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21. 閉店間際の客
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それから数日後。工房内にカランカランとドアベルの音が響いた。ヴィクトールが懐中時計を出すと、時刻は閉店間近である。キリのいいところまで頑張ろうかな、と作り直していたランプに目を落とすと、「ヴィー!」と表からロジウムの呼び声がした。
「特注のお客さんよ! 対応お願い!」
ロジウムの横を通って店舗に出ると、身なりの良い男が店内に立っている。年のころは四十路ほどで、ダークグレーの髪色だ。妙に馴れ馴れし気な握手からして初対面のようではなかったが、ヴィクトールには覚えがなかった。きっと前にも注文してくれたお客さんだろう、とぎこちない笑みを浮かべる。
「先日見積もりをいただいた『魅了効果のある角燈』なんですが、こちらのゼーア工房……ヴィクトールさんにぜひお願いしようということになりまして」
「ああ、ありがとうございます」
男のことは記憶にないが、そういう相談があったことは覚えている。「おまじない」の件だ。名前を思い出せないことに若干冷や汗をかきながら椅子をすすめると、男は懐から先日渡した試香紙と手帳を取り出した。微かに花の香りが広がる。
「満天の星空を幻影にしていただきたいのですが、そういったことは可能でしょうか?」
「ええ。ご希望の季節や場所、時間などがおありでしたら、実際の夜空に見えるものと同じものを入力することも可能ですよ」
「なるほど、そんなことまで! では、昨年あった月食を入れてもらうことは……?」
「もちろんできますとも」
見た目のイメージや材質、効果範囲の希望などを打ち合わせ、それを元にラフ画を書く。すり合わせが終わった頃には、閉店時刻はとうの昔に過ぎていた。
「ああ、申し訳ございません、すっかり遅くなってしまって」
若干わざとらしい仕草で窓の外を見た男は、足元においていた書類鞄にラフ画を入れ、途中でカイが持ってきたコーヒーを飲み干して立ち上がった。ヴィクトールも立ち上がり、一緒に店舗の入口に向かう。
「いいえ、こちらとしてもより良い品を作りたいと思っておりますので、こだわりや思いをすべてお伝えいただけて大変ありがたいです。完成したら魔獣便でお届けいたしますね」
「いえ、ご連絡いただいてもよろしいでしょうか? 私が取りに参りますので」
私が、の部分の語気が若干強かったのは、多分気のせいだ。ドアを開けて客を外に送り出すと、伸ばされた手を握る。離そうとして、それより前に男の両手に手を握りこまれていた。
「あの、遅くまで付き合わせてしまったお詫びと言ってはなんですが……この後食事でもご一緒にいかがですか、ヴィクトールさん」
「ええと」
耳の下から囁くように言われ、ヴィクトールは困惑した。別に食事に行くことそのものは嫌ではないが、ヴィクトールはパン1つくらいしか食べられないし酒だってほとんど飲めない。一緒に出掛けても相手に不愉快な思いをさせてしまうだけである。かといって自分の体のことは、特に客相手には話したくなかった。
どうしよう、と思っていると、ヴィクトールの手を握っていた指先が手首の方へ伸びてきた。突き出した骨の上を、くすぐるように撫でられる。
「今までお作りになった角燈の話など、もっとお伺いしたいのですが」
見下ろすと、男の顔はすぐ近くにあった。彼の深いグレーの瞳がやや青みがかっていることに、ヴィクトールははじめて気が付いた。軽く腕を引かれ、体が前に傾ぐ。
「ヴィクトールさんっ! 夕飯できましたよっ!」
一歩踏み出す直前、カイのがなり声が響いた。びくりと体を震わせて声の方向を向くと、ダイニングの窓から焦げ茶色の頭が飛び出ている。あまりの恥ずかしさにヴィクトールは今こそ卒倒したいと思ったが、そう都合よく意識は飛んだりしない。
「も、申し訳ありません、ええと、森の中で育った野生児なもので、礼儀作法というものをわきまえておらず……温かい目で見ていただけると……」
「いいえ。元気でよろしいじゃないですか。では、またの機会にさせていただきますね」
何とかよく分からない謝罪と言い訳をひねり出すと、ヴィクトールの右手から男の指先が離れた。去っていく背中を見送ってからダイニングへ行くと、むくれた様子のカイが机に座っていた。相変わらず左腕に包帯が巻かれているが、顔はガーゼのみになっている。
「カイ君、お客さんがいるときに大声を出すのは行儀がいいことじゃないよ」
「あんなの客じゃないですよ! 閉店間近に来て長々と居座って、礼儀作法をわきまえてないのはあっちじゃないですか! さっさと追い出せばいいのに、ヴィクトールさんも話し込んだりして……それになんですか、『森の中で育った野生児』って! そりゃ確かに師匠の家は林の中にありますけど、あれは……」
「知っているよ、それは……うん、それについてはごめん。咄嗟のことでいい言葉が出なくて……いや、うん、ごめん」
ヴィクトールが向かいに座ってもそもそと謝罪すると、居心地悪そうにカイの語気も弱まる。
「まあ、確かに俺も……ちょっと、品がある行いじゃないな、とは思いましたけど」
「はいはい、結論が出たなら夕飯にしていい? こっちはずっと待たされてるんだわ」
二人がおとなしくなった一瞬の隙を縫って、ロジウムがテーブルの上に冷めかけのコーヒーを置いた。続いてヴィクトールの前にパン、カイの前にはそれに加えてチーズやサラミが並べられる。
腹がくちくなってくると気持ちが落ち着いてきたのか、食べ終わるころにはカイの表情も穏やかなものになってきていた。アルマと菓子を取り合っていた子供のころと変わらないな、と思いながらヴィクトールは残ったコーヒーを啜り、もふもふの白い毛にパンくずをつけているロジウムに声を掛ける。
「ねえロジー、確認だけど今急ぎの注文はないよね?」
「ええ、作り直しは終わってるわよね? なら、他に納期が近いものはないわ」
えっ、と向かいのカイの口が半開きになるのが見えた。多分さっきの男の依頼を受けたのが気に食わないのだろう。だが、閉店間際にやってきたくらいで依頼を断るようでは客商売はできない、とヴィクトールは思っている。特に、自分の店のようなところは。
客商売についての心得を口にしようかと少し迷い、やめにする。ここ数日、怪我をしてからのカイの様子はヴィクトールから見てもおかしかったからだ。少なくとも以前のカイは、客が閉店時刻を過ぎてからもいることについて怒ることはなかったし、無作法に怒鳴ったりすることもなかった。余程ヴィクトールと一緒にいるのが嫌なのだろう。
とはいえエックハルトの口利きで来ているし、ヴィクトール自身とも10年以上の付き合いである。エックハルトとアルマが付き合いはじめた今となっては師匠の家にも戻りづらいだろうし、よほどでない限り、カイから「辞めたい」とは言い出せない。
だから、ヴィクトールはそれには気づかないふりをして、ただカイに微笑みかけた。
「カイ君、採取に行こう」
「特注のお客さんよ! 対応お願い!」
ロジウムの横を通って店舗に出ると、身なりの良い男が店内に立っている。年のころは四十路ほどで、ダークグレーの髪色だ。妙に馴れ馴れし気な握手からして初対面のようではなかったが、ヴィクトールには覚えがなかった。きっと前にも注文してくれたお客さんだろう、とぎこちない笑みを浮かべる。
「先日見積もりをいただいた『魅了効果のある角燈』なんですが、こちらのゼーア工房……ヴィクトールさんにぜひお願いしようということになりまして」
「ああ、ありがとうございます」
男のことは記憶にないが、そういう相談があったことは覚えている。「おまじない」の件だ。名前を思い出せないことに若干冷や汗をかきながら椅子をすすめると、男は懐から先日渡した試香紙と手帳を取り出した。微かに花の香りが広がる。
「満天の星空を幻影にしていただきたいのですが、そういったことは可能でしょうか?」
「ええ。ご希望の季節や場所、時間などがおありでしたら、実際の夜空に見えるものと同じものを入力することも可能ですよ」
「なるほど、そんなことまで! では、昨年あった月食を入れてもらうことは……?」
「もちろんできますとも」
見た目のイメージや材質、効果範囲の希望などを打ち合わせ、それを元にラフ画を書く。すり合わせが終わった頃には、閉店時刻はとうの昔に過ぎていた。
「ああ、申し訳ございません、すっかり遅くなってしまって」
若干わざとらしい仕草で窓の外を見た男は、足元においていた書類鞄にラフ画を入れ、途中でカイが持ってきたコーヒーを飲み干して立ち上がった。ヴィクトールも立ち上がり、一緒に店舗の入口に向かう。
「いいえ、こちらとしてもより良い品を作りたいと思っておりますので、こだわりや思いをすべてお伝えいただけて大変ありがたいです。完成したら魔獣便でお届けいたしますね」
「いえ、ご連絡いただいてもよろしいでしょうか? 私が取りに参りますので」
私が、の部分の語気が若干強かったのは、多分気のせいだ。ドアを開けて客を外に送り出すと、伸ばされた手を握る。離そうとして、それより前に男の両手に手を握りこまれていた。
「あの、遅くまで付き合わせてしまったお詫びと言ってはなんですが……この後食事でもご一緒にいかがですか、ヴィクトールさん」
「ええと」
耳の下から囁くように言われ、ヴィクトールは困惑した。別に食事に行くことそのものは嫌ではないが、ヴィクトールはパン1つくらいしか食べられないし酒だってほとんど飲めない。一緒に出掛けても相手に不愉快な思いをさせてしまうだけである。かといって自分の体のことは、特に客相手には話したくなかった。
どうしよう、と思っていると、ヴィクトールの手を握っていた指先が手首の方へ伸びてきた。突き出した骨の上を、くすぐるように撫でられる。
「今までお作りになった角燈の話など、もっとお伺いしたいのですが」
見下ろすと、男の顔はすぐ近くにあった。彼の深いグレーの瞳がやや青みがかっていることに、ヴィクトールははじめて気が付いた。軽く腕を引かれ、体が前に傾ぐ。
「ヴィクトールさんっ! 夕飯できましたよっ!」
一歩踏み出す直前、カイのがなり声が響いた。びくりと体を震わせて声の方向を向くと、ダイニングの窓から焦げ茶色の頭が飛び出ている。あまりの恥ずかしさにヴィクトールは今こそ卒倒したいと思ったが、そう都合よく意識は飛んだりしない。
「も、申し訳ありません、ええと、森の中で育った野生児なもので、礼儀作法というものをわきまえておらず……温かい目で見ていただけると……」
「いいえ。元気でよろしいじゃないですか。では、またの機会にさせていただきますね」
何とかよく分からない謝罪と言い訳をひねり出すと、ヴィクトールの右手から男の指先が離れた。去っていく背中を見送ってからダイニングへ行くと、むくれた様子のカイが机に座っていた。相変わらず左腕に包帯が巻かれているが、顔はガーゼのみになっている。
「カイ君、お客さんがいるときに大声を出すのは行儀がいいことじゃないよ」
「あんなの客じゃないですよ! 閉店間近に来て長々と居座って、礼儀作法をわきまえてないのはあっちじゃないですか! さっさと追い出せばいいのに、ヴィクトールさんも話し込んだりして……それになんですか、『森の中で育った野生児』って! そりゃ確かに師匠の家は林の中にありますけど、あれは……」
「知っているよ、それは……うん、それについてはごめん。咄嗟のことでいい言葉が出なくて……いや、うん、ごめん」
ヴィクトールが向かいに座ってもそもそと謝罪すると、居心地悪そうにカイの語気も弱まる。
「まあ、確かに俺も……ちょっと、品がある行いじゃないな、とは思いましたけど」
「はいはい、結論が出たなら夕飯にしていい? こっちはずっと待たされてるんだわ」
二人がおとなしくなった一瞬の隙を縫って、ロジウムがテーブルの上に冷めかけのコーヒーを置いた。続いてヴィクトールの前にパン、カイの前にはそれに加えてチーズやサラミが並べられる。
腹がくちくなってくると気持ちが落ち着いてきたのか、食べ終わるころにはカイの表情も穏やかなものになってきていた。アルマと菓子を取り合っていた子供のころと変わらないな、と思いながらヴィクトールは残ったコーヒーを啜り、もふもふの白い毛にパンくずをつけているロジウムに声を掛ける。
「ねえロジー、確認だけど今急ぎの注文はないよね?」
「ええ、作り直しは終わってるわよね? なら、他に納期が近いものはないわ」
えっ、と向かいのカイの口が半開きになるのが見えた。多分さっきの男の依頼を受けたのが気に食わないのだろう。だが、閉店間際にやってきたくらいで依頼を断るようでは客商売はできない、とヴィクトールは思っている。特に、自分の店のようなところは。
客商売についての心得を口にしようかと少し迷い、やめにする。ここ数日、怪我をしてからのカイの様子はヴィクトールから見てもおかしかったからだ。少なくとも以前のカイは、客が閉店時刻を過ぎてからもいることについて怒ることはなかったし、無作法に怒鳴ったりすることもなかった。余程ヴィクトールと一緒にいるのが嫌なのだろう。
とはいえエックハルトの口利きで来ているし、ヴィクトール自身とも10年以上の付き合いである。エックハルトとアルマが付き合いはじめた今となっては師匠の家にも戻りづらいだろうし、よほどでない限り、カイから「辞めたい」とは言い出せない。
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