69 / 76
ハワイ追撃戦
追撃開始
しおりを挟む
南雲艦隊はその後、イギリス東洋艦隊の追撃を振り切りポートモレスビーへ帰投した。
これ以降、外南洋の戦いは沈静化していくことになる。
場面は変わりハワイ海域。
アメリカ機動部隊の撃退に成功した小沢連合艦隊であったが、連合艦隊司令部は今だ満足していなかった。
「我が艦隊の損害は皆無だ。ここは敵艦隊を追撃してさらなる戦果拡大を求めよう」
小沢の言葉に大西も頷き、すぐに3つの航空艦隊に通達された。
角田、松永、山口の3名も血の気が多く、すぐにこれを了承し撤退するアメリカ機動部隊に対して追撃を開始した。
その速力は25ノット。
大和型などでは限りなく最高速力に近い速力である。
だが、ここが正念場と見た連合艦隊司令部や第三航空艦隊司令部はこの速力でアメリカ機動部隊の追撃を始めたのである。
たいして第三十八機動部隊であるが、15ノットでしか航行できていなかった。
理由は単純明快。
燃料に余裕が無かったのである。
第三十八任務部隊はサンディエゴからハワイへ出撃してきた。
そして、今はサンディエゴに戻ろうとしているのである。
これで燃料に余裕がある方がおかしかった。
さすがに給油艦なども艦隊に帯同していたが給油している時間は艦隊が無防備となるため、できるだけ給油は行いたくなかったのである。
また、第七艦隊や上陸軍を乗せた輸送船はもともと鈍足でありこれに合わせる必要もあったのである。
(もし、ここで攻撃を受けたらひとたまりもない…)
スプールアンスはそう覚悟せざるを得なかった。
3つの航空艦隊は日を跨いだ7月28日午前3時22分に攻撃隊を出撃させた。
薄暮攻撃隊である。
すでに、第一次攻撃隊から12時間ほどが経とうとしており、彼我の距離は400海里までに縮まっていた。
こうなると流星に増槽を施す必要は無くなり、魚雷に関しては1060㎏魚雷を搭載可能となった。
第二次攻撃隊は根岸を総隊長として、612機の陣風と519機の流星がその戦力とされた。
第一次攻撃隊と比べると400機以上少なくなっている。
それほどまでにアメリカ艦隊上空の航空戦は熾烈だったのである。
だが、それでもなお1000機以上の航空兵力を有している。
練度も十分であり、第三十八機動部隊が壊滅した時点で小沢連合艦隊は世界最大の空母機動部隊となっていたのである。
(これほどの大兵力があれば敵空母はいざ知らず、”戦艦すらも”何隻か撃沈できるかもしれいない…)
山口は飛び立っていく攻撃隊を見送りながら密かに思いを馳せていた。
これ以降、外南洋の戦いは沈静化していくことになる。
場面は変わりハワイ海域。
アメリカ機動部隊の撃退に成功した小沢連合艦隊であったが、連合艦隊司令部は今だ満足していなかった。
「我が艦隊の損害は皆無だ。ここは敵艦隊を追撃してさらなる戦果拡大を求めよう」
小沢の言葉に大西も頷き、すぐに3つの航空艦隊に通達された。
角田、松永、山口の3名も血の気が多く、すぐにこれを了承し撤退するアメリカ機動部隊に対して追撃を開始した。
その速力は25ノット。
大和型などでは限りなく最高速力に近い速力である。
だが、ここが正念場と見た連合艦隊司令部や第三航空艦隊司令部はこの速力でアメリカ機動部隊の追撃を始めたのである。
たいして第三十八機動部隊であるが、15ノットでしか航行できていなかった。
理由は単純明快。
燃料に余裕が無かったのである。
第三十八任務部隊はサンディエゴからハワイへ出撃してきた。
そして、今はサンディエゴに戻ろうとしているのである。
これで燃料に余裕がある方がおかしかった。
さすがに給油艦なども艦隊に帯同していたが給油している時間は艦隊が無防備となるため、できるだけ給油は行いたくなかったのである。
また、第七艦隊や上陸軍を乗せた輸送船はもともと鈍足でありこれに合わせる必要もあったのである。
(もし、ここで攻撃を受けたらひとたまりもない…)
スプールアンスはそう覚悟せざるを得なかった。
3つの航空艦隊は日を跨いだ7月28日午前3時22分に攻撃隊を出撃させた。
薄暮攻撃隊である。
すでに、第一次攻撃隊から12時間ほどが経とうとしており、彼我の距離は400海里までに縮まっていた。
こうなると流星に増槽を施す必要は無くなり、魚雷に関しては1060㎏魚雷を搭載可能となった。
第二次攻撃隊は根岸を総隊長として、612機の陣風と519機の流星がその戦力とされた。
第一次攻撃隊と比べると400機以上少なくなっている。
それほどまでにアメリカ艦隊上空の航空戦は熾烈だったのである。
だが、それでもなお1000機以上の航空兵力を有している。
練度も十分であり、第三十八機動部隊が壊滅した時点で小沢連合艦隊は世界最大の空母機動部隊となっていたのである。
(これほどの大兵力があれば敵空母はいざ知らず、”戦艦すらも”何隻か撃沈できるかもしれいない…)
山口は飛び立っていく攻撃隊を見送りながら密かに思いを馳せていた。
21
あなたにおすすめの小説
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
徳川慶勝、黒船を討つ
克全
歴史・時代
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
尾張徳川家(尾張藩)の第14代・第17代当主の徳川慶勝が、美濃高須藩主・松平義建の次男・秀之助ではなく、夭折した長男・源之助が継いでおり、彼が攘夷派の名君となっていた場合の仮想戦記を書いてみました。夭折した兄弟が活躍します。尾張徳川家15代藩主・徳川茂徳、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、特に会津藩主・松平容保と会津藩士にリベンジしてもらいます。
もしかしたら、消去するかもしれません。
小日本帝国
ypaaaaaaa
歴史・時代
日露戦争で判定勝ちを得た日本は韓国などを併合することなく独立させ経済的な植民地とした。これは直接的な併合を主張した大日本主義の対局であるから小日本主義と呼称された。
大日本帝国ならぬ小日本帝国はこうして経済を盤石としてさらなる高みを目指していく…
戦線拡大が甚だしいですが、何卒!
装甲航空母艦信濃 南東の海へといざ参らん
みにみ
歴史・時代
大和型戦艦 それは日本海軍の戦艦設計の粋を集めた
世界最大最強の超弩級戦艦 しかし搭載する46cm三連装砲も
410mmの舷側装甲も航空主兵のこの時代にはすでに時代遅れのものとなっていた
そこにミッドウェー海戦での主力空母 一航戦 赤城、加賀 二航戦 飛龍、蒼龍の喪失
ほぼ完成していた武蔵はそのまま戦艦として完成させるが
船体のみ完成できた仮称110号艦 かの艦をどうするか
上層部が下した判断は空母化改装だった 大和型譲りの装甲を持つ
110号艦改め航空母艦信濃 その巨体が太平洋の海へと滑り出した
毎日朝7時更新 ゆっくり見ていってね!
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
勇者の如く倒れよ ~ ドイツZ計画 巨大戦艦たちの宴
もろこし
歴史・時代
とある豪華客船の氷山事故をきっかけにして、第一次世界大戦前にレーダーとソナーが開発された世界のお話です。
潜水艦や航空機の脅威が激減したため、列強各国は超弩級戦艦の建造に走ります。史実では実現しなかったドイツのZ計画で生み出された巨艦たちの戦いと行く末をご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる