皇国の栄光

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パリの鍵十字と自由の十字軍

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1940年5月30日、第19装甲軍団司令官のハインツ・グデーリアンは意気揚々としていた。
ついに黄作戦が始まるのだ。
ポーランドではしばしの停滞を許したグデーリアンだったがそれはほぼ日本の航空隊によるものだった。
だがフランス戦線には日本の航空隊は現れていなかった。
待機していると作戦開始命令が下った。
「戦車前進!」
4号のエンジンがうねりをあげる。
そして彼らはオランダ国境を越えた。

その後は早かった。
ドイツ装甲軍団はアルデンヌの森を突き抜けて連合軍を撃破。
そのままドーバー海峡に突き抜けてダンケルクを包囲した。
だがその後包囲下の将兵は奇跡的に生還する。
その後は連合軍はなすすべなく敗退を重ねついに7月4日、パリ無防備都市宣言。
7月8日、ドイツ軍がパリに入場しエッフェル塔には鍵十字が翻った。
7月12日にペタンとヒトラーがコンピエーニュの森にて休戦協定を締結。
7月15日には協定が発効され、ドイツは一次大戦の屈辱を晴らしたのだった。

1940年8月15日、ホワイトハウスでは今後の対応について協議されていた。
先日、フランスが降伏しイギリスもドイツの脅威にさらされていた。
それを示すようにイギリスからは再三の参戦要請が届いている。
だが今我々が欧州に介入すればモンロー主義の原則に反することになり国民からも糾弾されるだろう。
「どうしたものか…」
フランクリン・ルーズベルト大統領は溜息交じりに呟く。
「大統領、私に一つ考えがあります。」
そういったのはトルーマンだった。
「なんだ。言ってみ給え。」
「我々としては日本を引き金にし、今対戦に参戦すべきです。」
「なるほど。なぜ日本なのだ?」
「近年、日本の脅威は軍事、経済両面で着実に増しています。このままでは今の我々の立場も危ういでしょう。ですが今なら日本は脆弱です。我々の軍事力をもってすれば日本など簡単に叩き潰せるでしょう。」
ルーズベルトはうなずきつつも次の質問をぶつける。
「ではどうやって日本を動かす?あの国は少しの衝撃ではびくともしないぞ。」
「それは重々承知です。ですのでCAIに『中国奥地で日本軍による非人道的な実験が行われた』という資料をあげさせ、これを世界に公表し我々も経済制裁を加えます。」
ここでルーズベルトは悪魔のような顔をした。
「よろしい、ではそのように。」
「承知しました。」
その1週間後に米国政府よりCAIの調査資料が公開され、日本は苦しい立場に立たされた。

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