鉄壁防空艦隊

ypaaaaaaa

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防空艦隊建設

瑞鳳型の処遇

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1940年の10月にもなると、③計画で建造されていた2隻の改飛龍型空母や④計画で建造されていた大鷹型軽空母が竣工し始めた。
まず、改飛龍型であるが蒼龍や飛龍の拡大版である、艦名には”龍”の文字を使用せず、翔鶴型空母としたのである。
翔鶴型空母は一番艦翔鶴、二番艦瑞鶴として命名された。
性能試験での結果はすこぶる良好であり、新型の全金属単葉機を艦載したとしても問題なく78機は積める。
いや、この頃の航空本部は折り畳み翼の採用に躍起になっているため、上手く行けば90機前後は積めるかもしれなかった。
ともかく、この翔鶴型空母は日本空母の雛形になるのは間違いなかった。


対して、大鷹型空母の方は三番艦から五番艦までが竣工した。
残る五番艦から八番艦は来年の竣工を予定している。
三番艦は神鷹、四番艦は海鷹、五番艦は冲鷹と命名された。
艦隊型防空空母としての働きを期待されている大鷹型空母は、先代である瑞鳳型に比べて4ノット速力が向上している。
その分、艦載機数が減っているが致し方ない。
大鷹型空母は33ノットの速力を発揮できるため、翔鶴型などの次世代艦隊型空母と統一行動がとりやすい。
対して瑞鳳型は29ノットしか発揮できない。
確かに、赤城や加賀などの空母とは統一行動を取れるかもだが、これから建造される艦隊型空母は軒並み30ノットを超えるため、瑞鳳型は少し立場が無くなってきていた。
その膨大な艦載機数はもちろん魅力的であるが、後継艦である大鷹型空母が竣工し始めている以上、お役御免になる可能性が高かった。
これは海軍内でも議論を呼んだ。
確かに、瑞鳳型は旧式の防空空母と言うことは間違いない。
だが、57機の戦闘機を運用可能かつ29ノットの速力を発揮可能なのである。
鳳翔などと比べればずっと優秀だった。
そのため、練習空母として第一線を退かせるという選択肢は日本海軍には無かった。
では機関の換装を行うかと言われると、それも否定された。
瑞鳳型空母の機関を換装する資金があれば、大鷹型空母を建造したいというのが日本海軍の本音である。
これらを勘案して、軍令部は大鷹型が防空戦隊の需要を満たすまでは瑞鳳型も防空空母とするが、需要を満たすことが出来たならば改装工事を行い、攻撃能力を付与することとしたのである。
つまり、艦爆や艦攻を運用する空母への改装である。
海軍は瑞鳳型空母を諸島攻略などに使おうと考え、瑞鳳型空母の通常空母化の指針を示したのであった。
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