さよならの音がする


あるトラウマから楽器の音がまともに聞こえなくなり、大好きだったドラムメンバーから外された寿小太郎。

大学受験にも失敗し、2浪し、三流大学に。そして付き合っていた彼女と別れるはめに。周りからバカにされ傷つけられ、夢を持つことに抵抗を感じた23歳の春、一緒に活動していたバンドメンバーがCDデビュー。そのことを、不幸にもSNSのタイムラインで知ってしまう。
ひっそりと彼らが出るという演奏会に行ってみるとすごい客の数,
そこには自分だけがいないメンバーの輝く姿があった。

しかし演奏し始めた途端、その曲が不協和音のように小太郎の耳を塞いだ。



その演奏が終わったとき
小太郎は何かを感じた
もどかしく心をえぐられたような何かを。


彼らの演奏の後、
和楽器を演奏するグループがいた。

「つまらない」と演奏中に帰る観客達。



周りに流され、小太郎帰ろうとした時、

隣で涙を流し、その演奏に拍手をしていた女性がいた。たった1人、そのひとの涙で、小太郎は胸がざわついた。


自分が今までみてきた涙はこんなにも美しい感情だったのだろうか。

相変わらず音は聞こえないが
小太郎の心にある思いが生まれた。

演奏がしたい。


夢中になれる何かを見つけたい。


小太郎は
和楽器に興味を持ちはじめる。








自分の音とは何か






小太郎は和楽器を通じて
たくさんのことを知っていく。
24h.ポイント 0pt
0
小説 219,850 位 / 219,850件 現代文学 9,236 位 / 9,236件

あなたにおすすめの小説

春を蒔く〜芽吹きへの八年〜

ねるねわかば
恋愛
穀倉地帯バーレイ領主の娘ベアトリスは、結婚を予定していた幼馴染みの裏切りを知り領地を出た。 王都の女学校で慣れない勉強に苦心するなか、図書館で白皙の苦学生と出会う。 ​彼から教わったのは、学ぶことの意味。初めて感じた動悸とともに、ベアトリスの世界は変わった。 卒業、別れ、そして八年の月日。 『美味しい麦を作りたい』 ただそれだけを叶えるために、ベアトリスは今年も種を蒔く。 全12話です。

『最後に名前を呼ばれた日、私はもう妻じゃなかった』

まさき
恋愛
「おい」「なあ」 それが、夫が私を呼ぶときの言葉だった。 名前を呼ばれなくなって三年。 私は、誰かの妻ではあっても、もう“私”ではなかった。 気づかないふりをして、耐えて、慣れて、 それでも心は、少しずつ削れていった。 ——だから、決めた。 この結婚を、終わらせると。 最後の日、彼は初めて私の名前を呼ぶ。 でも、その声は、もう届かない。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

月弥総合病院

僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

幼馴染を溺愛する旦那様の前からは、もう消えてあげることにします

睡蓮
恋愛
「旦那様、もう幼馴染だけを愛されればいいじゃありませんか。私はいらない存在らしいので、静かにいなくなってあげます」

王妃の条件、貴族学校成績優秀の妹が駄目な理由

キャルキャル
恋愛
すぐに読めるざまぁ話

貴方なんて大嫌い

ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。