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香琴国――叢雲 2――
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猯族のクルトに案内され、アメリアたちは「藤御殿」と呼ばれている天遣族が住まう屋敷に向かっていた。
一度アメリアが神子であることを示す為に、必要とするローブを取りに宿に戻った際、試しに馬車で行ってみようかとムスタファが言い出したが、操縦出来る者がいなかったことと、途中から馬車が通れるような道ではないところを通るからとクルトに言われて断念する。
神子の姿をしたアメリアを見れば、民衆が何かしら集まって来そうだと判断したからなのだが、ローブを着ずに持ち歩けば問題はない。
その代わりという訳ではないが、ラザファムとムスタファに掛けられる女性からの声は多く、痺れを切らせたクルトがアメリアだけを連れて脇道に入ってしまったりしたことで、双子が慌てに慌て、合流した先で軽く言い合いになるなどして、全く緊張感の欠片もなかった。
だが、山道と然して変わらないような道に差し掛かった辺りから、大神族である双子が急に押し黙る。
一番の年下であるクルトとアメリアを何かから庇うように、神経質なまでに周囲へ(それは上空や足元までに及んだ)警戒の目を向け、二人を不安にさせた。
「何かいるの? 藤玉蘭があるから、街外れにいる魔物も近付かない筈なんだけど……」
「いるって言うか、移動してるみたいなんだ。しかも大量に」
「多分、向こう側の地下を通ってるな。気配が多すぎて逆に把握出来なかった」
「大量にって――!」
「ああ、立ち止まらない方がいいよ。同じ方向に俺たちも移動してるから気にされてないだけで、引き返そうとしたりしたら、仲間じゃないってバレちまう」
視認出来ないが近くに大量の魔物が蠢いているとなると、すぐにでもこの場から立ち去りたいものだが、そうもいかないらしい。
アメリアは人目が既にないこともあり、大事に抱えていたローブを歩きながら身に着けると、ラザファムが示した方とは反対側にクルトを歩かせ、手を握る。
「な、何だよ。いいよ、そういうのは」
「駄目。クルトくんは、こっちって決まってるの」
「いつ決めたのさ。――神子だからって、戦えないなら守られてなよ」
あまり年齢は変わらないのに子供扱いされたのかと、尻尾を縦に振りながら抗議しようとしたクルトだったが、アメリアのローブ姿を見て小さな耳を伏せた。
「大丈夫大丈夫。メリーちゃんはオレたちが守るから」
「それにしても、感じる量にしては弱そうな気配なのに、妙な気が混じってるからか、毛がゴワゴワしてくるな」
言いながら帽子を脱いだラザファムの純白の髪が、磁力を帯びたようにふわふわと揺れている。
相手の位置を把握したことで、先程までより警戒をゆるめたムスタファも、帽子は被ったままだが、気に入らなさそうに振っている尻尾の毛は見事なまでに逆立っていた。
それを目にして、アメリアは何故自分には魔物の気配を感じ取れないのだろうと不思議に思う。
獣人が人族より気配に敏感なのは分かるが、致命的にまでも鈍い気がする。
そういえば、フィリーネたち「八脚」が襲来した際にも、ギーゼラに言われてようやく意識をそちらに傾けることが出来た、といった具合だった。
今はクルトも双子に言われたから怯えているだけで、それまではアメリアと同様に、魔物のことより人目の方を気にしていたが、街中にいるだけであれば殆ど魔物と接触することはないから、何かを感じていても魔物の気配だという認識がないだけだと思われる。
精霊の気配だったら、気付けたのに。そう言い訳のように心の中で呟いたアメリアは、しかしすぐにハッとして、舗装されていない道から外れた、やや斜面になって野草が群生している――ラザファムがその地下を魔物の群れが移動していると言っていた――辺りを見た。
目を凝らしたところで何が視えるというものでもない。意識を集中させる為だ。
「ラザファムさん、ムスタファさん。下にいるの、魔物じゃないみたい」
「えっ?」
「なになに? メリーちゃん、分かるの?」
驚きながらも、二人は足音を乱すことなく、進行方向を定めたままアメリアの方へ振り返る。
アメリアの顔色が悪くなっている。それに気付くとムスタファは戻りそうになったが、ラザファムに肩を掴まれて堪えた。
「話せる? 神子」
様子を窺うように尋ねられ、アメリアは小さく頷く。
「上手く表現出来ないのだけど、たくさんいる訳じゃなくて、とても長い姿をした精霊みたい。気配が違う感じがするのは、その精霊が自分の意思で動いている訳じゃないから、だと思う」
「えっ? 精霊なの? こんなに色々気配があるのに、一体しかいないって、さすがにそれは勘違いなんじゃ……」
「なら、襲って来たりしないよね?」
「それは断言出来ないの。ラザファムさんが言ってたように、行き先が同じだからということもあるけれど、それは自分に随行しているものという認識になっているみたい。それ以外は『邪魔する者』として『排除』って聞こえる」
「聞こえる? メリーちゃん、アレが何言ってるか分かるの?」
「うん。断片的なものが拾えるくらいだけど……。ちゃんと聞こうとしなければ風の音にしか思えないくらいはっきりしてなくて……」
気配を例えるならば、獣人に近いとアメリアは思う。故に大神族や猯族の三人のものに紛れられ、それでいて薄布のような異質な魔力を全身に這わせ、何かを悟られまいとするように意識のブレを生じさせる。
それが双子に「魔物が大量にいる」と誤解させ、クルトには気配を感じさせず、アメリアにもそれが精霊であることに気付けさせなかったのだ。
精霊として受け入れることで拾えるようになった、言葉の欠片は「邪魔する者」「排除」「堕ちる」そして「翼」。この「邪魔する者」の対象としてアメリアたちが含まれているのか、また「排除」と繋がるものなのかも明確ではないが、精霊と聞いて襲っては来ないものと捉えたクルトが立ち止まりかけた時、精霊と思わしきそれが僅かにこちらへと身動ぎしたことを思えば、やはり下手な動きは見せない方がいいだろう。
そして、こちらが随行しているという相手の捉え方について、そうアメリアが感じたのは、相手がこちらを獣人として認識しているから何もしてこないようだと感じたからだ。神子であるアメリアの気配をどう感じているのかまでは分かり得ないが、そのことは言葉としてではなく感情の波のようなもので察することが出来た。
同時に「逃がさない」といった波動も感じる為、こちらが話している内容は気にしていないようであるのに対し、方向を変えたり立ち止まるなどして離れようとすることは、試さない方が賢明と思われた。
「そんなことまで分かるのか? 神子ってスゴいなー」
「神子がスゴいんじゃなくて、神子だからスゴいんだろう」
「うん? ちょっと何言ってるか分かんない。ラザファムは紛らわしいから、メリーちゃんのことはメリーちゃんって呼ぼうよ」
「お前の方が紛らわしいだろ。メリーじゃなくてアメリアだぞ」
「うん。だからメリーちゃんで合ってるよ?」
相手は正直に言って「得体の知れないモノ」であるが、取り敢えず今は手を出して来ることはないだろうという判断からか、双子がすっかりいつもの調子を取り戻していた。
逆にクルトは考え込むようになったが、向かう先にいる天遣族の身を案じているのだろうと考え、敢えて尋ねたりはしなかった。
「うっ……。もしかして、このイヤーな感じのが藤玉蘭の臭い?」
やがて、視界に藤色の花が見えて来ると、鼻をおさえてムスタファが言う。
ラザファムもクルトも顔を背けたりしながら、魔物避けの芳香から逃れようとしているようだが、やはりアメリアは何も感じない。
だが、こればかりはアメリアが鈍いのではなく、三人は獣人の嗅覚が優れていることが仇となってしまっただけなのだ。
近付きたくはない。しかし足を止めることも出来ない。
そんな中で、はじめに気付いたのはアメリアだった。
芳香によって注意力が散漫になっている三人とは違うということもあったが、何より契約によるものだろう。
「この先に、フィリーネがいる……戦っている、の……?」
「えっ? 大将たち、こっちに来てたの?」
アメリアの呟きに、双子が気を揉んだその時。
ズルズルズルッ、
「!」
それまで四人の歩調に合わせるように進んでいた、精霊のような「得体の知れないモノ」が、唐突に、何かに引っ張られていくように速度を上げて通り過ぎて行き、四人は躊躇しながらもその後を追って駆け出した。
一度アメリアが神子であることを示す為に、必要とするローブを取りに宿に戻った際、試しに馬車で行ってみようかとムスタファが言い出したが、操縦出来る者がいなかったことと、途中から馬車が通れるような道ではないところを通るからとクルトに言われて断念する。
神子の姿をしたアメリアを見れば、民衆が何かしら集まって来そうだと判断したからなのだが、ローブを着ずに持ち歩けば問題はない。
その代わりという訳ではないが、ラザファムとムスタファに掛けられる女性からの声は多く、痺れを切らせたクルトがアメリアだけを連れて脇道に入ってしまったりしたことで、双子が慌てに慌て、合流した先で軽く言い合いになるなどして、全く緊張感の欠片もなかった。
だが、山道と然して変わらないような道に差し掛かった辺りから、大神族である双子が急に押し黙る。
一番の年下であるクルトとアメリアを何かから庇うように、神経質なまでに周囲へ(それは上空や足元までに及んだ)警戒の目を向け、二人を不安にさせた。
「何かいるの? 藤玉蘭があるから、街外れにいる魔物も近付かない筈なんだけど……」
「いるって言うか、移動してるみたいなんだ。しかも大量に」
「多分、向こう側の地下を通ってるな。気配が多すぎて逆に把握出来なかった」
「大量にって――!」
「ああ、立ち止まらない方がいいよ。同じ方向に俺たちも移動してるから気にされてないだけで、引き返そうとしたりしたら、仲間じゃないってバレちまう」
視認出来ないが近くに大量の魔物が蠢いているとなると、すぐにでもこの場から立ち去りたいものだが、そうもいかないらしい。
アメリアは人目が既にないこともあり、大事に抱えていたローブを歩きながら身に着けると、ラザファムが示した方とは反対側にクルトを歩かせ、手を握る。
「な、何だよ。いいよ、そういうのは」
「駄目。クルトくんは、こっちって決まってるの」
「いつ決めたのさ。――神子だからって、戦えないなら守られてなよ」
あまり年齢は変わらないのに子供扱いされたのかと、尻尾を縦に振りながら抗議しようとしたクルトだったが、アメリアのローブ姿を見て小さな耳を伏せた。
「大丈夫大丈夫。メリーちゃんはオレたちが守るから」
「それにしても、感じる量にしては弱そうな気配なのに、妙な気が混じってるからか、毛がゴワゴワしてくるな」
言いながら帽子を脱いだラザファムの純白の髪が、磁力を帯びたようにふわふわと揺れている。
相手の位置を把握したことで、先程までより警戒をゆるめたムスタファも、帽子は被ったままだが、気に入らなさそうに振っている尻尾の毛は見事なまでに逆立っていた。
それを目にして、アメリアは何故自分には魔物の気配を感じ取れないのだろうと不思議に思う。
獣人が人族より気配に敏感なのは分かるが、致命的にまでも鈍い気がする。
そういえば、フィリーネたち「八脚」が襲来した際にも、ギーゼラに言われてようやく意識をそちらに傾けることが出来た、といった具合だった。
今はクルトも双子に言われたから怯えているだけで、それまではアメリアと同様に、魔物のことより人目の方を気にしていたが、街中にいるだけであれば殆ど魔物と接触することはないから、何かを感じていても魔物の気配だという認識がないだけだと思われる。
精霊の気配だったら、気付けたのに。そう言い訳のように心の中で呟いたアメリアは、しかしすぐにハッとして、舗装されていない道から外れた、やや斜面になって野草が群生している――ラザファムがその地下を魔物の群れが移動していると言っていた――辺りを見た。
目を凝らしたところで何が視えるというものでもない。意識を集中させる為だ。
「ラザファムさん、ムスタファさん。下にいるの、魔物じゃないみたい」
「えっ?」
「なになに? メリーちゃん、分かるの?」
驚きながらも、二人は足音を乱すことなく、進行方向を定めたままアメリアの方へ振り返る。
アメリアの顔色が悪くなっている。それに気付くとムスタファは戻りそうになったが、ラザファムに肩を掴まれて堪えた。
「話せる? 神子」
様子を窺うように尋ねられ、アメリアは小さく頷く。
「上手く表現出来ないのだけど、たくさんいる訳じゃなくて、とても長い姿をした精霊みたい。気配が違う感じがするのは、その精霊が自分の意思で動いている訳じゃないから、だと思う」
「えっ? 精霊なの? こんなに色々気配があるのに、一体しかいないって、さすがにそれは勘違いなんじゃ……」
「なら、襲って来たりしないよね?」
「それは断言出来ないの。ラザファムさんが言ってたように、行き先が同じだからということもあるけれど、それは自分に随行しているものという認識になっているみたい。それ以外は『邪魔する者』として『排除』って聞こえる」
「聞こえる? メリーちゃん、アレが何言ってるか分かるの?」
「うん。断片的なものが拾えるくらいだけど……。ちゃんと聞こうとしなければ風の音にしか思えないくらいはっきりしてなくて……」
気配を例えるならば、獣人に近いとアメリアは思う。故に大神族や猯族の三人のものに紛れられ、それでいて薄布のような異質な魔力を全身に這わせ、何かを悟られまいとするように意識のブレを生じさせる。
それが双子に「魔物が大量にいる」と誤解させ、クルトには気配を感じさせず、アメリアにもそれが精霊であることに気付けさせなかったのだ。
精霊として受け入れることで拾えるようになった、言葉の欠片は「邪魔する者」「排除」「堕ちる」そして「翼」。この「邪魔する者」の対象としてアメリアたちが含まれているのか、また「排除」と繋がるものなのかも明確ではないが、精霊と聞いて襲っては来ないものと捉えたクルトが立ち止まりかけた時、精霊と思わしきそれが僅かにこちらへと身動ぎしたことを思えば、やはり下手な動きは見せない方がいいだろう。
そして、こちらが随行しているという相手の捉え方について、そうアメリアが感じたのは、相手がこちらを獣人として認識しているから何もしてこないようだと感じたからだ。神子であるアメリアの気配をどう感じているのかまでは分かり得ないが、そのことは言葉としてではなく感情の波のようなもので察することが出来た。
同時に「逃がさない」といった波動も感じる為、こちらが話している内容は気にしていないようであるのに対し、方向を変えたり立ち止まるなどして離れようとすることは、試さない方が賢明と思われた。
「そんなことまで分かるのか? 神子ってスゴいなー」
「神子がスゴいんじゃなくて、神子だからスゴいんだろう」
「うん? ちょっと何言ってるか分かんない。ラザファムは紛らわしいから、メリーちゃんのことはメリーちゃんって呼ぼうよ」
「お前の方が紛らわしいだろ。メリーじゃなくてアメリアだぞ」
「うん。だからメリーちゃんで合ってるよ?」
相手は正直に言って「得体の知れないモノ」であるが、取り敢えず今は手を出して来ることはないだろうという判断からか、双子がすっかりいつもの調子を取り戻していた。
逆にクルトは考え込むようになったが、向かう先にいる天遣族の身を案じているのだろうと考え、敢えて尋ねたりはしなかった。
「うっ……。もしかして、このイヤーな感じのが藤玉蘭の臭い?」
やがて、視界に藤色の花が見えて来ると、鼻をおさえてムスタファが言う。
ラザファムもクルトも顔を背けたりしながら、魔物避けの芳香から逃れようとしているようだが、やはりアメリアは何も感じない。
だが、こればかりはアメリアが鈍いのではなく、三人は獣人の嗅覚が優れていることが仇となってしまっただけなのだ。
近付きたくはない。しかし足を止めることも出来ない。
そんな中で、はじめに気付いたのはアメリアだった。
芳香によって注意力が散漫になっている三人とは違うということもあったが、何より契約によるものだろう。
「この先に、フィリーネがいる……戦っている、の……?」
「えっ? 大将たち、こっちに来てたの?」
アメリアの呟きに、双子が気を揉んだその時。
ズルズルズルッ、
「!」
それまで四人の歩調に合わせるように進んでいた、精霊のような「得体の知れないモノ」が、唐突に、何かに引っ張られていくように速度を上げて通り過ぎて行き、四人は躊躇しながらもその後を追って駆け出した。
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