焼けぼっくいに火が付いた

ハリマオ65

文字の大きさ
2 / 46

1話:自分の生い立ちと中学の思い出

しおりを挟む
 清水薫は、北関東の貧農の家に生まれた、その後、両親が北関東の田舎では食べていけたいと思い、私が2歳になったばかりの時、横浜に職を探して、上京した。そして町田の郊外、成瀬の農家の納屋に板の間を作った。

 そこに6畳の畳を入れて布団を2組買って生活し始めたのだ。その頃、痩せていて決して健康ではなかった。幼稚園に入った後、その幼稚園で流行した結核にかかり、6人が、近くの大きな病院の隔離病棟へ入院した。

 友人達は、1週間以内に2人、2週間以内に2人と次々に退院し、もう1人も3週間で退院して、清水薫だけが、独りぼっちで長い入院生活を送ることとなった。幼稚園の友達の親から差入れの絵本が数冊もらい退屈凌ぎに、じっと見ていた。

 しかし、寂しさが、こみ上げ、涙にくれた。夕方、母が、見舞いに来てくれるのが、唯一の楽しみだった。そして、母の温かい手の思い出が、今でも思い出される。結局、入院が長引き3ケ月後、病状が悪化して一時、生死の境をさまよった。

 そして、病魔と自分の行きたいと言う、強い願いとの戦いに勝利して、病魔に打ち勝ち、半年後、退院となった。やがて、友人達が、みな小学校に入る年になって時、何とか一緒に入学した。

 しかし、まだ、病弱で、病院に通院していて、週の半分は、休むことになったが、学校からの手紙やノートを見せてくれる優しい友達もいて、なんとか、同級生についていった。

 そして3年生になる頃には、体育のと期に見学だった以外、全く同じ様に勉強できた。それでも、海軍上がりの父は、横浜、桜木町の日本石油の関連の回槽店に、ボーナスなしのアルバイトのような形で働いていた。

 自分達で、食べられる野草、せり、自生する、きのこ、タケノコ、タラの芽を取り、近くの農家の人達が、可哀想に思い、米、野菜をくれた。そうして何とか食いつないだ。

 その後、小学校5年の時、町田駅から近いに1960年に、都営M団地ができ抽選に応募し当選し引っ越した。その時、小さいときから、優しくしてくれた近所の人達、学校の仲間との別れが、とても悲しかった。

 引っ越してみると、境川が近く、2DK、鉄筋コンクリート5階建て1棟の40室の都営団地が、数多く整然と並んでいた。それでも、新しい畳の匂いが、とても気持ちよかったことに感激したことを思い出す。

 エレベーターのない団地の2階に入居した。我が家は、私には2歳と4歳下の弟がいて家族5人だった。そのために小学校高学年になってくるとやはり部屋が狭い。

 母は、一番下の子が手がかからなくなった頃から火災保険の集金とセールスの仕事を日給・月給と歩合制で始めた。それにより、少しずつものが増え白黒テレビを買ってもらった時、感激したのを今でも鮮明に覚えている。

 小学校6年の頃は、すっかり元気になり太っていたのでマラソンを始めて減量をはかった。すると中学に入る頃には痩せた。中学に入学すると急に勉強が難しくなり一生懸命、勉強しないと授業について行けなくなった。

 そのため仕方なく勉強したが、よく考えてみると、貧乏から脱するためには、優れた頭脳が必要だとわかると、必死に勉強するようになった。勉強に疲れるとトランジスタラジオから流れてくる音楽聴いた。

 それは、アメリカン・ポップス、ビートルズ、黒人音楽「モータウン・サウンド」などを聞くと息抜きになり勉強に集中できた。その洋楽を聴き英語に興味を持った。その他「米軍基地放送」FENの放送も興味深く聞いたものだ。

 中学1年でクラス40人中10番位の成績で公立高校に入るためずいぶん勉強し、理科と英語、数学が好きだった。団地の近くに住む、母の友人の娘さんが横浜国立大学に合格したと喜んでいた。

 それを聞いた母が、是非、息子に勉強を教えてとお願いした。月千円で週1回、1時間、その娘さんの家で教えてもらえる事になった。ちなみに、1963年当時の団地の家賃が月5千。

 もちろん収入によって家賃は差があり一番安い家賃だった気がする。大学生に教えてもらい始めると、そのお姉さんが、勉強の基本は、考える事と感じる事よと言った。そこで、まず本を読みなさいと言われた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

処理中です...