皇国の栄光

ypaaaaaaa

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ゼロの男と白日の男

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先日の決定により、陸海両軍は航空機開発に重きを置きはじめた。
陸軍は戦車に、海軍は艤装や電探などにもリソースを割かなければならなかった。
その結果生まれたのが航空総合研究所である。
未だ陸海の仲は悪いままだが、利害の一致により作られた機関であった。
一応、民間の会社からも出資されている。
この研究所では日本人はもちろんな事、ユダヤ人も働いていた。
人種は違えど航空機にかける情熱は同じだった。
そしてこの航総研に、ある一人の技師が加わることになった。
「こちらです。堀越技師。」
「ありがとうございます。」
そういって堀越は作業席にすわる。
堀越二郎。
彼は日本の航空機産業に欠かせない人物だ。
前年に96式艦戦を設計し、日本の遅れていた航空技術を一気に世界レベルまで引き上げ男だ。
彼は三菱から出向という形でここにいる。
ただほぼ引き抜きに近い形だ。
そして彼は着任そうそう仕事が舞い込んできた。
「堀越さん。陸海軍から開発依頼がきました。」
「そうですか。どれどれ。」
堀越は要求性能を吟味する。
「これは…96式よりむずかしくなりそうですね。」
「そんなにですか?」
「ええ。ですがこれが完成すれば1年程は最強の戦闘機になると思います。」
「なら頑張りませんとな。」
「それともう一つ。これは水上機のようですが…これもまた難しいですね。攻撃も格闘戦もできる多用途水上機。」
「何に使うんでしょうね?そんなもの。」
「わかりませんがコストはかかってもいいようです。ならやれないことはないとおもいます。」
「なるほど。私たち航総研の腕の見せ所ですね。」
「そうですね。ですがこれで終わりではない。その次もある。忙しくなりますよ。」
そうして新型エンジンと共に新型戦闘機も開発されていくのだった。

中華民国大総統である蒋介石は今、岐路に立っていた。
孫文が作り上げた中華民国は共産主義者の策略や軍閥どもによって、春秋戦国時代より酷い状況になっていた。
「どうしたものか。」
蒋介石は思わずつぶやく。
「大総統。私に一つ案があります。」
蒋介石のつぶやきに答えたのは、何応欽だった。
彼は日本に留学経験を持つ軍人で蒋介石の信頼も厚かった。
「案とはなんだ?」
蒋介石が身を乗り出して聞く。
「日本軍に協力を要請してはどうでしょう。先日陸軍大臣に就任した石原はあの世界最終戦争論の著者です。彼なら話を聞いてくれるかもしれません。」
「そういえば君は日本通だったな。たしかに、石原なら聞いてくれるかもしれない。だが、日本に何か利益がなければ動かないだろうな。」
「ならば一度交渉の席について話し合ったらよいのです。そこで日本側の要求で受け入れられるものは受け入れる。受け入れられないものは受け入れないようにしていけばよいでしょう。」
「なるほど。やってみる価値はありそうだな。よし。ではきみが行け。君は日本にも友人が多いだろう。」
「わかりました。」
何応欽は敬礼し、部屋から出た。
そして彼は部下を引き連れ東京の陸軍省に向かった。
中華民族の未来を背負って。
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