皇国の栄光

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延安爆撃と③計画

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中国共産党指導者の毛沢東は爆撃音で目を覚ました。
「なにごとだ!」
林彪はうろたえながら答える。
「敵の爆撃です!おそらく日本軍のものかと。」
「くそ!元はといえば蒋介石が四・一二惨案で我らの同胞を虐殺したのが悪いのだ。それからこの長征に至るまで必死にたたかい、つい一週間前に蒋介石をとらえる機会が巡ってきた。それすらも張作霖どもに邪魔をされてしまった!」
毛は机を殴る。
「同志。もはや時間はありません。外に馬を用意しております。早くソ連にお逃げください。」
林は残念そうに、また決意したように言った。
「私に敵前逃亡しろというのか?!私は最後まで奴らと戦い続ける!」
そう毛が言い放った瞬間、爆弾が毛のいる部屋に直撃した。
一瞬にして爆炎と煙が立ち込める。
「ゴホッ!何があった?!」
毛は運よく、腕を片方失うだけで済んだ。
「…同…志。早く…お逃げ…下さい…。」
林は瓦礫に挟まれながら、最後の力を振り絞って呟く。
「林彪!今助けてやるからな!」
だが林は拒んだ。
「あなたは…中華民族の光だ…。私なんかに…かまってどうする。それに…今の身体じゃ…どうしようもないだろう…。」
「だが…。」
毛が何か言おうとすると林がまだ無事な右手で毛の胸倉をつかみ、引き寄せた。
「あなたは生きなければならない!生きて生きて、中華民族、いや世界に平等を与えなけえばならない!だから…お願いです。逃げてください…。」
ここで毛は決心した。
「ありがとう!お前の名は世界に刻まれるだろう!」
そういって部屋を出ようとして瞬間、聞こえた。
「同志。私はあなたに出会えて幸せでした。最期の無礼をお許しください。上で待っています。」
毛は泣きながらも建物の外に出て、馬に乗ってソ連国境に走り出した。
ソ連軍に保護されたのはそれから4日後だった。


1937年、4月。
海軍省ではイタリアの離脱を皮切りにしたエスカレーター条項に伴い、第三次海軍軍備補充計画を策定。
その内容は山本海相の意見と犬養首相の意向によって制作された。
新規での戦艦建造は行わず、飛行甲板を装甲で覆う装甲空母を2隻、正規空母を2隻、その他補助艦を合計、66隻を建造するというものだった。
これを日本中の造船所に割り振り、来月には建造が開始する。
はずだった。
その元凶は山本のつぶやきが原因だった。
「潜水艦から攻撃機が発進したら敵の意表を付けたりしてな。」
これに強く反応したのは黒島亀人だった。
「なるほど!敵が我が航空隊の対応のために意識を向けているところに、突如として出現すれば、敵にはたまったもんじゃありませんね!」
その後彼は艦政本部と航総研に働きかけ、母艦となる潜水艦と艦載する97式多用途水上機の開発に成功した。
これにより、海軍は補充計画にこの潜水艦を5隻追加することになった。
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