妄想日記8<<FLOWERS>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
6 / 81
Chapter1(リクルート編)

Chapter1-⑥【Femme Fatale】

しおりを挟む
「俺も我を忘れる位、責められたいな。
まあ、発展場にそんな好条件の奴なんて、いないけどさ。」
ソラが階段を登りながら、伸びをした。
『我を忘れる位か…。』
その言葉を反芻する。
気分が晴れない理由がはっきりした。
「俺は大部屋に行くけど、ヒュウガはどうする?」
「そうだな。
サウナでアルコール抜いて、トレーニングしてるよ。
帰る時、迎えに来て。」
「彼氏持ちは余裕だな。
発展場来てまで、筋トレか。
羨ましいよ。
じゃあ、後程。」
汚れたケツワレ姿のソラが眩しい。
「あっ、ウェア忘れた!
何か持ってない?」
「だったらこれを貸してあげる。
俺が何度も中出ししたケツワレ。
エリートマッチョはこんな事、してくれないだろ?」
心の中を透視されたみたいで赤面してしまう。
「これでトレーニングしてれば、変態マッチョが寄ってくるぜ。」
受け取ったケツワレはねっとり湿っている。
勃起がばれない様に背を向けた。
 
案の定、トレーニング室には誰もいない。
以前使っていた発展場と違い、ここは機器が充実していた。
値段も倍以上するから、一人で来る事はない。
ダンベルも50キロまで揃っている。
「うりぁ!」
態と大声を出す。
もっと筋肉が肥大すれば、ヒロムも我を忘れる筈だ。
40キロのダンベルを一気に持ち上げる。
淫らな筋肉を手に入れれば、もっと会いたくなるだろう。
そしてこの身体が欲しくなる筈だ。
がむしゃらにダンベルを上げる。
呼吸する度に、ケツワレの饐えた臭いが鼻を突く。
それがパワーの源となり、普段以上に回数をこなせた。
 
「お客様、ザーメン臭が酷すぎます。」
突然の声にダンベルを落としてしまう。
鏡に男が映り込む。
「あっ!」
ヒロムと再会した時にジムにいた花の香りの男だ。
「やっと会えました。
あのジムに何度か行きましたが、あんたに会えませんでした。
もう会えないかと、思ってしました。」
ガウン姿の男が一方的に話し出す。
余程嬉しかった様子だ。
「その臭いで男を引き寄せているのですか?
あなたも中々の変態ですね。」
相変わらず礼儀は正しいが、毒を含んでいた。
ガウンを着てても分かる卑猥な筋肉美が近付いてくる。
先程思い描いた理想の筋肉がこの男の物と一致した。
舌がアナルの味を思い出す。
新たな先走りにより、刺激臭は一層強くなっていた。
 
「何処のジムですか?
覚えてなくてすみません。」
勝手に口が動く。
ヒロムの為にトレーニングしている事を思い出し、忘れた振りをする。
「そうてすか、あなたは覚えてないですか。
てっきり運命の再会かと思っていました。
これを見ても、思い出しませんか?」
男はガウンを捲ると、尻を向けた。
フローラルの香りが辺りを満たしていく。
蠢くアナルに舌が反応する。
唾液が溢れ、慌てて飲み込む。
「あなたは忘れた様ですが、舌は覚えてるみたいですね。
私のドテマンは舐めて良し、入れて良しと評判なんです。」
腰紐を解く。
ガウンの下からはち切れそうな大胸筋が現れた。
豊満な筋肉は淫らなウエアで覆われている。
「…。」
言葉を失う。
 
(つづく)
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【R18】執着ドS彼氏のお仕置がトラウマ級

BL / 完結 24h.ポイント:326pt お気に入り:197

転生したら捨てられたが、拾われて楽しく生きています。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:11,858pt お気に入り:24,902

誰かこの暴君を殴ってくれ!

BL / 完結 24h.ポイント:213pt お気に入り:1,341

土方の性処理

BL / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:36

1年後に離縁してほしいと言った旦那さまが離してくれません

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,409pt お気に入り:3,764

あなたに愛や恋は求めません

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:102,468pt お気に入り:8,835

牧場でイケメンマッチョと乳搾り‼︎

BL / 連載中 24h.ポイント:92pt お気に入り:70

憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:440pt お気に入り:134

処理中です...