鉄壁防空艦隊

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防空艦隊建設

④計画

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③計画は滞りなく進んでいることから海軍軍令部は④計画を策定。
海軍内では航空主兵主義と艦隊決戦主義がせめぎ合っており、④計画もそれを反映した形となった。


④計画
戦艦:改大和型戦艦2隻(13000万円×2=26000万円)
空母:改飛龍型空母4隻(5000万円×4=20000万円)、大鷹型軽空母6隻(2000万円×6=12000万円)
駆逐艦:夕雲型駆逐艦24隻(900万円×24=21600万円)
改装:金剛型戦艦(1000万円×4=4000万円)、長門型戦艦(1500万円×2=3000万円)
以下補助艦、航空機補充:24000万円
計110600万円


支那事変によるインフレにより④計画は③計画より名目上は増加している。
だが、大方は③計画の発展版と言える。
やはり、空母が必要になるのはもはや必定であり④計画では大小合わせて10隻の空母が建造される。
このうち、6隻が防空空母である。
また金剛型戦艦4隻も改造が行われるため、この④計画で防空艦隊は完成を迎える。
それでもしっかり2隻の戦艦は建造される。
改飛龍型は③計画で建造されている空母と同型であるが、巡洋艦を建造しないため4隻が建造することが出来た。
各所に角材を使用し少しでも調達費用を下げる施策が講じられている。
新型戦艦は大枠は大和型を踏襲しつつも、中心線上の15.5㎝三連装砲を廃止し新型対空砲に換装。
また、艦内構造も簡略化され量産性に配慮された。
犠牲になったのが居住性だが、それは大和型と比べての話であり他の艦艇と比べても居住性は良好であった。
加えて、新型戦艦では舷側装甲が410㎜から390㎜へ減らされている。
これは主敵であるアメリカ海軍新型戦艦を主眼に置いた時、410㎜では過剰すぎると判断したたためである。
その甲斐あって新型戦艦は28.8ノットの最高速度を発揮可能である。
十分高速戦艦とも言えるこの戦艦は大和型とは呼称せず、改大和型とされることとなった。
この2隻が竣工するのはどれだけ急いでも1943年中頃から1944年初頭であり、その頃には航空機が相応に進化していると考えられた。
そこで軍令部次長になっていた嶋田はこの改大和型も”防空戦艦”としても使用できるように設計を命じていたのである。
山本からしてみればこの2隻の戦艦の建造を辞めて改飛龍型2隻を建造する方が理に適っているように思われたが、ここは海軍内を取り持つ必要がありしぶしぶ同意したのであった。

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