃やしていくと思われた白炎が、再び浮かび上がり、元の形に戻っていく。
『我の再生の力は、自分自身の炎すら例外ではない。それに、炎を扱うものとして、何を燃やし、何を燃やさないのかなど、自由自在でなければならん。ただ燃やすだけならば、ある程度の力を持った、子供でも出来る。真の意味で、炎を操るというのは、その領域に至る事をいう。努々忘れるな』(レオ)
「はい‼」
『次は、俺だな‼』(玉兎)
玉兎様は、今度は四肢に、何かを纏わせる。そして、今度は目にも留まらず、音を置き去りして掻き消える。
「―――――グァッ‼」
玉兎様が掻き消えたと認識した時には、既に背中を右拳で殴られていた。最初の一撃の時とは違い、移動した瞬間も、攻撃動作に入った事も分からなかった。さらに、右脚での蹴りの一撃とは、比較にならない程の威力と衝撃だ。殴られた私の身体は、地面にめり込んで、大きく地面を砕く。今回も、蹴りの時と同様に、驚くほどの速さで、身体が地面に向かっていた。
『自分の身体や、周囲の空間内の重力に干渉し、移動の際には、身体に圧し掛かる重力を軽減して超加速。攻撃の際には、移動の際と同じ様に、四肢に圧し掛かる重力を軽減し、加速力を上乗せして威力を上昇させたり、仕掛け方によっては、逆に重力を増して、威力を上昇させる事も出来る。防御や回避の際には、相手の周囲の重力を増大させたり、相手の武具の重量を増大させたりする事で、相手の動きや、一撃の威力を鈍らせる事が出来る。これら様々な状況に対して、色々と応用が利く力。攻防一体の不可視の力だ』(玉兎)
「不可視、ですか?」
『ああ、そうだ。今お前の目にも見えているのは、分かりやすい様にしているだけだ。ほら、こうすると………』(玉兎)
玉兎様が力を使うと、纏わせていた重力の力が、視認できなくなる。あれほど鮮明に見えていたはずのものが、周りの景色に溶け込む様に透明になる。五感を研ぎ澄ませれば、何かしらの力が、玉兎様の身体に干渉しているのが分かる、程度にまで視認性が下がる。
『だが気を付けろ。高い力量を持つ戦士なんかは、何かしらの力や魔術などを使用していると、的確に見抜く者もいる。不可視と言っても、そこに存在していないわけではない。存在を気取られれば、そこからある程度推測は出来る。何事にも、絶対は存在しない。それは忘れるな』(玉兎)
「はい‼」
『それに、レオの炎に関しても、形や大きさに変化を付ける事で、様々な応用が利く。そこら辺は、お前の戦い方や、相手の戦い方に応じて機敏に変えていけ』(玉兎)
『では、我と玉兎の力を理解した所で、本題である【双対の血】の力を使ってみよ。我の炎の力と、玉兎の重力の力、それらを混ぜ合わせ、一つの力として、己のものとせよ‼』(レオ)
目を閉じて、自らの内にある二つの因子に、極限まで集中する。精神体であろうが何だろうが関係なく、自身の内に流れる、獅子人族の因子と、兎人族の因子を、レオ様と玉兎様を意識して、同時に開放する。二つの獣の因子から力が溢れ出し、暴力的なまでに燃え滾る熱、高密度に力が圧縮された漆黒の真円、といった二つのイメージを、私の脳裏に伝えてくる。その二つの力が、私という存在を喰らい、身体の主導権を奪おうと、身の内で暴れまわる。
私は、暴れまわる熱と漆黒の真円に対して、強き意思と覚悟を示す。暴れまわる熱と漆黒の真円に対して、一切の抵抗をせずに、燃え滾る熱と漆黒の真円の全てを、心の奥底、魂から受け入れる。
すると、次第に燃え滾る熱と漆黒の真円が落ち着き始め、その膨大なまでの二つの力が混じり合いながら、強大な一つの力となり、私の身体の内を駆け巡る。そして、私という存在を受け入れてくれた。
『よくやった』(レオ)
『完全に安定してるな。本当によくやったぞ‼』(玉兎)
レオ様と玉兎様が、安堵の息と共に、称賛の言葉を送ってくれた。私は、一息吐いてから湖に近づいて、自身の姿を水に映して確認する。
銀よりの白のストレートの髪は、兎の耳から頭頂部、そしてそのまま毛先へと、全てが真っ白に染まる。さらに、首周り・腕周り・脚周りの銀の体毛は、より艶と輝きが増している。そして、変化が一番大きいのが、瞳の色だ。右目の瞳の色は真紅に変わり、左目の瞳の色が空色に変わっている。最後に、後ろを向いて尻尾を確認すると、そこは相変わらず兎の尻尾で、艶と輝きが増している以外には、特に変化はなかった。
「よし‼」
私は、一皮剥けれた事の実感を得て、右拳を握り込んで、笑みを浮かべた。
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