51 / 52
香琴国――祢々切 3――
3
しおりを挟む
ヘクトール=ルーツが二翼を連れて飛び去ると、アメリアは坑道の中から飛び出すようにして、ムスタファへと駆け寄る。
「そんなに心配してくれたの? なら抱き合っちゃう?」
茶化すように言って両腕を広げてみせたムスタファに、アメリアは頭を振った。
「何もされてなかったなら、いいの」
どうやら「探りの手」から自由になったというのに、二翼の元から逃げずにいたことで、何かされていたからではないかと心配していたようだ。
「大丈夫、酷いことはされてないぞ。多分、翼が二枚の奴らは、大将を敵に回したくなかったんだろうな。だけど俺を捕らえていなきゃ、大将の兄ちゃんから怒られちゃうから、適当に合わせてやってたんだ。演技、上手だった?」
傍から見て、ムスタファのは演技とも言えぬ程のお粗末さであった。ヘクトールが気付かなかったのはクラウスを前にした動揺があった為であろう。
フィリーネは「バレバレですわ」と喉まで出かかった言葉を呑み込むのに苦労した。アメリアが真剣そのものといった様子で頷いたからである。
「じゃあ、ぎゅってしようよー。怖い思いしたのは本当なんだよ? メリーちゃん、慰めてよー」
「何、甘えたことを言っているのですか」
「はうっ」
にこやかにクラウスに言われ、ムスタファは顔を青褪めさせた。
言外に「アメリア様に触れたらお仕置きですよ」と訴えていることが伝わって来てしまう。尻尾を内側に巻いたムスタファは、そっとそぉっとアメリアから離れてフィリーネを盾にする。
「これで、こちらでの問題は解決致しましたの?」
軽くムスタファに肘鉄を打って悶えさせた後、フィリーネはクラウスに問い掛けた。
クラウスはアメリアの髪についた葉や土(坑道の壁に張り付いていた際に付着したと思われる)を取り払ってから、ゆるく頭を振る。
「一時的に撤退させたところで、解決にはなりません。二度と同じ真似をしないという確実な証を手に入れるまで、ここではなくとも他の地で繰り返される可能性があるのですから」
或いは、既に。という予想について、クラウスは口にしなかった。
バスティアンはこちらの動向に気付いているのだろう。だからこそアーダルベルトやウルリーケが先々に現れ、獣人たちを実験台とした事件に遭遇することとなっている。
偶然と、バスティアンの行方を追う上での必然といったことも考えられるが、それよりはバスティアンに一部の未来を握られていると警戒する方を、クラウスは選んだ。
事件を起こすことで、自分の元にいずれクラウスが――延いてはアメリアが来るという計算であっても、結局はあの男の元に辿り着かねばならないのだから、こちらはただアメリアを守ることを第一として考えていれば良いのだと。
「この辺に獣人が隠れているならば、一先ずは安心させて差し上げましょう。……生きていて下されば良いのですけれど」
「うん。探そう。怯えて震えている時間が長いと、恐怖で命を落としてしまうかもしれない」
そんなのは駄目。とアメリアがまた坑道に向かう。
フィリーネはチラリとクラウスを見上げ、異論がなさそうだと分かると、先に歩き出した青年より早くアメリアの隣に並び、一日中灯されたままなのか、ランプが連なって照らす道を進む。
三人を追い越す形でムスタファが前に出た。それどころかどんどん先に行ってしまう。
何かを感じたのかと思われたがそうではなく、奥まで先に向かって確かめて来よう、ということらしい。
「私も」
と駆け出しそうになるアメリアをフィリーネが止め、クラウスが頭を撫でる。
「ここは彼に譲ってあげて下さい。誰も見つけることが出来なくても、その情報を持ち帰っただけで、手柄となるのですから」
「先程罠に掛かったのも、お手柄と言えなくもありませんわね」
「フィリーネ……」
「あら。だってそうじゃありませんの? 獣人だけを捕らえる結界があるなんて、考えが及びませんでしたもの。ですから、ムスタファを連れていなければ、天遣族をここから追い出せる機会も、まだ得られていなかったと思われます。囮となって誘き寄せられたのですから、大手柄だったと思いますわ」
「そう思っていたのであれば、伝えて差し上げれば良かったものを」
「あら。わたくしからの賛辞は十分にさせていただいておりましてよ?」
フィリーネはそう言うが、相手に伝わらなければ意味がないのではないかとアメリアは思う。
思ったが、小首を傾げただけだった。そういうものなのかもしれない、とも思ったからだ。
「おーい」
やがて遠く離れた場所でムスタファの声が響いた。
その姿は道が湾曲していることもあって、確認出来ない。
獣人を見付けたのかと、アメリアとクラウスは低空飛行し、フィリーネは糸を操って滑空する。
間もなく見えてきたムスタファの姿だったが、そこには彼一人しかいない。
「何かありましたか?」
だからクラウスはそう訊ね、ムスタファはコクリと頷いて足元を指差した。
そこには不自然に掘られた穴がある。盛られた土はまだ柔らかく湿り気を帯びていることから、掘り出されて一日と経っていないように思われた。
大きさは大人が入るには十分そうだが、天遣族に見付かったとしても問題はないだろう。彼らの誇る翼が邪魔となってしまうのだから。
「……」
アメリアは明らかに残念そうな顔になった。
ついこの間までであったなら、この先も躊躇なく向かえただろう。しかし今は体の一部となった翼がある。それを邪魔だなどとは思わないが、動きが制限されるのだと知って少なからず落ち込んだのだった。
「俺一人で行って来るよ。だから……どうしよう?」
掘られた穴が浅ければ、ここで待っていて貰うことも出来るのだが、もしも穴が深く、或いは何処かに出てしまうようなものであったなら、長い間待たせるのは時間の無駄でしかない。
「わたくしもムスタファに同行致しますわ」
「えっ?」
その言葉を聞いて、ムスタファがフィリーネの頭から足元までに目を走らせたのは、無理もないことだろう。
クラウスに渡されたものではないものだが、ドレス姿なのだ。膨らんだスカートの部分が特に気になる。
「問題ありませんわ」
ムスタファの視線に気付き、フィリーネは蜘蛛の糸で足を動かせる範囲で膨らみを縛ってみせた。
「脱いだらどうしようかと思った……」
「そのようなはしたないこと、致しませんわ」
「でもフィリーネ、本当に大丈夫?」
「ええ。わたくしは蜘蛛ですのよ? お忘れでして?」
見るからに動き難そうであるし、何よりフィリーネは汚れることを嫌う。アメリアは心配でならなかったが、本人がやる気であることに加え、ムスタファを一人で行かせてしまうよりは安心出来る。
「ある程度、先ずは糸で確認してみましょう。お待ちいただくかどうかは、後で宜しいですわね?」
そうしてフィリーネが確認したところ、穴はやはり何処かに抜けているようで、中には誰もいないという。
結果、ムスタファとフィリーネは穴の先の道へ向かい、アメリアとクラウスは坑道付近を見回ることとなった。
二組が合流するのは、アメリアとその従魔であるフィリーネならば、容易く相手を見付けられる為に問題ないとされた。翼が戻ったことで能力が高まったからこそ繋がりが深まったのだとクラウスが説明すると、フィリーネは身悶えして喜び、ムスタファを引かせる。
「うふふ。そんな不愉快そうな顔をされたら、うっかり捕食してしまうかもしれませんから、お気をつけ下さいな」
「!」
そんな冗談を言うフィリーネにムスタファは泣きそうになりながらも、素早く穴の中へ身を投じた。
「そんなに心配してくれたの? なら抱き合っちゃう?」
茶化すように言って両腕を広げてみせたムスタファに、アメリアは頭を振った。
「何もされてなかったなら、いいの」
どうやら「探りの手」から自由になったというのに、二翼の元から逃げずにいたことで、何かされていたからではないかと心配していたようだ。
「大丈夫、酷いことはされてないぞ。多分、翼が二枚の奴らは、大将を敵に回したくなかったんだろうな。だけど俺を捕らえていなきゃ、大将の兄ちゃんから怒られちゃうから、適当に合わせてやってたんだ。演技、上手だった?」
傍から見て、ムスタファのは演技とも言えぬ程のお粗末さであった。ヘクトールが気付かなかったのはクラウスを前にした動揺があった為であろう。
フィリーネは「バレバレですわ」と喉まで出かかった言葉を呑み込むのに苦労した。アメリアが真剣そのものといった様子で頷いたからである。
「じゃあ、ぎゅってしようよー。怖い思いしたのは本当なんだよ? メリーちゃん、慰めてよー」
「何、甘えたことを言っているのですか」
「はうっ」
にこやかにクラウスに言われ、ムスタファは顔を青褪めさせた。
言外に「アメリア様に触れたらお仕置きですよ」と訴えていることが伝わって来てしまう。尻尾を内側に巻いたムスタファは、そっとそぉっとアメリアから離れてフィリーネを盾にする。
「これで、こちらでの問題は解決致しましたの?」
軽くムスタファに肘鉄を打って悶えさせた後、フィリーネはクラウスに問い掛けた。
クラウスはアメリアの髪についた葉や土(坑道の壁に張り付いていた際に付着したと思われる)を取り払ってから、ゆるく頭を振る。
「一時的に撤退させたところで、解決にはなりません。二度と同じ真似をしないという確実な証を手に入れるまで、ここではなくとも他の地で繰り返される可能性があるのですから」
或いは、既に。という予想について、クラウスは口にしなかった。
バスティアンはこちらの動向に気付いているのだろう。だからこそアーダルベルトやウルリーケが先々に現れ、獣人たちを実験台とした事件に遭遇することとなっている。
偶然と、バスティアンの行方を追う上での必然といったことも考えられるが、それよりはバスティアンに一部の未来を握られていると警戒する方を、クラウスは選んだ。
事件を起こすことで、自分の元にいずれクラウスが――延いてはアメリアが来るという計算であっても、結局はあの男の元に辿り着かねばならないのだから、こちらはただアメリアを守ることを第一として考えていれば良いのだと。
「この辺に獣人が隠れているならば、一先ずは安心させて差し上げましょう。……生きていて下されば良いのですけれど」
「うん。探そう。怯えて震えている時間が長いと、恐怖で命を落としてしまうかもしれない」
そんなのは駄目。とアメリアがまた坑道に向かう。
フィリーネはチラリとクラウスを見上げ、異論がなさそうだと分かると、先に歩き出した青年より早くアメリアの隣に並び、一日中灯されたままなのか、ランプが連なって照らす道を進む。
三人を追い越す形でムスタファが前に出た。それどころかどんどん先に行ってしまう。
何かを感じたのかと思われたがそうではなく、奥まで先に向かって確かめて来よう、ということらしい。
「私も」
と駆け出しそうになるアメリアをフィリーネが止め、クラウスが頭を撫でる。
「ここは彼に譲ってあげて下さい。誰も見つけることが出来なくても、その情報を持ち帰っただけで、手柄となるのですから」
「先程罠に掛かったのも、お手柄と言えなくもありませんわね」
「フィリーネ……」
「あら。だってそうじゃありませんの? 獣人だけを捕らえる結界があるなんて、考えが及びませんでしたもの。ですから、ムスタファを連れていなければ、天遣族をここから追い出せる機会も、まだ得られていなかったと思われます。囮となって誘き寄せられたのですから、大手柄だったと思いますわ」
「そう思っていたのであれば、伝えて差し上げれば良かったものを」
「あら。わたくしからの賛辞は十分にさせていただいておりましてよ?」
フィリーネはそう言うが、相手に伝わらなければ意味がないのではないかとアメリアは思う。
思ったが、小首を傾げただけだった。そういうものなのかもしれない、とも思ったからだ。
「おーい」
やがて遠く離れた場所でムスタファの声が響いた。
その姿は道が湾曲していることもあって、確認出来ない。
獣人を見付けたのかと、アメリアとクラウスは低空飛行し、フィリーネは糸を操って滑空する。
間もなく見えてきたムスタファの姿だったが、そこには彼一人しかいない。
「何かありましたか?」
だからクラウスはそう訊ね、ムスタファはコクリと頷いて足元を指差した。
そこには不自然に掘られた穴がある。盛られた土はまだ柔らかく湿り気を帯びていることから、掘り出されて一日と経っていないように思われた。
大きさは大人が入るには十分そうだが、天遣族に見付かったとしても問題はないだろう。彼らの誇る翼が邪魔となってしまうのだから。
「……」
アメリアは明らかに残念そうな顔になった。
ついこの間までであったなら、この先も躊躇なく向かえただろう。しかし今は体の一部となった翼がある。それを邪魔だなどとは思わないが、動きが制限されるのだと知って少なからず落ち込んだのだった。
「俺一人で行って来るよ。だから……どうしよう?」
掘られた穴が浅ければ、ここで待っていて貰うことも出来るのだが、もしも穴が深く、或いは何処かに出てしまうようなものであったなら、長い間待たせるのは時間の無駄でしかない。
「わたくしもムスタファに同行致しますわ」
「えっ?」
その言葉を聞いて、ムスタファがフィリーネの頭から足元までに目を走らせたのは、無理もないことだろう。
クラウスに渡されたものではないものだが、ドレス姿なのだ。膨らんだスカートの部分が特に気になる。
「問題ありませんわ」
ムスタファの視線に気付き、フィリーネは蜘蛛の糸で足を動かせる範囲で膨らみを縛ってみせた。
「脱いだらどうしようかと思った……」
「そのようなはしたないこと、致しませんわ」
「でもフィリーネ、本当に大丈夫?」
「ええ。わたくしは蜘蛛ですのよ? お忘れでして?」
見るからに動き難そうであるし、何よりフィリーネは汚れることを嫌う。アメリアは心配でならなかったが、本人がやる気であることに加え、ムスタファを一人で行かせてしまうよりは安心出来る。
「ある程度、先ずは糸で確認してみましょう。お待ちいただくかどうかは、後で宜しいですわね?」
そうしてフィリーネが確認したところ、穴はやはり何処かに抜けているようで、中には誰もいないという。
結果、ムスタファとフィリーネは穴の先の道へ向かい、アメリアとクラウスは坑道付近を見回ることとなった。
二組が合流するのは、アメリアとその従魔であるフィリーネならば、容易く相手を見付けられる為に問題ないとされた。翼が戻ったことで能力が高まったからこそ繋がりが深まったのだとクラウスが説明すると、フィリーネは身悶えして喜び、ムスタファを引かせる。
「うふふ。そんな不愉快そうな顔をされたら、うっかり捕食してしまうかもしれませんから、お気をつけ下さいな」
「!」
そんな冗談を言うフィリーネにムスタファは泣きそうになりながらも、素早く穴の中へ身を投じた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる