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Chapter5(落日編)
Chapter5-④【最高到達点】
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「ぐおぉぉぉう!」
轟音で、舌先を引っ込めてしまう。
黄金色のビールが顔を濡らす。
ミッシェルに抱き付いたフウガの背中が揺れている。
上を向いた口から絶叫と共に、涎が舞い飛ぶ。
大臀筋に出入りするペニスは正にヘチマだ。
イボ付きの表面がキラキラ光る。
満足そうなフウガを見て、こちらまで幸せな気分になった。
浮いた金を有意義に使えた事に満足する。
もう一押しだ。
聞き出したい事はある。
顔を濡らしたビールを舌を伸ばして拭う。
「俺もコンプレックスがなかったら、この中へ入れてみたいよ。」
これはお世辞ではない。
「コンプレックスって何ですか?
差し障りなかったら、教えてもらえませんか?」
座り直したカノンがおしぼりで顔を拭いてくれた。
「俺のここ、めちゃ小さいんだ。
悲しいくらいにね。」
下を向き、小声で訴える。
「モテそうなヒュウガさんでも、悩みはあるんですね。」
見え透いたお世辞だが、悪い気はしない。
「ミッシェルに掘られたことはあるのか?」
尻の下に手を滑り込ませ、指先で張り出した肉感を楽しむ。
「あの大きさはまだ無理です。
ハリガタを徐々に大きくして、訓練してくれました。
どのようなサイズのお客様も受け入れ、悦びを与える。
あのサイズが入るようになれば、世界中の99%が受け入れ可能になるそうです。
それをミッシェルさんが教えてくれました。」
益々自分の環境と似ている。
ショーンの言ったステップアップは正に訓練だ。
「君を合格させると、ミッシェルにメリットはあるのか?」
アナルを掻き混ぜながら、耳元で囁く。
カノンの話を聞き、店の状況が分かってきた。
ウィルス蔓延前まではショーンが不動のトップで、ミッシェルはいつもナンバー2だったらしい。
ランキングはオプションのランクにより、カンウトしていく。
海外客のリピーターの多いショーンは係数の高いSランクを稼いでいた。
国内客でそれを望む者は少ない。
それが渦中となり、国内客だけになった。
結果、ミッシェルが肉薄する。
そこに特別ボーナスを得たミッシェルが遂に逆転した。
ショーンが4年間トップに君臨していただけに、それは衝撃的なニュースとなったらしい。
ミッシェルをメインに据えたイベントを繰り返えし、トップの入れ替わりを対外的に宣伝した。
葵ママはそれをウィルス対策としたのだ。
「推した人材がオーディションに合格すると、特別加点があるのです。
絶対的エースのショーンさんを降格させる原因を作ってしまい、申し訳なくて。
ショーンさんは気にしてる素振りを見せませんが、私は気にしてしまいます。」
吐息混じりの説明を唇で塞ぐ。
フウガの背中が痙攣していた。
もう絶叫は止んでいる。
意識が飛んだみたいだ。
「おらっ、俺のヘチマの味はどうだ?
ずっと欲しかったんだろ?
感じろ、狂え、ここは楽園だ。
潮吹いても構わないぜ。」
フィニッシュが近い。
おしゃべりは終わりだが、充分に元は取った。
情報は充分だ。
ショーンを取り巻く環境は分かった。
ミッシェルの脚を伝った液体が床を濡らす。
ソファーや床が全面レザー張りの意味を知った。
(つづく)
轟音で、舌先を引っ込めてしまう。
黄金色のビールが顔を濡らす。
ミッシェルに抱き付いたフウガの背中が揺れている。
上を向いた口から絶叫と共に、涎が舞い飛ぶ。
大臀筋に出入りするペニスは正にヘチマだ。
イボ付きの表面がキラキラ光る。
満足そうなフウガを見て、こちらまで幸せな気分になった。
浮いた金を有意義に使えた事に満足する。
もう一押しだ。
聞き出したい事はある。
顔を濡らしたビールを舌を伸ばして拭う。
「俺もコンプレックスがなかったら、この中へ入れてみたいよ。」
これはお世辞ではない。
「コンプレックスって何ですか?
差し障りなかったら、教えてもらえませんか?」
座り直したカノンがおしぼりで顔を拭いてくれた。
「俺のここ、めちゃ小さいんだ。
悲しいくらいにね。」
下を向き、小声で訴える。
「モテそうなヒュウガさんでも、悩みはあるんですね。」
見え透いたお世辞だが、悪い気はしない。
「ミッシェルに掘られたことはあるのか?」
尻の下に手を滑り込ませ、指先で張り出した肉感を楽しむ。
「あの大きさはまだ無理です。
ハリガタを徐々に大きくして、訓練してくれました。
どのようなサイズのお客様も受け入れ、悦びを与える。
あのサイズが入るようになれば、世界中の99%が受け入れ可能になるそうです。
それをミッシェルさんが教えてくれました。」
益々自分の環境と似ている。
ショーンの言ったステップアップは正に訓練だ。
「君を合格させると、ミッシェルにメリットはあるのか?」
アナルを掻き混ぜながら、耳元で囁く。
カノンの話を聞き、店の状況が分かってきた。
ウィルス蔓延前まではショーンが不動のトップで、ミッシェルはいつもナンバー2だったらしい。
ランキングはオプションのランクにより、カンウトしていく。
海外客のリピーターの多いショーンは係数の高いSランクを稼いでいた。
国内客でそれを望む者は少ない。
それが渦中となり、国内客だけになった。
結果、ミッシェルが肉薄する。
そこに特別ボーナスを得たミッシェルが遂に逆転した。
ショーンが4年間トップに君臨していただけに、それは衝撃的なニュースとなったらしい。
ミッシェルをメインに据えたイベントを繰り返えし、トップの入れ替わりを対外的に宣伝した。
葵ママはそれをウィルス対策としたのだ。
「推した人材がオーディションに合格すると、特別加点があるのです。
絶対的エースのショーンさんを降格させる原因を作ってしまい、申し訳なくて。
ショーンさんは気にしてる素振りを見せませんが、私は気にしてしまいます。」
吐息混じりの説明を唇で塞ぐ。
フウガの背中が痙攣していた。
もう絶叫は止んでいる。
意識が飛んだみたいだ。
「おらっ、俺のヘチマの味はどうだ?
ずっと欲しかったんだろ?
感じろ、狂え、ここは楽園だ。
潮吹いても構わないぜ。」
フィニッシュが近い。
おしゃべりは終わりだが、充分に元は取った。
情報は充分だ。
ショーンを取り巻く環境は分かった。
ミッシェルの脚を伝った液体が床を濡らす。
ソファーや床が全面レザー張りの意味を知った。
(つづく)
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