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インド洋作戦
攻撃隊出撃
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1942年6月3日午前6時12分。
偵察に出撃していた零式水爆の防空巡釧路二番機が東洋艦隊をセイロン島沖南西100海里において捕捉。
この報告を受けて、第三航空艦隊は現在地であるベンガル湾から現場の海域に急行。
彼我の距離が300海里に達した午前10時56分に小沢は攻撃隊を出撃させた。
攻撃隊は第一波と第二波に分かれている。
第一波は村田重治少佐が率いる艦戦162機、艦爆297機。
第ニ波は長宗我部明大尉率いる艦戦54機、艦爆162機であった。
総計621機の大編隊である。
これでもなお、12空母の艦上では350機以上の艦載機が存在した。
その全てが戦闘機である。
第一波攻撃隊は首尾よく敵東洋艦隊を捕捉した。
レイトン母艦航空戦力が圧倒的に劣勢であることを弁えており、2隻の空母の艦載機は全てシーファイアで統一されていた。
2隻の空母を合わせるとその数は112機に及んだ。
112機のシーファイアは迫りくる日本軍攻撃隊を撃退するために果敢にも突撃してきた。
これに対し、村田は135機の九九式戦を差し向け残りの27機を攻撃隊直掩として手元に残した。
果たして、ここセイロン島沖にて大航空戦が生起した。
シーファイアと九九式戦では機体性能機的に九九式戦の方が有利である。
また数的優位も確保しており戦いは日本軍有利に推移した。
ある機体は格闘戦の後に20㎜弾が直撃し海に叩き落され、ある機体は12.7㎜機銃に滅多打ちにされエンジンが停止し揚力を喪失。
海上へ降下していった。
ただ、九九式戦も無傷と言うことではなく脇の甘い搭乗員などは隙を衝かれ撃墜されてしまう。
結局、九九式戦は87機のシーファイアを撃墜したものの被撃墜機も43機に達し大勝利なのは間違いなかったが圧勝ではなかった。
だが、あくまで九九式戦の任務は敵戦闘機から攻撃隊を守ることである。
その任務は問題なく達成されていた。
上空からの脅威が去ったと確信した村田は防御密集隊形を解き、全機に対して敵艦隊への突撃を命じた。
だが、さすがはイギリス海軍と言うべきか。
彼の艦隊の対空砲火はアメリカ軍のそれとは比べ物にならないほど強力であった。
突撃命令を発した10分後には22機の艦爆が叩き落され、5機が機体破損により母艦に帰投していた。
(これは手強い相手だな…)
さしもの村田も攻めあぐねていた。
だが、転機は突然訪れた。
空母扶桑の飛行隊長であった志賀淑雄大尉は隷下の17機の九九式戦を率いて東洋艦隊に肉薄。
戦艦ラミリーズの機銃座に対して猛烈な機銃掃射を与えたのだ。
九九式戦はさすが戦闘機であり、身軽で撃墜された機体は無かった。
それより、この攻撃で一時的ではあるものの対空砲火に隙が出来た。
(よくやってくれた…これでやっと満足に攻撃できる!)
村田は志賀に感謝しつつ、攻撃隊に対してラミリーズへの突撃を命じたのだった。
偵察に出撃していた零式水爆の防空巡釧路二番機が東洋艦隊をセイロン島沖南西100海里において捕捉。
この報告を受けて、第三航空艦隊は現在地であるベンガル湾から現場の海域に急行。
彼我の距離が300海里に達した午前10時56分に小沢は攻撃隊を出撃させた。
攻撃隊は第一波と第二波に分かれている。
第一波は村田重治少佐が率いる艦戦162機、艦爆297機。
第ニ波は長宗我部明大尉率いる艦戦54機、艦爆162機であった。
総計621機の大編隊である。
これでもなお、12空母の艦上では350機以上の艦載機が存在した。
その全てが戦闘機である。
第一波攻撃隊は首尾よく敵東洋艦隊を捕捉した。
レイトン母艦航空戦力が圧倒的に劣勢であることを弁えており、2隻の空母の艦載機は全てシーファイアで統一されていた。
2隻の空母を合わせるとその数は112機に及んだ。
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これに対し、村田は135機の九九式戦を差し向け残りの27機を攻撃隊直掩として手元に残した。
果たして、ここセイロン島沖にて大航空戦が生起した。
シーファイアと九九式戦では機体性能機的に九九式戦の方が有利である。
また数的優位も確保しており戦いは日本軍有利に推移した。
ある機体は格闘戦の後に20㎜弾が直撃し海に叩き落され、ある機体は12.7㎜機銃に滅多打ちにされエンジンが停止し揚力を喪失。
海上へ降下していった。
ただ、九九式戦も無傷と言うことではなく脇の甘い搭乗員などは隙を衝かれ撃墜されてしまう。
結局、九九式戦は87機のシーファイアを撃墜したものの被撃墜機も43機に達し大勝利なのは間違いなかったが圧勝ではなかった。
だが、あくまで九九式戦の任務は敵戦闘機から攻撃隊を守ることである。
その任務は問題なく達成されていた。
上空からの脅威が去ったと確信した村田は防御密集隊形を解き、全機に対して敵艦隊への突撃を命じた。
だが、さすがはイギリス海軍と言うべきか。
彼の艦隊の対空砲火はアメリカ軍のそれとは比べ物にならないほど強力であった。
突撃命令を発した10分後には22機の艦爆が叩き落され、5機が機体破損により母艦に帰投していた。
(これは手強い相手だな…)
さしもの村田も攻めあぐねていた。
だが、転機は突然訪れた。
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九九式戦はさすが戦闘機であり、身軽で撃墜された機体は無かった。
それより、この攻撃で一時的ではあるものの対空砲火に隙が出来た。
(よくやってくれた…これでやっと満足に攻撃できる!)
村田は志賀に感謝しつつ、攻撃隊に対してラミリーズへの突撃を命じたのだった。
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