連合航空艦隊

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戦争の足音

陸海共同

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1941年に入ると日米関係はさらに悪化の一途を辿った。
3月には対日石油輸出を全面的に禁止。
これに連合国も便乗し、日本は石油の輸入先を失った。
一応、政府はこうなることをある程度予測しており石油の備蓄などを行っていたが備蓄が無限にあるはずが無く、いつかは尽きてしまうものだ。
政府は外交交渉を先行させつつも、戦争準備も同時並行で進めることを決定。
陸海両軍は対米戦という元寇以来の国難を前に、ついに団結を示した。
これは海軍が支那事変の際に積極的に陸軍を支援したことで、両者の関係が良好なものとなっていたから成しえた成果だった。
ともかく、陸海は共同してこの国難に当たることになる。
そこに連合航空艦隊司令長官である山本が作戦案を投げ入れた。


今だ戦時中ではないため大本営などは置かれていないため、陸海の軍人達は参謀本部の一室を借りてそこに”陸海連絡室”を設置していた。
「真珠湾総攻撃、これを行わねば我が国に勝ち目はない!」
軍令部から出席していた堀が友の作戦案を強く推した。
真珠湾総攻撃というのは、その名の通り”日本軍の総兵力でハワイを攻撃する”という物である。
「ハワイはアメリカ軍の太平洋に置ける最大の拠点であり太平洋上で最もアメリカ本土に近い島だ。ここを獲れば太平洋からアメリカ軍を駆逐できるばかりかアメリカ本土攻撃も現実味を帯びてくる!緒戦で是非とも占領しなければならない!」
これはかなりの博打であるが、そもそも戦争と言う行為が博打である。
陸海の将兵達の反応はかなり良いものがあった。
「ここでやらねば、おそらく我が国は負けるのだろうな…」
陸軍の代表である畑俊六大将は遂に山本案に賛成を表明した。
こうして真珠湾”総”攻撃作戦の立案が着々と進んでいくことになる。


着々と戦争の足音が大きくなっている頃、④計画で改装されていた長門型2隻がついに空母に生まれ変わった。


長門型空母
排水量:33000トン
全長:225m
全幅:34.6m
兵装:12.7㎝連装高角砲10基、37㎜連装機関砲12基、20㎜三連装機銃24基、同単装機銃6基
格納庫:2段
艦載機数:93機
最高速力:29ノット
航続距離:16ノットで10000海里
エレベーター:3基(内、1基は舷側)


長門型空母は斜め式飛行甲板を備えた空母であり、赤城や加賀に匹敵するほどの大型空母である。
長門、陸奥の2隻はそのまま扶桑、山城と入れ替わるように第一航空戦隊に編入されることになっていた。
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