連合航空艦隊

インド洋作戦

攻撃開始

村田は率先して戦艦ラミリーズに襲い掛かった。
やはり機銃掃射により対空火器が少なからず減殺されており隙が出来ていた。
村田は直率する8機の艦爆と共にラミリーズを挟み込み、雷撃を敢行。
9本の航跡はしっかりラミリーズを捉えていた。
6本が両舷に3本づつ命中。
ラミリーズの速力はいきなり10ノットまでに低下した。
これを見た爆撃隊はすぐに追い打ちをかけ250㎏爆弾4発をねじ込んだ。
ラミリーズはもはや大破しており、戦闘から落伍したのである。


ラミリーズが大破したために、東洋艦隊の対空砲火も一気に弱体となった。
残る第一次攻撃隊は2隻の空母に突入。
両艦ともに雷爆同時攻撃を敢行した。
まずは軽空母ハーミーズが4本の魚雷と7発の250㎏爆弾を被弾。
もはや軽空母が耐えられる損害を超えておりハーミーズは轟沈した。
残るはインドミタブルである。
インドミタブルは装甲空母でありその防御力には定評があった。
第一次攻撃隊の残存兵力は今だ122機あり、村田はこのうち60機をインドミタブル攻撃に差し向け残る62機を戦艦ロイヤル・サブリンに向かわせた。
果たして、先に攻撃が始まったのは空母インドミタブルであった。
空母インドミタブルは30ノット以上の高速で必死に回避行動を行ったが流石に60機もの日本軍攻撃隊から狙われては全てを避けきることは不可能に違いなかった。
9本の魚雷と9発の爆弾を回避していたが。まず2本の魚雷を左舷に被雷。
これにより大量の海水を飲み込み、速力が20ノットまでに低下した。
そこに急降下爆撃隊が襲い掛かる。
急降下爆撃隊は4発の250㎏爆弾をねじ込んだが、流石は装甲空母。
甲板上で火災こそ発生したものの破孔などは生じず戦闘力を保ている。
村田はこれを見て”かなり手強い相手だ…！”と直感。
次は9機の雷撃隊と9機の急降下爆撃隊による雷爆同時攻撃である。
だが、村田は”早々に片づける必要がある”として9機の雷撃隊を左舷に集中。
左舷の進水を拡大させて転覆させようというのだ。
インドミタブル側も必死の回避行動を取っていたが、その最中でも爆撃隊が襲い掛かってきておりそちらにも意識を割かねばならなかった。
いくら装甲空母と言えど250㎏爆弾を何発も喰らえばそれ相応の損害を覚悟せねばならないのである。
結局、インドミタブルには1発の250㎏爆弾に5本の魚雷が命中。
全てが左舷であり、もはやインドミタブルは左に10度以上傾いていた。
艦長は総員退艦を決意。
インドミタブルは沈んでこそいないもののもはや風前の灯となったのである。