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第8章
第243話
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「カイル、サリエル様たちへの報告を任せてもいいかしら」(ミシェル)
「大丈夫です、任せてください。シュターデル獣王国で起きた事の報告の他に、ミシェルさんたちの方から伝えておくべき事はありますか?」
「いえ、特にありませんし大丈夫です」(グレイス)
「分かりました」
「では、転移門がある部屋まで案内しますね」(グレイス)
「えっと、お二人ともお時間は大丈夫なんですか?」
「元々この時間に関しても、余裕が出来る様にと調整してあるから。そこまで分刻み・秒刻みでの厳しい日程ではないから、カイルは気にしなくてもいいわ」(ミシェル)
「そうなんですか?」
「ミシェルの言う通りですので、カイル殿はあまり気になさらなくて大丈夫ですよ」(グレイス)
「そう言う事なら、改めてお願いします」
「じゃあ、起動させるわよ」(ミシェル)
ミシェルさんはそう言って、この部屋の転移門を起動させる。一つの巨大な異空間内にある幾つもの異空間を繋ぐ転移門は、皇室の隠れ家に設置されている転移門である姿見の鏡と、全く同じ見た目・大きさをした姿見の鏡が使われている。
ただ皇室の隠れ家にある転移門と違う点は、毎回毎回術式を発動させる必要はなく、魔力を鏡に流し込むだけで転移門として起動するという所だ。まあ、この異空間内に足を踏み入れる事が出来るのが限られた者たちだけだと考えたら、隠れ家にある転移門程厳重にする必要はないか。
転移門が起動し終わり、完全に安定したのを確認してから、ミシェルさんグレイスさんの順番に続いて転移門を通っていく。一つ一つ転移門のある異空間へと移動していくが、どの部屋もウルカーシュ帝国の歴史を感じさせるものであり、建国当時の皇帝陛下や近衛隊隊長の執務の様子や、普段の生活の様子が垣間見えた。
様々な部屋を転移門で移動し続けて数分、遂に最終目的地である最古の部屋に到着した。最古の部屋に入った瞬間、流れている空気が今までの部屋と全く違う事に気付いた。この最古の部屋に流れている空気は非常に厳かであり、自然と背筋が伸びてしまう様な、身の引き締まる思いのするものだ。
〈ここは、執務室か?……なる程な。城の最古の部屋であるという事は、初代皇帝陛下が使っていた執務室を、異空間の核並びに天空島への出入り口にしたわけか〉
最古の部屋には、中心に近い位置にとても良い匂いのする執務机が置かれており、部屋の両端には手前から奥までの長く大きい本棚が続いている。長く大きな本棚には少しの隙間もない位に書籍が並べられており、それらの背表紙の題名を色々と確認していく。大多数を占めているのは魔術に関連する書籍だが、その他にも様々な分野・分類に関連する書籍が並べられており、初代皇帝陛下の勤勉さを垣間見る事が出来る。
その他にも、とても品が良く、性能の良い調度品が執務室には残されている。当時の魔術に対する最新の知識や応用、職人たちの技術力の粋を集めたものを掛け合わせた、その時代での最新鋭のものばかりだ。その中には魔道具などもあり、今もなお現役で使える魔道具もありそうだ。
この部屋全体で色々と気になる所があるものの、今はサリエル様たちに報告する事が優先されるため、内に湧き上がってくる好奇心を抑え込む。
「カイル、気付いているかもしれないけど、ここが天空島と繋がっている唯一の部屋になるわ」(ミシェル)
「そしてこの部屋こそが、このウルカーシュ帝国の基礎を築き上げた私たちの先祖、初代皇帝陛下と初代近衛隊隊長が使用していた執務室になります」(グレイス)
「やはりそうでしたか。この部屋全体に流れる非常に厳かな空気に、部屋全体にある調度品の品の良さや性能の高さを見るに、そうではないかと予想していました」
「やっぱり、カイル殿なら分かりますか」(グレイス)
「ここにある物の殆どが、当時ウルカーシュ帝国に住んでいた各種族が協力し合い、各々の持つ最高峰の技術の粋を集めて作られたものばかりよ」(ミシェル)
「勿論ですが、強制的に作らせたわけではありませんよ。各種族の者たちが初代皇帝陛下を慕い、初代皇帝陛下の為にと手を取り合い、最高の物を使ってほしいと願って作ってくれたものになります」(グレイス)
「ええ、分かっていますよ。どれもこれもが、とても丁寧な作業や仕上げがされています。作り手たちの心からの思いが込められているのが、どの品からも伝わってきます。初代皇帝陛下が、当時の人たちからどれだけ慕われていたのかが、これだけでも十二分に理解出来ますよ」
ミシェルさんもグレイスさんも、俺の言葉に安堵や嬉しさの混じった微笑みを浮かべる。そして二人とも微笑みを浮かべながら、上機嫌で俺の頭をグリグリと撫でてくる。俺は二人が満足するまでの間、暫くそれを黙って受け入れ続けた。
暫くして気持ちが落ち着いてきた二人は、やるべき事を思い出した様にサササッと素早く動き出す。二人は初代皇帝陛下の執務机の両側に立つと、それぞれ右手を執務机に置く。そして二人同時に、執務机へと魔力を流し込む。
執務机に流し込まれた魔力は、置いた右手を中心にして魔術術式を構築し始める。そして構築されていく魔術術式は、どちらも幾つかの部分が欠けている状態で完成する。ミシェルさんとグレイスさんが同時に右手を執務机から離すと、完成した術式が右手の掌にくっついて離れないかの様に、一緒に空中に浮かび上がって浮遊する。
「これは、複合術式ですか。それぞれの術式を一つに合わせる事で、初めて術式として意味を成す魔術術式。今まで色々な複合術式を見てきましたが、転移門の魔術術式を複合術式にしているのは初めて見ました」
「初代皇帝陛下と初代近衛隊隊長が発案をし、サリエル様やルシフェル様たちの協力の元、術式を一から組み上げていったそうです。こうして複合術式にする事で、天空島への防衛にも繋がりますから」(グレイス)
「なる程。それじゃあお二人は、天空島に行く際には毎回これを繰り返しているんですか?」
「この複合術式を発動するのは、こちらから天空島に行く時だけよ。帰りは常に起動している天空島の転移門を通って、この部屋に戻ってくるの。私たちや天空島という存在の秘匿を第一に考えれば、毎回術式を完成させて発動するのは苦じゃないわ。色々バレた時に押し寄せる面倒事は、今の苦労の比じゃないでしょうしね」(ミシェル)
「ミシェル、カイル殿との話は一旦後にして、とりあえず術式を完成させるわよ」(グレイス)
「…………そうね、サリエル様たちを待たせる訳にはいけないわ。グレイス、合わせましょう」
ミシェルさんとグレイスさんが、それぞれ右腕を胸の前まで上げて掌を前に突き出す。すると、それぞれの術式が掌から離れていき、ゆっくりと惹かれ合う様に近づいていく。そしてそれぞれの術式が重なり合った瞬間、欠けている部分を互いの術式が補い合って、一つの完成された術式へと変化する。
完成した一つの術式は、自らの意思を持っているかの様に動き出し、この執務室の本来の出入り口である両扉へと向かっていく。そして完成した一つの術式は、両扉の中心へと刻み込まれる様に設置され、術式を発動して両扉を転移門として完全に起動させた。
「まだ色々と話したかったけど、執務の時間が迫ってるからここまでね」(ミシェル)
「後は、これを持っていってください。私たちが、カイル殿を天空島に招待した証になります。向こうに転移したら、直ぐに見せてください」(グレイス)
「まあ、カイルの事は皆知ってるから、変な事にはならないと思うけど一応ね」(ミシェル)
「分かりました。ご助言感謝します。では、行ってきますね」
「天空島を楽しんできてね」(ミシェル)
「行ってらっしゃい。サリエル様やルシフェル様たちに、よろしくお伝えください」(グレイス)
「了解です」
俺の意思に反応したかのように、転移門の術式が設置された両扉が、自動的に手前側へと開いていく。開かれた両扉の先には転移先の光景が映し出されており、そこには神殿の様な場所が見えている。俺は転移門へと近づいていき、天空島への初めての一歩を踏み出した。
「大丈夫です、任せてください。シュターデル獣王国で起きた事の報告の他に、ミシェルさんたちの方から伝えておくべき事はありますか?」
「いえ、特にありませんし大丈夫です」(グレイス)
「分かりました」
「では、転移門がある部屋まで案内しますね」(グレイス)
「えっと、お二人ともお時間は大丈夫なんですか?」
「元々この時間に関しても、余裕が出来る様にと調整してあるから。そこまで分刻み・秒刻みでの厳しい日程ではないから、カイルは気にしなくてもいいわ」(ミシェル)
「そうなんですか?」
「ミシェルの言う通りですので、カイル殿はあまり気になさらなくて大丈夫ですよ」(グレイス)
「そう言う事なら、改めてお願いします」
「じゃあ、起動させるわよ」(ミシェル)
ミシェルさんはそう言って、この部屋の転移門を起動させる。一つの巨大な異空間内にある幾つもの異空間を繋ぐ転移門は、皇室の隠れ家に設置されている転移門である姿見の鏡と、全く同じ見た目・大きさをした姿見の鏡が使われている。
ただ皇室の隠れ家にある転移門と違う点は、毎回毎回術式を発動させる必要はなく、魔力を鏡に流し込むだけで転移門として起動するという所だ。まあ、この異空間内に足を踏み入れる事が出来るのが限られた者たちだけだと考えたら、隠れ家にある転移門程厳重にする必要はないか。
転移門が起動し終わり、完全に安定したのを確認してから、ミシェルさんグレイスさんの順番に続いて転移門を通っていく。一つ一つ転移門のある異空間へと移動していくが、どの部屋もウルカーシュ帝国の歴史を感じさせるものであり、建国当時の皇帝陛下や近衛隊隊長の執務の様子や、普段の生活の様子が垣間見えた。
様々な部屋を転移門で移動し続けて数分、遂に最終目的地である最古の部屋に到着した。最古の部屋に入った瞬間、流れている空気が今までの部屋と全く違う事に気付いた。この最古の部屋に流れている空気は非常に厳かであり、自然と背筋が伸びてしまう様な、身の引き締まる思いのするものだ。
〈ここは、執務室か?……なる程な。城の最古の部屋であるという事は、初代皇帝陛下が使っていた執務室を、異空間の核並びに天空島への出入り口にしたわけか〉
最古の部屋には、中心に近い位置にとても良い匂いのする執務机が置かれており、部屋の両端には手前から奥までの長く大きい本棚が続いている。長く大きな本棚には少しの隙間もない位に書籍が並べられており、それらの背表紙の題名を色々と確認していく。大多数を占めているのは魔術に関連する書籍だが、その他にも様々な分野・分類に関連する書籍が並べられており、初代皇帝陛下の勤勉さを垣間見る事が出来る。
その他にも、とても品が良く、性能の良い調度品が執務室には残されている。当時の魔術に対する最新の知識や応用、職人たちの技術力の粋を集めたものを掛け合わせた、その時代での最新鋭のものばかりだ。その中には魔道具などもあり、今もなお現役で使える魔道具もありそうだ。
この部屋全体で色々と気になる所があるものの、今はサリエル様たちに報告する事が優先されるため、内に湧き上がってくる好奇心を抑え込む。
「カイル、気付いているかもしれないけど、ここが天空島と繋がっている唯一の部屋になるわ」(ミシェル)
「そしてこの部屋こそが、このウルカーシュ帝国の基礎を築き上げた私たちの先祖、初代皇帝陛下と初代近衛隊隊長が使用していた執務室になります」(グレイス)
「やはりそうでしたか。この部屋全体に流れる非常に厳かな空気に、部屋全体にある調度品の品の良さや性能の高さを見るに、そうではないかと予想していました」
「やっぱり、カイル殿なら分かりますか」(グレイス)
「ここにある物の殆どが、当時ウルカーシュ帝国に住んでいた各種族が協力し合い、各々の持つ最高峰の技術の粋を集めて作られたものばかりよ」(ミシェル)
「勿論ですが、強制的に作らせたわけではありませんよ。各種族の者たちが初代皇帝陛下を慕い、初代皇帝陛下の為にと手を取り合い、最高の物を使ってほしいと願って作ってくれたものになります」(グレイス)
「ええ、分かっていますよ。どれもこれもが、とても丁寧な作業や仕上げがされています。作り手たちの心からの思いが込められているのが、どの品からも伝わってきます。初代皇帝陛下が、当時の人たちからどれだけ慕われていたのかが、これだけでも十二分に理解出来ますよ」
ミシェルさんもグレイスさんも、俺の言葉に安堵や嬉しさの混じった微笑みを浮かべる。そして二人とも微笑みを浮かべながら、上機嫌で俺の頭をグリグリと撫でてくる。俺は二人が満足するまでの間、暫くそれを黙って受け入れ続けた。
暫くして気持ちが落ち着いてきた二人は、やるべき事を思い出した様にサササッと素早く動き出す。二人は初代皇帝陛下の執務机の両側に立つと、それぞれ右手を執務机に置く。そして二人同時に、執務机へと魔力を流し込む。
執務机に流し込まれた魔力は、置いた右手を中心にして魔術術式を構築し始める。そして構築されていく魔術術式は、どちらも幾つかの部分が欠けている状態で完成する。ミシェルさんとグレイスさんが同時に右手を執務机から離すと、完成した術式が右手の掌にくっついて離れないかの様に、一緒に空中に浮かび上がって浮遊する。
「これは、複合術式ですか。それぞれの術式を一つに合わせる事で、初めて術式として意味を成す魔術術式。今まで色々な複合術式を見てきましたが、転移門の魔術術式を複合術式にしているのは初めて見ました」
「初代皇帝陛下と初代近衛隊隊長が発案をし、サリエル様やルシフェル様たちの協力の元、術式を一から組み上げていったそうです。こうして複合術式にする事で、天空島への防衛にも繋がりますから」(グレイス)
「なる程。それじゃあお二人は、天空島に行く際には毎回これを繰り返しているんですか?」
「この複合術式を発動するのは、こちらから天空島に行く時だけよ。帰りは常に起動している天空島の転移門を通って、この部屋に戻ってくるの。私たちや天空島という存在の秘匿を第一に考えれば、毎回術式を完成させて発動するのは苦じゃないわ。色々バレた時に押し寄せる面倒事は、今の苦労の比じゃないでしょうしね」(ミシェル)
「ミシェル、カイル殿との話は一旦後にして、とりあえず術式を完成させるわよ」(グレイス)
「…………そうね、サリエル様たちを待たせる訳にはいけないわ。グレイス、合わせましょう」
ミシェルさんとグレイスさんが、それぞれ右腕を胸の前まで上げて掌を前に突き出す。すると、それぞれの術式が掌から離れていき、ゆっくりと惹かれ合う様に近づいていく。そしてそれぞれの術式が重なり合った瞬間、欠けている部分を互いの術式が補い合って、一つの完成された術式へと変化する。
完成した一つの術式は、自らの意思を持っているかの様に動き出し、この執務室の本来の出入り口である両扉へと向かっていく。そして完成した一つの術式は、両扉の中心へと刻み込まれる様に設置され、術式を発動して両扉を転移門として完全に起動させた。
「まだ色々と話したかったけど、執務の時間が迫ってるからここまでね」(ミシェル)
「後は、これを持っていってください。私たちが、カイル殿を天空島に招待した証になります。向こうに転移したら、直ぐに見せてください」(グレイス)
「まあ、カイルの事は皆知ってるから、変な事にはならないと思うけど一応ね」(ミシェル)
「分かりました。ご助言感謝します。では、行ってきますね」
「天空島を楽しんできてね」(ミシェル)
「行ってらっしゃい。サリエル様やルシフェル様たちに、よろしくお伝えください」(グレイス)
「了解です」
俺の意思に反応したかのように、転移門の術式が設置された両扉が、自動的に手前側へと開いていく。開かれた両扉の先には転移先の光景が映し出されており、そこには神殿の様な場所が見えている。俺は転移門へと近づいていき、天空島への初めての一歩を踏み出した。
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