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東京会談と二号計画
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「まさか中華から会談の提案があるとはな。」
石原は陸軍省の会談室でつぶやく。
「予想外でした。」
石原に引き抜かれた安藤が相槌を打つ。
危なっかしいということもあるが、安藤は戦車の有用性に気づいていたというのが本音だ。
「誰が来るんだったか?」
「何応欽です。彼は日本への留学経験があり、日本にも友人が多数いるようです。」
「どういう内容だと思うか?」
「おそらく、中華統一の援助でしょう。」
「なぜ今の時期なんだ?中国の分裂自体は結構前に起こっていただろう。」
「石原閣下が陸軍大臣になられたからでしょう。世界最終戦争論の著者でおられますし。」
「なるほどな。」
石原は内心、何応欽が何をいってくるのか分かっていた。
安藤がどこまでの存在なのかを見極めるために質問したのだ。
なので石原の安藤に対する評価は引き抜いた頃よりもさらに上がった。
ここでドアが開く。
通訳と一緒に何応欽とその部下達が入ってきた。
「お初にお目にかかります。石原大臣。」
「こちらこそ。」
最初に握手を交わす。
その後、双方席に着き会談が始まった。
「まずこの度会談を提案させていただいたのは中華の統一についてです。」
「なるほど。具体的には?」
「日本軍に援助して頂きたいのです。中華の統一は日本にとっても有益になると思います。」
やはりかと石原は思った。
「有益になると思うではなく、確実な利益がないと支援は難しいと思います。」
「そこは分かっています。ですのでそちら側から提示される条件をできるだけ承諾いたします。」
ここで石原は黙り込んだ。
そして石原は要求を話し始める。
「我々の要求としましては、日中同盟の締結。上海租界の拡大。鉱物資源の価格を我が国にだけ1割下げる。
この三つと致します。航空機と歩兵銃の無償貸与と、陸軍の義勇軍派兵をお約束します。」
「…なるほど。いいでしょう。」
「では細部について詰めの協議を。」
「はい。」
こうして4時間後に東京会談は終わった。
そして1937年、日本兵に久しぶりの実戦が始まるのだった。
仁科芳雄は荒勝文策と共にアインシュタイン博士のもとで原子の可能性について研究していた。
そこに海軍技術研究所の伊藤庸二大尉が訪ねてきた。
「伊藤さん、どうなさったんです?」
仁科は尋ねる。
「実はな、君たちが研究している原子というものはもしかすると大変な破壊力を持っているかもしれない。」
「どういうことで?」
仁科は怪訝そうに言う。
「ドイツの爆薬雑誌に原子についての記述があった。」
伊藤は袋から雑誌をだして仁科に手渡す。
「これは…凄まじい威力ですな。まだ仮説ですが。」
「そうだ。だから我々は原子の爆弾を持ちたい。大臣には話を付けてある。やってくれないか?」
「…一度アインシュタイン博士にきいてみます。」
「よろしく頼む。」
そういって伊藤は帰っていった。
「アインシュタイン博士、どう思います?」
尋ねられたアインシュタインは難しい顔をしていた。
「この爆弾はとてつもない破壊力があるでしょう。それはすなわち、戦死者の増加を意味します。ですが…抑止力としては最適かもしれません。やってみましょう。」
こうして海軍の資金援助を受け、二号計画は着々と進んでいくのだった。
石原は陸軍省の会談室でつぶやく。
「予想外でした。」
石原に引き抜かれた安藤が相槌を打つ。
危なっかしいということもあるが、安藤は戦車の有用性に気づいていたというのが本音だ。
「誰が来るんだったか?」
「何応欽です。彼は日本への留学経験があり、日本にも友人が多数いるようです。」
「どういう内容だと思うか?」
「おそらく、中華統一の援助でしょう。」
「なぜ今の時期なんだ?中国の分裂自体は結構前に起こっていただろう。」
「石原閣下が陸軍大臣になられたからでしょう。世界最終戦争論の著者でおられますし。」
「なるほどな。」
石原は内心、何応欽が何をいってくるのか分かっていた。
安藤がどこまでの存在なのかを見極めるために質問したのだ。
なので石原の安藤に対する評価は引き抜いた頃よりもさらに上がった。
ここでドアが開く。
通訳と一緒に何応欽とその部下達が入ってきた。
「お初にお目にかかります。石原大臣。」
「こちらこそ。」
最初に握手を交わす。
その後、双方席に着き会談が始まった。
「まずこの度会談を提案させていただいたのは中華の統一についてです。」
「なるほど。具体的には?」
「日本軍に援助して頂きたいのです。中華の統一は日本にとっても有益になると思います。」
やはりかと石原は思った。
「有益になると思うではなく、確実な利益がないと支援は難しいと思います。」
「そこは分かっています。ですのでそちら側から提示される条件をできるだけ承諾いたします。」
ここで石原は黙り込んだ。
そして石原は要求を話し始める。
「我々の要求としましては、日中同盟の締結。上海租界の拡大。鉱物資源の価格を我が国にだけ1割下げる。
この三つと致します。航空機と歩兵銃の無償貸与と、陸軍の義勇軍派兵をお約束します。」
「…なるほど。いいでしょう。」
「では細部について詰めの協議を。」
「はい。」
こうして4時間後に東京会談は終わった。
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そこに海軍技術研究所の伊藤庸二大尉が訪ねてきた。
「伊藤さん、どうなさったんです?」
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「実はな、君たちが研究している原子というものはもしかすると大変な破壊力を持っているかもしれない。」
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「ドイツの爆薬雑誌に原子についての記述があった。」
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「そうだ。だから我々は原子の爆弾を持ちたい。大臣には話を付けてある。やってくれないか?」
「…一度アインシュタイン博士にきいてみます。」
「よろしく頼む。」
そういって伊藤は帰っていった。
「アインシュタイン博士、どう思います?」
尋ねられたアインシュタインは難しい顔をしていた。
「この爆弾はとてつもない破壊力があるでしょう。それはすなわち、戦死者の増加を意味します。ですが…抑止力としては最適かもしれません。やってみましょう。」
こうして海軍の資金援助を受け、二号計画は着々と進んでいくのだった。
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