132 / 225
第2章 学校霊編
第132話 アーリラ・マリナ・ヘルデ
しおりを挟む
赤石君が昏睡状態か・・・。優牙と佐神君も相当心を痛めているんだろうな。そんな時に任務に同行させるなんて、俺、やらかしたな。
「はぁ・・・」
と、その時、俺は後ろから勢いよく迫ってくる気配を感じ、急いで避けた。
「ケケケッ、君、すごいねぇ。私の睡眠腕を避けるとは、さっきの子たちとは違う感じがするよ」
そこには腕が3本ある、制服を着た女の幽霊がいた。
「お前は?」
「私はアーリラ・マリナ・ヘルデ。あなたは?」
「新木 士郎だ。さっきの子たちってことは、あの二人はお眠り状態か?」
「えぇ、そうよ。あとで美味しく頂くわ。でも、その前に、全員を眠らしてから食べたいから、あなたもお眠りなさ~い!!」
俺は鞘から刀を抜いた。
「あら、あなた、術を使えないの?可哀想に、ケケケッ」
「どうやら、俺は術に嫌われているようでな、簡単な術すら使えないんだ。その分、鳩山さんが霊気を入れてくれたこの刀でお前を倒す!!」
俺は刀をギュッと握りしめ、アーリラに向かっていった。そして、睡眠腕を斬り落とした。
「痛いッ、酷いなぁ、女の子の腕を斬り落とすなんて。でも、私は幽霊。再生ができ・・・ないッ!?」
「この刀の名は邪鉱丸。邪鉱鉱石という特殊な鉱石から作られた刀だ。元々の能力は再生能力の低速。そこに鳩山さんが霊気を入れてくれたことで能力は進化。相手の能力を完全阻止という能力になったんだ。」
「チッ、なら、その刀を壊せばいいのね。いいわよ、やってやろうじゃないッ、音奏文具兵団ッ」
アーリラがそう唱えると、教室から6本のシャーペンが飛び出てきて、擬人化した。
「さぁ、あなたたち、やつを殺しなさい。愛されなくなった怒りをぶつけるのですッ、ケケケッ」
シャーペンに似た剣を持った兵士たちが襲いかかってきた。
「その子たちはかつての持ち主から手放された子たち。よくあるわよね、落とし主が現れずに放ったらかしにされる文具って。私はそんな忘れられた悲しみを形にする力もあるの」
俺は擬人化したシャーペンたちを次々に斬り倒した。斬り倒すと、元のシャーペンに戻ってその場に転がった。
「忘れられた思いを形に?じゃあ、お前も忘れられてしまった存在なのか?」
「えぇ、そうよ。私はこの高校の生徒だったの。でも、校内での事故で亡くなった。そして、学校にお墓が作られたわ。最初はよかった。でも、しばらくしてから事件は起きたわ・・・」
「事件?」
「はぁ・・・」
と、その時、俺は後ろから勢いよく迫ってくる気配を感じ、急いで避けた。
「ケケケッ、君、すごいねぇ。私の睡眠腕を避けるとは、さっきの子たちとは違う感じがするよ」
そこには腕が3本ある、制服を着た女の幽霊がいた。
「お前は?」
「私はアーリラ・マリナ・ヘルデ。あなたは?」
「新木 士郎だ。さっきの子たちってことは、あの二人はお眠り状態か?」
「えぇ、そうよ。あとで美味しく頂くわ。でも、その前に、全員を眠らしてから食べたいから、あなたもお眠りなさ~い!!」
俺は鞘から刀を抜いた。
「あら、あなた、術を使えないの?可哀想に、ケケケッ」
「どうやら、俺は術に嫌われているようでな、簡単な術すら使えないんだ。その分、鳩山さんが霊気を入れてくれたこの刀でお前を倒す!!」
俺は刀をギュッと握りしめ、アーリラに向かっていった。そして、睡眠腕を斬り落とした。
「痛いッ、酷いなぁ、女の子の腕を斬り落とすなんて。でも、私は幽霊。再生ができ・・・ないッ!?」
「この刀の名は邪鉱丸。邪鉱鉱石という特殊な鉱石から作られた刀だ。元々の能力は再生能力の低速。そこに鳩山さんが霊気を入れてくれたことで能力は進化。相手の能力を完全阻止という能力になったんだ。」
「チッ、なら、その刀を壊せばいいのね。いいわよ、やってやろうじゃないッ、音奏文具兵団ッ」
アーリラがそう唱えると、教室から6本のシャーペンが飛び出てきて、擬人化した。
「さぁ、あなたたち、やつを殺しなさい。愛されなくなった怒りをぶつけるのですッ、ケケケッ」
シャーペンに似た剣を持った兵士たちが襲いかかってきた。
「その子たちはかつての持ち主から手放された子たち。よくあるわよね、落とし主が現れずに放ったらかしにされる文具って。私はそんな忘れられた悲しみを形にする力もあるの」
俺は擬人化したシャーペンたちを次々に斬り倒した。斬り倒すと、元のシャーペンに戻ってその場に転がった。
「忘れられた思いを形に?じゃあ、お前も忘れられてしまった存在なのか?」
「えぇ、そうよ。私はこの高校の生徒だったの。でも、校内での事故で亡くなった。そして、学校にお墓が作られたわ。最初はよかった。でも、しばらくしてから事件は起きたわ・・・」
「事件?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる