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香琴国――祢々切 2――
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ラザファムは、叶うことならば早急に情報を引き出して、花卯族のクロをディルクに預け、また他の獣人を探しに向かいたかった。
しかし、相手は見た目通りの幼い年齢であったらしく、またその可愛らしさ故に絆されてかあまり急かすのは可哀想だと考え、厨房から食べられそうな物や飲み物を持ち出して、16席もある長いテーブル席の真ん中に並んで座り、クロが話せるようになるまで辛抱強く待つ。
精神的には一階中を駆け回ってようやく使用人のものらしい部屋から、薬や包帯などを見付けて手当てをした時に、落ち着きを取り戻していたようだった。
手当てといってもラザファムにそのような知識はない。自分たちは軽い傷ならば放置しておいてもすぐに治ったし、少し深くても舐めて近場にある手頃な葉っぱでおさえておくだけで良かった。深手でも寝ていれば自然と治るものだ。下手をすれば半年以上動けなくなるものもあったが。
そして、治る見込みがなければ後はおとなしく死を待つばかりだった。それは、彼らが友達としていたり獲物としていたりする獣と等しい。
だから、クロの手当てをするにも、指示を貰ってのことだった。
クロが着ている水兵の制服に似たものに、かなりの血が付着していたが、それはクロ自身のものより、他の獣人が殺された際に浴びてしまったものが多く、クロの怪我は転んで擦りむいた膝と、同時に捻った足首くらいで、薬を塗り込んで包帯を巻いただけといった、本当に適当なものである。
だが、ラザファムはまるで大手術でも行ったかのように、やりきった表情をし、それがクロの心を和ませたようだった。
二杯目の紅茶を半分まで飲んだ後、クロは携帯ランプの小さな灯りを見つめながら、不安そうに一度身震いする。
いつもならば華美な装飾の中に種火を点して、油に引火させるものを照明としているが、外から見られることを恐れてカーテンを締め切った上に、頼りない灯りとなると、自分の影すら恐怖の対象となることがある。しかし、クロはそれに怯えた訳ではなかった。
「ねえ、ラザファムお兄ちゃん」
「ん?」
「天遣族は、僕たちを魔物や魔族から守ってくれるんじゃなかったの? 獣人は人族じゃないから酷いことするの?」
「――」
クロはここに隠れることになった元凶たる天遣族の姿と、次々に殺されていった仲間の残酷な光景を思い出したのだった。
大粒の涙をこぼしながら訴えるその姿に、クルトの姿が重なる。
「人にだって獣人だって、悪い奴はいるだろ? そいつらはその悪い奴の方さ。天遣族全てじゃない。現に今だって魔族の王の封印が壊されないように、守ってくれてる天遣族だっているんだ。俺が知ってる天遣族は六翼でスゴく強い。たまに意地悪されるけど、ちゃんと俺たちのこと考えてくれてるの分かるし、それに――今回の件も、きっと解決してくれる。神子も……アメリアもいるし」
「……神子?」
クロの垂れた耳が跳ねる。
不安げな眼差しが真っ直ぐにラザファムを射た。
「神子を犠牲にするの? どうして誰かを犠牲にすることに、みんな平気なの?」
「――平気じゃないよ。それにアメリアを犠牲にする訳じゃない。アメリアは神子だったけど、今は天遣族だ」
「……どういうこと?」
「元々天遣族の子として生まれて来たんだけど、翼が真っ黒だったからって剥ぎ取られちゃったらしいんだ」
「! そんな、酷い……」
「赤ん坊の体にそんな仕打ちだ。普通ならそこで死んでいたと思う。けれどアメリアは生きていた。奪われた翼も片方だけだけど戻って来た。多分彼女は特別な存在なんだ。そんなアメリアと六翼が味方についてる。だからもう何も不安に思うことはないんだよ」
本来ならばあまり喋るものではないと思われるアメリアの件を伝えたのは、ただ天遣族にも信頼出来る者がいるとだけ話しても、受け入れることは出来ないと思ったからだった。
ヤナが話したことをもしも自分が体験していたら、とてもじゃないが天遣族を信じるなんて真似は出来そうにない。
下手をすれば、そんな天遣族と一緒にいるという自分のこともクロは信用しないだろう。
だから敢えて彼女の話をした。生まれる前、母親の胎内にいた頃から既に犠牲になっていたと解釈される彼女の、悲惨過ぎる過去と神の意思によって生かされたような奇跡の現在。
作り話と一笑に付されるとしても、絶望を垣間見たクロに希望となる話をしてやりたかったのだ。
「……僕ね。このおウチが嫌いだったの。買われたんじゃなくて、いつも僕のおウチから連れ出されてたんだけど、ご飯食べさせて貰えるから、その後で体のあちこち触られるのも我慢したよ。僕自身が僕を売ってたのと一緒だよね。お金じゃなくてご飯だっていうだけで」
自嘲気味に話はじめたクロに、ラザファムは「聞きたいのはそんな話じゃない」という思いを掻き消して耳を傾ける。
「本当に嫌だったの。それなのにね、怖いことがいっぱいあって、いっぱい逃げ回って。それで助けを求めたのがここだった。僕の小さなおウチじゃなくて、嫌いだと思ってたここだったの」
「……」
「なのに、誰もいないの。僕の耳を引っ張って遊ぶ子も、女の子の服着せたがるおじさんも、僕を裸にしたがるおばさんも、他にも人がたくさんいたのに、みんないないの。ねえどうして? このおウチだけじゃなくて、みんなみんないなくなっちゃったみたいなの。どうして?」
「殺されたからだよ」
「!」
「獣人が誘き寄せられた後、ここに『八脚』が来たんだ」
きっとあの蜘蛛の姉さんの妹も、今回の集団獣人拉致事件に一役買っていたんだろうな。そうラザファムは考えながら、自分が知る限りの情報をクロに与えた。
一方、ロミーは二翼の天遣族と対峙していた。
緑がかった銀の髪の青年は十分過ぎる程に美しい容貌をしていたが、クラウスを見慣れてしまったロミーには、その他大勢と変わらない。食べ物を分けてくれた双子を贔屓目に見て、あちらの方が綺麗だと思った程である。
「サソリの魔族だなんて聞いてないが、貴様もエイセル様に忠誠を捧げた者だろう? 名を名乗れ」
「……エイセル?」
聞いたことがある。しかし思い出せないとロミーは小首を傾げた。
「バスティアン=エイセル様だ!」
「……それ、しってる」
ゆらりと鎖状の尻尾が立ち上がり、揺れる。
「ロミーのきらいななまえ。バスティアン、ゆるさない」
「貴様!」
男は目を剥き、ロミーへと術式の展開を始めた。魔族相手に二翼が一人で立ち向かうなど無謀なことであったが、主に対する敵意に憤ったことと、ロミーの見窄らしい姿を、能力の劣る弱いものであるが故のものと判断させたからだろう。
「なっ……!?」
しかし、真っ直ぐに男へと飛び込むようにして距離を縮めたロミーは、男の美しい顔を手のひらいっぱいで掴むと、爪を立て力を込めて引き下ろす。
「ぎゃああっ、顔がぁっ、わたしの顔が……!」
「……美味しくない」
爪についた男の血と僅かな肉片を口にしたロミーは、あからさまに表情を歪めてペッとそれを吐き捨てた。
「貴様、貴様貴様ァァァァッッ」
両目を潰された男は顕現させた剣を振り回すと、大した力でもないのに剣風が起こり、ロミーの体を煽るばかりか重い衝撃を与えて来る。
「――いたい。おまえ、きにいらない」
闇雲に振り回し続けてくる為、衝撃を受け続けながらロミーが呟く。
「きにいらないもの、おいはらう。おいはらうはころしたらだめ?」
ならばと尻尾の先を利き腕に突き刺して、軽く毒を流し込むだけで終わりにしようと思った。
両目に加えて利き腕まで使い物にならなくなれば、獣人を追うどころではないだろうと。
それはあまり考えることが得意ではないロミーにとって、素晴らしい思い付きだと自画自賛するくらいのものだったのだが。
トスッ
「あ……」
剣風の衝撃が僅かに狙いを外させる。それが男にとって最期の攻撃となった。
ロミーの尻尾は男の胸部に突き刺さっており、心臓にまで傷をつけてしまったようだった。
「……しっぱい……クラウスさまにおこられる……」
しょんぼりと項垂れたロミーは、責めるような眼差しを絶命した男に向けると、肩を落としたままとぼとぼとその場を後にした。
しかし、相手は見た目通りの幼い年齢であったらしく、またその可愛らしさ故に絆されてかあまり急かすのは可哀想だと考え、厨房から食べられそうな物や飲み物を持ち出して、16席もある長いテーブル席の真ん中に並んで座り、クロが話せるようになるまで辛抱強く待つ。
精神的には一階中を駆け回ってようやく使用人のものらしい部屋から、薬や包帯などを見付けて手当てをした時に、落ち着きを取り戻していたようだった。
手当てといってもラザファムにそのような知識はない。自分たちは軽い傷ならば放置しておいてもすぐに治ったし、少し深くても舐めて近場にある手頃な葉っぱでおさえておくだけで良かった。深手でも寝ていれば自然と治るものだ。下手をすれば半年以上動けなくなるものもあったが。
そして、治る見込みがなければ後はおとなしく死を待つばかりだった。それは、彼らが友達としていたり獲物としていたりする獣と等しい。
だから、クロの手当てをするにも、指示を貰ってのことだった。
クロが着ている水兵の制服に似たものに、かなりの血が付着していたが、それはクロ自身のものより、他の獣人が殺された際に浴びてしまったものが多く、クロの怪我は転んで擦りむいた膝と、同時に捻った足首くらいで、薬を塗り込んで包帯を巻いただけといった、本当に適当なものである。
だが、ラザファムはまるで大手術でも行ったかのように、やりきった表情をし、それがクロの心を和ませたようだった。
二杯目の紅茶を半分まで飲んだ後、クロは携帯ランプの小さな灯りを見つめながら、不安そうに一度身震いする。
いつもならば華美な装飾の中に種火を点して、油に引火させるものを照明としているが、外から見られることを恐れてカーテンを締め切った上に、頼りない灯りとなると、自分の影すら恐怖の対象となることがある。しかし、クロはそれに怯えた訳ではなかった。
「ねえ、ラザファムお兄ちゃん」
「ん?」
「天遣族は、僕たちを魔物や魔族から守ってくれるんじゃなかったの? 獣人は人族じゃないから酷いことするの?」
「――」
クロはここに隠れることになった元凶たる天遣族の姿と、次々に殺されていった仲間の残酷な光景を思い出したのだった。
大粒の涙をこぼしながら訴えるその姿に、クルトの姿が重なる。
「人にだって獣人だって、悪い奴はいるだろ? そいつらはその悪い奴の方さ。天遣族全てじゃない。現に今だって魔族の王の封印が壊されないように、守ってくれてる天遣族だっているんだ。俺が知ってる天遣族は六翼でスゴく強い。たまに意地悪されるけど、ちゃんと俺たちのこと考えてくれてるの分かるし、それに――今回の件も、きっと解決してくれる。神子も……アメリアもいるし」
「……神子?」
クロの垂れた耳が跳ねる。
不安げな眼差しが真っ直ぐにラザファムを射た。
「神子を犠牲にするの? どうして誰かを犠牲にすることに、みんな平気なの?」
「――平気じゃないよ。それにアメリアを犠牲にする訳じゃない。アメリアは神子だったけど、今は天遣族だ」
「……どういうこと?」
「元々天遣族の子として生まれて来たんだけど、翼が真っ黒だったからって剥ぎ取られちゃったらしいんだ」
「! そんな、酷い……」
「赤ん坊の体にそんな仕打ちだ。普通ならそこで死んでいたと思う。けれどアメリアは生きていた。奪われた翼も片方だけだけど戻って来た。多分彼女は特別な存在なんだ。そんなアメリアと六翼が味方についてる。だからもう何も不安に思うことはないんだよ」
本来ならばあまり喋るものではないと思われるアメリアの件を伝えたのは、ただ天遣族にも信頼出来る者がいるとだけ話しても、受け入れることは出来ないと思ったからだった。
ヤナが話したことをもしも自分が体験していたら、とてもじゃないが天遣族を信じるなんて真似は出来そうにない。
下手をすれば、そんな天遣族と一緒にいるという自分のこともクロは信用しないだろう。
だから敢えて彼女の話をした。生まれる前、母親の胎内にいた頃から既に犠牲になっていたと解釈される彼女の、悲惨過ぎる過去と神の意思によって生かされたような奇跡の現在。
作り話と一笑に付されるとしても、絶望を垣間見たクロに希望となる話をしてやりたかったのだ。
「……僕ね。このおウチが嫌いだったの。買われたんじゃなくて、いつも僕のおウチから連れ出されてたんだけど、ご飯食べさせて貰えるから、その後で体のあちこち触られるのも我慢したよ。僕自身が僕を売ってたのと一緒だよね。お金じゃなくてご飯だっていうだけで」
自嘲気味に話はじめたクロに、ラザファムは「聞きたいのはそんな話じゃない」という思いを掻き消して耳を傾ける。
「本当に嫌だったの。それなのにね、怖いことがいっぱいあって、いっぱい逃げ回って。それで助けを求めたのがここだった。僕の小さなおウチじゃなくて、嫌いだと思ってたここだったの」
「……」
「なのに、誰もいないの。僕の耳を引っ張って遊ぶ子も、女の子の服着せたがるおじさんも、僕を裸にしたがるおばさんも、他にも人がたくさんいたのに、みんないないの。ねえどうして? このおウチだけじゃなくて、みんなみんないなくなっちゃったみたいなの。どうして?」
「殺されたからだよ」
「!」
「獣人が誘き寄せられた後、ここに『八脚』が来たんだ」
きっとあの蜘蛛の姉さんの妹も、今回の集団獣人拉致事件に一役買っていたんだろうな。そうラザファムは考えながら、自分が知る限りの情報をクロに与えた。
一方、ロミーは二翼の天遣族と対峙していた。
緑がかった銀の髪の青年は十分過ぎる程に美しい容貌をしていたが、クラウスを見慣れてしまったロミーには、その他大勢と変わらない。食べ物を分けてくれた双子を贔屓目に見て、あちらの方が綺麗だと思った程である。
「サソリの魔族だなんて聞いてないが、貴様もエイセル様に忠誠を捧げた者だろう? 名を名乗れ」
「……エイセル?」
聞いたことがある。しかし思い出せないとロミーは小首を傾げた。
「バスティアン=エイセル様だ!」
「……それ、しってる」
ゆらりと鎖状の尻尾が立ち上がり、揺れる。
「ロミーのきらいななまえ。バスティアン、ゆるさない」
「貴様!」
男は目を剥き、ロミーへと術式の展開を始めた。魔族相手に二翼が一人で立ち向かうなど無謀なことであったが、主に対する敵意に憤ったことと、ロミーの見窄らしい姿を、能力の劣る弱いものであるが故のものと判断させたからだろう。
「なっ……!?」
しかし、真っ直ぐに男へと飛び込むようにして距離を縮めたロミーは、男の美しい顔を手のひらいっぱいで掴むと、爪を立て力を込めて引き下ろす。
「ぎゃああっ、顔がぁっ、わたしの顔が……!」
「……美味しくない」
爪についた男の血と僅かな肉片を口にしたロミーは、あからさまに表情を歪めてペッとそれを吐き捨てた。
「貴様、貴様貴様ァァァァッッ」
両目を潰された男は顕現させた剣を振り回すと、大した力でもないのに剣風が起こり、ロミーの体を煽るばかりか重い衝撃を与えて来る。
「――いたい。おまえ、きにいらない」
闇雲に振り回し続けてくる為、衝撃を受け続けながらロミーが呟く。
「きにいらないもの、おいはらう。おいはらうはころしたらだめ?」
ならばと尻尾の先を利き腕に突き刺して、軽く毒を流し込むだけで終わりにしようと思った。
両目に加えて利き腕まで使い物にならなくなれば、獣人を追うどころではないだろうと。
それはあまり考えることが得意ではないロミーにとって、素晴らしい思い付きだと自画自賛するくらいのものだったのだが。
トスッ
「あ……」
剣風の衝撃が僅かに狙いを外させる。それが男にとって最期の攻撃となった。
ロミーの尻尾は男の胸部に突き刺さっており、心臓にまで傷をつけてしまったようだった。
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