皇国の栄光

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ジークと三式戦車

1938年、山本五十六は鹿屋航空基地にいた。
新型機の試作機が完成し、飛行試験が行われるためだ。
横には源田がいた。
「そういえばこの試験の搭乗員はお前が育てた奴だったな。」
「はい。進藤っていうやつです。」
源田は心配そうに新型を見つめる。
「心配するな。お前が育てたなら大丈夫だろう。それに万が一新型が不調でも落下傘があるから大丈夫だぞ。」
「頭ではわかっているのですが、やはり心配なもので。」
「まあ大丈夫だ。」
すると堀越が話しかけてきた。
「山本大臣。ご無沙汰しています。」
「こちらこそ。堀越技師。それにしてもまた凄まじいものを作りましたな。超々ジェラルミンをふんだんに使い、20ミリを二門のせ、防弾装備も完備。それで500キロで飛ぶのだから恐ろしいものだ。」
「96式の方が私的には凄まじいのですけどね。」
堀越は苦笑いをしながらいった。
「あれは遅れていた航空技術を一気に世界水準に引き上げたものですからな。だがこいつはその世界を追い抜いた。これほど喜ばしいことなないでしょうな。」
「それもそうですね。」
すると新型機のエンジンがうなり始めた。
「始まったか。」
どんどん地面を滑っていき、ついに浮いた。
その後は圧巻だった。
「これは…予想以上ですな。」
源田が思わずこぼす。
大空を軽やかに舞うその機体はすぐに制式化され、98式艦上戦闘機となった。
この機体はギリギリ中国反乱軍のソ連義勇航空兵と会敵し、3倍の敵に損害なしに13機を撃墜した。


石原寛治は少し機嫌が良かった。
やっと念願の新型戦車が完成したのだ。
石原は中庭に向かった。
「石原閣下。こちらです。」
安藤に導かれ戦車の前に立った。
「詳細は?」
石原が尋ねる。
「武装は75ミリ砲一門、7.7ミリ機銃一門で速度は38キロです。」
この報告をきいて石原はますます上機嫌になった。
この戦車はチヌと命名された。
そのご日本初の機甲師団を創設しその指揮官には山下中将が就任した。
副官には西住小次郎がついた。
ただ石原はひとつ懸念を抱いていた。
航総研に発注している戦闘機が遅れているのだ。
ただこれはそろそろ解決する。
だがもう一つの問題として、航空兵が圧倒的に不足していることだった .
「だれか航空兵の育成に向いてるやつはいないか?」
安藤に聞いてみる。
すると安藤は少し考えた後、言い始めた。
「加藤健夫というものがいます。彼は延安爆撃作戦時、敵の戦闘機を3機撃墜しています。教官にはそういう人物がいいかと。」
「なるほど。では私の方から辞令をだしておこう。
「承知しました。」
石原は表面上飄飄としながらも内心、笑っていた。。
それは安藤が適材を見つけてきたからだ。
石原はこれから安藤を育てていくと思うと愉快でたまらなかった。
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