僕は人気ゲームの主人公の友人キャラに転生しました!!

水魔沙希

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1.ゲーム開始!・・・するまで。

3.兄さんを助けましょう。

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僕は3つほどネックレスを付けている。一つはミライにあげる為のもの。所謂、ミライと友人になった暁に渡す事になっている。もう一つは亡命する為に作ったネックレス。GPS代わりなネックレス。あと、魔法の能力を引き上げる為のもの。これが、大事な役割。残り一つはというと・・・兄さんの魂と身体を封じ込めた十字架のネックレス。これは、指輪に人間の身体を封じ込めるゲームを見て、僕が独自に作ったもの。僕は5人姉弟の4番目。兄さんは前に話した命の危機を最も感じた出来事で本来は死んでしまう予定だったキャラクター。でも、せっかく創作系チートを持っているなら、何とかして助けられないものかと想い、作ったネックレス。



でも、本来はこんなネックレス作られるべきではなかった。正直、友情が破綻してしまうかもしれない。でも、助けたかった我が兄。こんな事、誰にも言えるはずもなかった。しかし、マリアベル姉さんには気付かれていたようだ。



「貴方、ハーツを助ける為にそのネックレスを作ったのでしょう?」
「マリアベル姉さん・・・。やっぱり、姉さんは気付いていたんですね。」


マリアベル姉さんは間違いなく、ハーツ兄さんを封じ込めたネックレスを指さした。


「当たり前でしょう。貴方とは血を分けた姉弟なのだから。それに、貴方は余計なものを付けるタイプではないでしょうに。」
「マリアベル姉さんは引かないのですか?」
「寧ろ、作り上げたものに興味があるの。まぁ、ハーツの事も気にはなるしね。」



僕はネックレスを握り、決められた文言を告げる。



「光よ。どうか、力を我に貸し給え。」



ぱぁっとネックレスに光がどこからともなく入ってくる。そして、ネックレスの十字架から光が出てきて・・・兄さんの身体が映し出される。そして、映像が実物に変わる。兄さんはぐったりとしていた。マリアベル姉さんはぐったりとしている兄さんの様子を窺う。


「・・・どうやら、ネックレスがハーツの体力を少しずつ奪っていったのね。」


そう、言った瞬間ネックレスはパリンと音を立てて、壊れた。その瞬間、僕は遠くにいたミライと目が合ってしまった。・・・全て、見られてしまったのかもしれない。そう思うと、顔が青ざめる。ミライの後を追っていたグレイシアとあんちゃんはどういう事だと、表情が物語っている。マリアベル姉さんは冷静に状況を説明する。大部分の事実を隠しながら。


「ね、ネックレスから人が、人が出てきたのですっ!!それでっ、それでっ・・・すごくぐったりとしていてっ・・・!」


「・・・ツバサ。一体どういう事だ?」


その言葉に僕はビクッとしてしまう。何も答えられないでいると、マリアベル姉さんが言う。


「そ、それよりもこの人を助けてあげてくださいっ!!私では助けてあげる事が出来ないのですっ・・・。」


「おい、ミライ。光魔法で何とかして助けられないか?」
「えっ?グレイシア・・・。うんっ。何とかしてみせるよ!!」


「・・・何で、ハーツが・・・?」


あんちゃんの言葉にぎくりとする。・・・ごめんなさい。後で、全部白状しますから。ミライは言葉を紡ぐ。



「光よ。奇跡の力を我に貸し給え。ハートレスサークル!!」


天から降ってくる光が兄さんの身体を包む。そして、だんだんと熱を帯びていく。顔色が良くなっていく。その間僕は何もする事が出来なかった。



☆☆☆☆


「ん・・・。ここは一体・・・?」



目が覚めた兄さんは声をあげる。僕は兄さんの顔を、目を見る事が出来なかった。今は授業が終わり、放課後。ただし、マリアベル姉さんとグレイシアは教職課程の習得の為に、放課後もいなかった。だから、この場にいるのは僕とあんちゃんとミライのみ。


「おい、ハーツ。無事か。」


ぶっきらぼうに言葉を放つ。あんちゃんには多分、僕が兄さんを助けようとした事が伝わっているはず。だって、5、6年の付き合いになる。


「ん・・・シュートか・・・。ここは?」


シュートことあんちゃんの本来の名前。僕はあんちゃんと呼んでいる時が一番しっくりときている。兄さんはあんちゃんと同じ年です。


「ここは、フランソワーズ王国の王立学園中等部の医務室だ。で?身体に不調をきたしていないか?」
「フランソワーズ王国っ!?何で、そんなところに!?」


「それを聞きたいのはこっちだ。あのネックレスはなんだ。」
「えっ?ネックレス・・・?あぁ、ツバサに貰ったあのネックレスか。」


ぎくりとする。その前に僕は土下座をする。


「本当にごめんなさいですよ!!僕が作りました。あのネックレスは持ち主の身体と魂を、封じ込めるといった効果がありまして、持ち主がピンチになると十字架に色々と封じ込めるんですよ。でも、完全なものでなく、持ち主の体力を少しずつ奪っていくといったものになってしまいました。本当にごめんなさいですよ!!」


「何で、そんなものを作ったんだ・・・?」


それを語ったのはミライだった。
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