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カスナ国視察隊の旅道中エロエロ回顧録

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そう言えば、王宮の部屋に移動してからの俺とシャルルは余り交流が無くなり、
と言うよりも、俺の部屋にマルラに加えてエルザも部屋に入り浸り、
今回のカスナ国までの道のりでの街町の移民状況等を調べるべき視察隊にも率先して従軍(じゅうぐん)する事を言い訳に、
はたから見ると、俺の視察の荷物等を準備手配したり、
部屋の掃除と称して甲斐甲斐しく働いている、お世話をしているようだが、
考えたら俺は異世界にほんの最近に来たばかりだし、
しかも言葉通りの裸一貫状態で来たから、召喚されたから、
自分の持ち物なんかハナから無いんですね。

だから、旅支度(たびしたく)事態(じたい)がナンセンスなんだけど、
この時ばかりと上司であるエルザが、カスナ国(国境周辺の町)の貴族達との会合、
社交晩餐会に勇者ムートが着て行く服を用立てないと、と至極もっともなことを言ったり、
ある意味、勝手に王宮の、ペトル・クランスキー子爵お抱えの服飾職人を呼び、
俺の身体の寸法を計り、俺の身体が195cm前後だから、職人の男が台を持って来て、
その上に乗りながら首回りやスリーサイズ、
手首周りや、手の長さ、脚の長さまで細かく計っていました。

中見オッサンが嬉しかったのは、
なんでも脚の長さ、股下の脚の長さが、
殆ど1m位あるらしく、
前日本人で小柄だった頃の胴長短足だった体型が魔法のように変わったのには、
改めて姿見の鏡を見ながらニヤニヤしたものだ。

そして、男であり、元中年オッサンだから、
鏡を見る機会は女性ほど多くは無かったが、
異世界に来て、このような待遇を受けていると、
身嗜(みだしな)みと言うか、毎日、髭を剃って、と言っても、
その毎日の髭剃りも衛生班の尼さん娘達が、散髪(さんぱつ)がてらしてくれるので、
前日本時代では髭をするのも面倒臭そうに古い髭剃機で鏡もろくに見ないで、
それすりゃしない日も有り、会社の若い女子社員に陰口を言われていたっけ~、
な、過去を懐かしく、ではなく煩(わずら)わしく思い出してしまいました。

実はこの異世界では、毎日、早朝から貴族や騎士兵団は、
衛生班の女性達に朝のエチケットをしてもらっているそうだ。

俺は初日こそ、自分で髭ぐらい剃る、とか言ったが、
その時に渡された髭剃り用のナイフがまた、
昔の西部劇映画なんかで出てくる散髪屋のオヤジが使う髭剃りナイフよりも使い勝手が悪そうなナイフで、
顔に近付けて見て、ヤバいヤバいと、途端に諦めて、
その日から、髭剃りは衛生班の彼女たちに任せた。

マルラも髭剃りは一応、出来るのだそうだが、決まりなのか、
エルザの差し金なのか、他の若い娘が俺の髭剃り専用で毎朝来てくれて、
その都度、マルラは髭剃りをされている俺を凄い目で睨んでいた。

その目は如何にも嫉妬の眼、そのもので、
俺が髭を剃ってくれている若い女性に愛想良くするだけで、
マルラの圧のある目力を感じ辟易した。

そんなこんなで、
俺は、髭は自分で剃りたいので、
密かにこんなことで相談するのもなんだがジュリアスに、
俺が前にいた世界での髭剃り用のT字髭剃りを、
異世界の職人に作っても絶えないかと、
俺の下手な図解入りの紙を持って熱弁したが、
関心はしていたが、今の技術で作れるかどうか分からない、
と言いつつも、
ジュリアス・バーンスタイン侯爵お抱えの鍛冶屋職人を紹介してもらった。

ま、紹介して貰ったのだが、
その鍛冶屋職人も前日本での薄くて耐久性のある刃の制作がどうしていいか分からず、
一旦と言うか、ほぼ長い間、「T字髭剃りの件は預からしてくれ」的な状態だった。

そうすると、やっぱり、あの髭剃り用ナイフで、
自分で剃る練習をした方が早いか?な、結論に至っていた。

それに、たまにはマルラにやってもらう?

なんだ、考えたらマルラとエルザはあの日から毎晩、
いやいや日中も俺の部屋に入り浸りだから、夜のエッチ3P後にでも髭を剃ってもらうか?

もしくは浴場でもイイじゃないか?

とか考え、早速、その夜にマルラやエルザに話したが、
夜は蝋燭(ろうそく)やランプの明かりで薄暗く、
また、夜に髭を剃ったり、爪や散髪するのは不吉との迷信、
この辺は前日本でもあったような迷信を信じているらしく、
確かに薄暗いから刃物は怖いか~と、思い、
やっぱり夜は気持ちイイことだけに3人は励み続けた。


俺が朝の髭剃りのことを気にしていることが聞けて嬉しかったのか、
マルラは髭剃りの時間は席を外すようになったので、
マルラよりも巨乳の髭剃り&散髪尼さん娘と、
ゆっくりと中年エロオヤジなら若い女性の床屋さんのエロエロ、
あったらいいな妄想シーンを思い出したように、
髭剃りを真剣に行う為に態と巨乳を俺の頼もしくも太い腕や盛り上がる肩に当てながら、
密着しながら作業する娘の姿を見ながらニヤついていました。

いずれ、このネエちゃんの唇の感触や涎(よだれ)汁(じる)の味や舌の舌触りを堪能してやる、
と言った鬼畜オヤジの妄想は果てしなくなり、もはやハッキリと勃起しています。

そう言えば、毎日、夜な夜な、または空いた時間にマルラかエルザのどちらかとエッチしまくっていますから、
ホント牛歩(ぎゅうほ)ながら柔らかデカマラから憧れの日本人侍カチカチ・デカマラへと進化し始め
「エッチの継続(けいぞく)は力なり」
とオッサンは何故か諺(ことわざ)がお好きなごとく考えていたのです。


話しを戻して、軍馬車内では俺の両脇で涎を垂らしてベロチュー失神状態の空間で、
定期的に軍馬車の窓の外から見てくるペトル・クランスキー子爵が監視兵達に
「もうすぐ宿場町に到着するぞ」
と伝えながら
「うひょ~、馬車内でもやってたのか?」
と驚喜(きょうき)した表情を残して、他の馬車へと向かって行った。

貴族や子爵なら、態々(わざわざ)、馬に乗らなくてもいいのに、
とも思ったが、なんせ異世界のことだから郷に入ったら郷に従えなごとく、
余計なことは詮索(せんさく)しないようにした。

その時、今まで一定の速度で馬を歩ませていた視察隊が一斉に止まり、
俺らの軍馬車も急ブレーキがかかったように急停止し、
その弾みでマルラとエルザも超高速ベロチュー失神から目が覚め、
エルザは丁度、俺の股間に顔から倒れて「きゃ❤」と嬉しい悲鳴を上げた。

俺のデカマラクッション・エアバックにエルザの顔面がぶつかって来たが、
まだ柔らかいから大丈夫、そして、勃起はしてないけど、
やはりデカマラですから、エルザは俺の股間のふくらみをガン見中です。

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