黒き刻印と騎士団長に捧ぐ心

世間からは「悪虐皇子」と呼ばれている第4皇子のリュシアン。血を好み、罪なき者をも処刑台に送る冷酷な怪物だと噂されている。だがそれはすべて偽りだった。帝国を血に沈めた最悪の未来をやり直すため、自らの命を代償に時を遡り処刑で奪った命を密かに蘇らせている。
その度に首に刻まれる黒き印。輪が閉じた時、リュシアンの命は失われる。
そんなリュシアンに立ち塞がるのは『正義の象徴』騎士団長オルフェウス。かつてリュシアンを救い、今はリュシアンを見放した男。
オルフェウスが本当のリュシアンを見抜いた時、リュシアンのすべては崩れるのか、それとも⸻救われるのか。
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