九九式双発艦上攻撃機

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ハワイ作戦

トラ・トラ・トラ

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第一航空艦隊は太平洋艦隊に悟られることも無くハワイ海域に突入した。
「天啓だ…」
草鹿は”発見されるもの”とばかり考えていたため、かなり気持ち的に余裕が出ていた。
「攻撃隊の準備を始める。明日の明朝には攻撃隊を出撃させるぞ」
南雲はそう決断を下し、九九式艦攻を搭載している8隻の空母の格納庫がせわしく動き始めた。
龍鳳、鳳翔、伊勢、日向はその全ての艦載機を迎撃に使うこととされている。
逆に、8隻の空母は3機の直掩を残してその全てを真珠湾空襲に使用する。
315機
第一波攻撃隊は艦戦216機、艦攻108機の計324機。
第二波攻撃隊は艦戦99機、艦攻198機の計297機。
残る九九式艦攻15機は索敵に飛び立つこととなっている。


1942年12月8日午前一時。
ハワイではすでに薄明を迎えている。
「攻撃隊発進」
南雲の号令の元、まずは二式艦戦が飛び立っていく。
その後に双発機の九九式艦攻がゆっくりと速度を上げて発艦していく。
やはり誉エンジンを搭載した両機は馬力があり、危なげなく発艦は成功していく。
第一波攻撃隊の九九式艦攻は爆弾のみを搭載し、二式艦戦の半分に当たる108機も250㎏爆弾を抱いている。
二式艦戦は零戦のように増槽を機体下部に取り付ける必要は無く、翼下に取り付けることが出来た。
そのため、250㎏爆弾を搭載しても問題は無かったのである。
一応、二式艦戦は敵戦闘機が100機以上出てきたときは爆弾を投棄し、戦闘に加わることとされていた。
翻って第二波である。
第二波は一応、45機が魚雷を装備して出撃することになる。
湾内に敵艦が居た時のためだ。
ただ、南雲や草鹿は”敵艦隊は湾内にいないだろう”と考えていた。
アメリカ軍なら日本軍の動向を掴むのはそうそう難しいことではないだろうし、ミッドウェーが陥落している以上。安全を考えるなら目立つ真珠湾はとても危険だった
事実、太平洋艦隊は主力艦隊を全て湾外に出していた。
湾内には給油艦や工作艦、そして護衛空母のナッソーとボーグ、カードがあった。
3隻の護衛空母は先日、真珠湾に入港したばかりで給油作業を行っていたのである。


第一波攻撃隊を率いるのは江草隆繁少佐である。
ウェーキ島沖海戦にも参加した急降下爆撃の大家であった。
江草は真珠湾まで100海里を切ると全機に低空飛行を命じた。
これはアメリカ軍のレーダーの探知を避けるためである。
どこまで効果があるかは分からないが、やらないよりは断然良い。
そうしていると、ついにオアフ島の海岸線が見え、そして真珠湾が見えた。
「偵察手!電文だ!我奇襲二成功セリ、トラ・トラ・トラ!」
この電文が発せられた時、アメリカ軍の飛行場では大急ぎで発進準備が行わていたのである。
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