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香琴国――祢々切 3――
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アメリアたちが猫族の残骸を確認し、地下道から上がって坑道入口に差し掛かった時、山全体に伸ばされた「探りの手」にムスタファが捕まってしまった。
侵入者があれば捕らわれる罠のような結界の一種であり、魔力の感知は出来ても不可視である為に、クラウスさえも気付くのが遅れた。
「うわぁぁん」
ベッタリと空間の一部に磔にされたような姿で、ムスタファが情けない声をあげる。
「どうやら獣人にだけ反応するようですわね」
フィリーネがムスタファの傍を行ったり来たりするが、彼女の言う通り何も起こらない。
アメリアも試してみたが結果は同じだった。
獣人はムスタファしかいない。ならば囮として利用してみることにしようと、クラウスが言い出した時には、ムスタファはポロポロと涙をこぼしていた。
見捨てられるようなことはないと信じてはいても、怖いものはどうしようもなかった。
フィリーネに哀れみを含んだ眼差しを向けられ、アメリアが触れることも叶わない「探りの手」からムスタファを引き剥がそうと、懸命に彼の腕を引っ張るのを眺め、どうにか泣くのはやめる。
クラウスは高い枝に上がり、様子を窺っていた。罠を張ったからには、捕らえた獲物を確かめに来る者がいる筈だと。
「メリーちゃん、もういいよ。ここなら日干しになったりしないだろうから、囮やって待ってるよ」
「日干し? そんなの駄目」
「大丈夫ですわ、アメリア様。この夜の間にきっと掛かった獣人を回収する為に、誰かが来るに違いありません。ですから日干しになる心配はありませんし、やって来た者がムスタファを解放するでしょうから、無理して引き剥がさずに済むでしょう。新鮮な内臓を求めているならば、すぐに殺されることもありませんわ」
「蜘蛛の姉ちゃん、冷たい」
「あら、心外ですわね」
「冷たい冷たい冷たい冷たい冷たい!」
「ほらこのように、とっても元気ですもの。アメリア様が心配なさることは何一つありませんわ」
コロコロと笑うフィリーネに向けて引く唸ったムスタファだが、胸を痛めている様子のアメリアにはニカリと笑ってみせる。
「平気平気。だからメリーちゃんは隠れてて。大将が動きやすいように」
言われてアメリアは頷くが、隠れるというよりも僅か数歩後ろに離れただけだった。
ムスタファを捕らえているものが結界の一種であるなら、何か解除出来る方法があるのではないかと考える。
しかし結界を張ることも叶わないアメリアには、それを破る糸口すらも見付けられないでいた。
やがてクラウスがアメリアを自身の背に隠すように降り立つと、アメリアと共にフィリーネに坑道の中に身を潜めるよう促す。
それからすぐのことだった。こちらに翼ある者たちが飛来したのは。
四人の二翼を連れた四翼の青年に、クラウスの表情がやや険しさを覗かせた。
四翼の青年を含め、目の前にいるのが六翼であるのを知ると、たじろいだ様子を見せる。
しかし四翼の青年は、クラウスのことを知ってか、口角を歪めて蔑んだような眼差しを向けた。
「これはどうしたことだ? 魔族の王の結界を守護する筈の六翼殿が、このような場所でふらふらしているとは。さてはその翼は飾りモノで、魔物との戦いに怯えて逃れて来たということであろうか」
紫紺の髪と濃紺の瞳の取り合わせは、アメリアのもの程ではないが珍しい。否、記憶の片隅にあるものが正しければ、クラウスはある一族に受け継がれているものだと認識している。
「近年、国を治め、民を魔物から守り、人心の安寧を保たせるべき任にある四翼たちが、それらに反する行いに夢中であると知りましてね。粛清の為にわざわざ彼の地を離れることとなってしまった訳ですよ。ええ、全く困ったものです。真面目に働いて下されば良いものを、このように獣人を拐っては尊い命を無駄に扱って、下らない遊びに興じているという恥ずべき天遣族の中に、螺鈿国の第八王子がいらっしゃるとは、情けないことですねぇ」
饒舌になるクラウスに、アメリアとフィリーネ、そしてムスタファが「今はそっとしておこう」といった溜め息をつく。
あれは相当機嫌が悪い。だからムスタファなどは尻尾を巻いて逃げ出したくて仕方なかったが、そもそも捕らえられている状況からも逃げ出せずにいるのだから、それは難しいことだった。
「何をしようが、この世界は我々天遣族の支配下にある。獣人ごときを実験道具として使ってやるのも、この世界の為だ。犠牲なくして革新は有り得ん。より良い世界への贄だ。それを恥ずべきだという考えを持つことは愚かでしかない。まあ、貴様ら六翼は彼の地に縛り付けられているのだから、多少時代遅れな考えしか持てないところは憐れんでやれるが、こちらを愚弄することは赦されんぞ」
螺鈿国第八王子。それは、十番目の子であるクラウスにとっては兄である。
その饒舌さは遺伝か、とフィリーネは納得した。
だが、兄弟とはいえ容姿にはかなり違いがあるようだが。
王子に付き従っている二翼たちは、クラウスの美しさを前にして、跪きたくなるのを懸命に堪えているようだった。
「あなたに赦していただこうなんて思ってはおりませんよ。ただ、幼い頃から甘やかされた所為で、善悪の区別もつかなくなってしまったのだと、むしろこちらが憐れんでしまっているところです。そうですね、恥じるどころか嫌悪しますねぇ。あなたと同じ血がこの身に宿っているだなんて、おぞましくてなりません」
クラウスは兄がこの一件に関わっていることに、憤っているのだろう。螺鈿国に討つべき者が潜伏していることを知ってから、少なからず予感はあった。だが、その一人として実際に年の近い兄と遭遇することになり、惜しむ思いもあったのだろう。
「ふん。捨てられたも同然な貴様に兄と思われるのは心外だな。虫酸が走るとはこのことか。――おい、何をしている。さっさとこの獣人を運べ」
「……」
命じられ、二翼たちが戸惑いながらもムスタファを「探りの手」から外し、縄で縛り付ける。
ムスタファは抵抗しなかった。口では「やめろよ、離せよ」と言って嫌がる様子を見せるのだが、押さえつけられたり武器を手にして脅されたりしている訳でもないのに、二翼たちと共に、じりじりと二人から距離を取っていく。
「彼は大神族の生き残りであり、わたしの連れですので、勝手なことをされては困りますね」
言いながらも、クラウスもまたムスタファを追おうとはしなかった。
もしも四翼の王子が、クラウスを前にしてももう少し冷静であったなら、その異変に気付いたかもしれない。
「わたしはあの国を出て幸せでしたよ。運命を投じてもお守りしたい方も出来ましたし、あの場所では得られなかった優しい愛情をたくさんいただきましたからね。あなたの我が儘振りは大変気掛かりでしたが、叱って下さる方もいらっしゃらなかったのでしょう。ですから、このような大人へと成長してしまった。いいえ、きっとあなたは悪くないのです。あなたがきちんと愛されなかった為に起きた事故なのですから」
「貴様……!!」
はじめはただ機嫌が悪いのだとしか思われなかったそれが、相手を煽っているだけだと気付いたのはアメリアだった。
そしてアメリアはフィリーネに願い出る。
フィリーネがそれを断る筈もなく。
「何っ!?」
クラウスへと臨戦態勢を取った王子の頭上から、それは瞬時に伸びて翼に巻き付いて拘束する。
「クソッ、蜘蛛の糸だと……?! あの八脚め、裏切ったか!」
「暴れたところで、解くことは叶いませんわ」
もがきながら吐き捨てるように言い放った王子に、フィリーネが姿を見せつけるように現れる。
「あれでも可愛い妹でしたのよ? あの子のことを語るのはわたくしだけに許されておりますの。ですから、そう悪しざまに仰有られては、気分が悪くなりますわ」
「あがっ……!」
糸が王子の口の中に塊となって入り込む。
喉近くまで迫っているのか、吐き出したくても吐き出せず、涙を流した。
「仕方ない方ですね。お手伝いして下さるのは有り難いことですが」
「アメリア様からお願いされただけですわ」
「ええ。感謝致しております」
にっこりと微笑むクラウスはいつもと変わらない様子だった。
「お兄様を殺してしまいますの?」
「まさか。彼には撤退命令を下していただかなければなりません。それからバスティアン=エイセルに伝言を。……お伝え願えますね? ヘクトール=ルーツ殿下」
苦しさから滲んだ視界の中、かつて自分に従順だった弟王子のゾッとする程に美しい微笑を映し、ヘクトールは嗚咽に似た声をあげながら、小さく何度も頷いた。
侵入者があれば捕らわれる罠のような結界の一種であり、魔力の感知は出来ても不可視である為に、クラウスさえも気付くのが遅れた。
「うわぁぁん」
ベッタリと空間の一部に磔にされたような姿で、ムスタファが情けない声をあげる。
「どうやら獣人にだけ反応するようですわね」
フィリーネがムスタファの傍を行ったり来たりするが、彼女の言う通り何も起こらない。
アメリアも試してみたが結果は同じだった。
獣人はムスタファしかいない。ならば囮として利用してみることにしようと、クラウスが言い出した時には、ムスタファはポロポロと涙をこぼしていた。
見捨てられるようなことはないと信じてはいても、怖いものはどうしようもなかった。
フィリーネに哀れみを含んだ眼差しを向けられ、アメリアが触れることも叶わない「探りの手」からムスタファを引き剥がそうと、懸命に彼の腕を引っ張るのを眺め、どうにか泣くのはやめる。
クラウスは高い枝に上がり、様子を窺っていた。罠を張ったからには、捕らえた獲物を確かめに来る者がいる筈だと。
「メリーちゃん、もういいよ。ここなら日干しになったりしないだろうから、囮やって待ってるよ」
「日干し? そんなの駄目」
「大丈夫ですわ、アメリア様。この夜の間にきっと掛かった獣人を回収する為に、誰かが来るに違いありません。ですから日干しになる心配はありませんし、やって来た者がムスタファを解放するでしょうから、無理して引き剥がさずに済むでしょう。新鮮な内臓を求めているならば、すぐに殺されることもありませんわ」
「蜘蛛の姉ちゃん、冷たい」
「あら、心外ですわね」
「冷たい冷たい冷たい冷たい冷たい!」
「ほらこのように、とっても元気ですもの。アメリア様が心配なさることは何一つありませんわ」
コロコロと笑うフィリーネに向けて引く唸ったムスタファだが、胸を痛めている様子のアメリアにはニカリと笑ってみせる。
「平気平気。だからメリーちゃんは隠れてて。大将が動きやすいように」
言われてアメリアは頷くが、隠れるというよりも僅か数歩後ろに離れただけだった。
ムスタファを捕らえているものが結界の一種であるなら、何か解除出来る方法があるのではないかと考える。
しかし結界を張ることも叶わないアメリアには、それを破る糸口すらも見付けられないでいた。
やがてクラウスがアメリアを自身の背に隠すように降り立つと、アメリアと共にフィリーネに坑道の中に身を潜めるよう促す。
それからすぐのことだった。こちらに翼ある者たちが飛来したのは。
四人の二翼を連れた四翼の青年に、クラウスの表情がやや険しさを覗かせた。
四翼の青年を含め、目の前にいるのが六翼であるのを知ると、たじろいだ様子を見せる。
しかし四翼の青年は、クラウスのことを知ってか、口角を歪めて蔑んだような眼差しを向けた。
「これはどうしたことだ? 魔族の王の結界を守護する筈の六翼殿が、このような場所でふらふらしているとは。さてはその翼は飾りモノで、魔物との戦いに怯えて逃れて来たということであろうか」
紫紺の髪と濃紺の瞳の取り合わせは、アメリアのもの程ではないが珍しい。否、記憶の片隅にあるものが正しければ、クラウスはある一族に受け継がれているものだと認識している。
「近年、国を治め、民を魔物から守り、人心の安寧を保たせるべき任にある四翼たちが、それらに反する行いに夢中であると知りましてね。粛清の為にわざわざ彼の地を離れることとなってしまった訳ですよ。ええ、全く困ったものです。真面目に働いて下されば良いものを、このように獣人を拐っては尊い命を無駄に扱って、下らない遊びに興じているという恥ずべき天遣族の中に、螺鈿国の第八王子がいらっしゃるとは、情けないことですねぇ」
饒舌になるクラウスに、アメリアとフィリーネ、そしてムスタファが「今はそっとしておこう」といった溜め息をつく。
あれは相当機嫌が悪い。だからムスタファなどは尻尾を巻いて逃げ出したくて仕方なかったが、そもそも捕らえられている状況からも逃げ出せずにいるのだから、それは難しいことだった。
「何をしようが、この世界は我々天遣族の支配下にある。獣人ごときを実験道具として使ってやるのも、この世界の為だ。犠牲なくして革新は有り得ん。より良い世界への贄だ。それを恥ずべきだという考えを持つことは愚かでしかない。まあ、貴様ら六翼は彼の地に縛り付けられているのだから、多少時代遅れな考えしか持てないところは憐れんでやれるが、こちらを愚弄することは赦されんぞ」
螺鈿国第八王子。それは、十番目の子であるクラウスにとっては兄である。
その饒舌さは遺伝か、とフィリーネは納得した。
だが、兄弟とはいえ容姿にはかなり違いがあるようだが。
王子に付き従っている二翼たちは、クラウスの美しさを前にして、跪きたくなるのを懸命に堪えているようだった。
「あなたに赦していただこうなんて思ってはおりませんよ。ただ、幼い頃から甘やかされた所為で、善悪の区別もつかなくなってしまったのだと、むしろこちらが憐れんでしまっているところです。そうですね、恥じるどころか嫌悪しますねぇ。あなたと同じ血がこの身に宿っているだなんて、おぞましくてなりません」
クラウスは兄がこの一件に関わっていることに、憤っているのだろう。螺鈿国に討つべき者が潜伏していることを知ってから、少なからず予感はあった。だが、その一人として実際に年の近い兄と遭遇することになり、惜しむ思いもあったのだろう。
「ふん。捨てられたも同然な貴様に兄と思われるのは心外だな。虫酸が走るとはこのことか。――おい、何をしている。さっさとこの獣人を運べ」
「……」
命じられ、二翼たちが戸惑いながらもムスタファを「探りの手」から外し、縄で縛り付ける。
ムスタファは抵抗しなかった。口では「やめろよ、離せよ」と言って嫌がる様子を見せるのだが、押さえつけられたり武器を手にして脅されたりしている訳でもないのに、二翼たちと共に、じりじりと二人から距離を取っていく。
「彼は大神族の生き残りであり、わたしの連れですので、勝手なことをされては困りますね」
言いながらも、クラウスもまたムスタファを追おうとはしなかった。
もしも四翼の王子が、クラウスを前にしてももう少し冷静であったなら、その異変に気付いたかもしれない。
「わたしはあの国を出て幸せでしたよ。運命を投じてもお守りしたい方も出来ましたし、あの場所では得られなかった優しい愛情をたくさんいただきましたからね。あなたの我が儘振りは大変気掛かりでしたが、叱って下さる方もいらっしゃらなかったのでしょう。ですから、このような大人へと成長してしまった。いいえ、きっとあなたは悪くないのです。あなたがきちんと愛されなかった為に起きた事故なのですから」
「貴様……!!」
はじめはただ機嫌が悪いのだとしか思われなかったそれが、相手を煽っているだけだと気付いたのはアメリアだった。
そしてアメリアはフィリーネに願い出る。
フィリーネがそれを断る筈もなく。
「何っ!?」
クラウスへと臨戦態勢を取った王子の頭上から、それは瞬時に伸びて翼に巻き付いて拘束する。
「クソッ、蜘蛛の糸だと……?! あの八脚め、裏切ったか!」
「暴れたところで、解くことは叶いませんわ」
もがきながら吐き捨てるように言い放った王子に、フィリーネが姿を見せつけるように現れる。
「あれでも可愛い妹でしたのよ? あの子のことを語るのはわたくしだけに許されておりますの。ですから、そう悪しざまに仰有られては、気分が悪くなりますわ」
「あがっ……!」
糸が王子の口の中に塊となって入り込む。
喉近くまで迫っているのか、吐き出したくても吐き出せず、涙を流した。
「仕方ない方ですね。お手伝いして下さるのは有り難いことですが」
「アメリア様からお願いされただけですわ」
「ええ。感謝致しております」
にっこりと微笑むクラウスはいつもと変わらない様子だった。
「お兄様を殺してしまいますの?」
「まさか。彼には撤退命令を下していただかなければなりません。それからバスティアン=エイセルに伝言を。……お伝え願えますね? ヘクトール=ルーツ殿下」
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