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第2料理 魔王と対談します。なんなら、早速、料理作ります

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「は?えっ?いや、どこ、ここ?」

「何をもたついているのだ?今日から俺様の専属料理人になったのは、お前のことだろう?」

「うん?センゾクリョウリニン?え?いや、まじで、何言ってんすか?俺には、全く分かんないんですけど?」

俺の前に、ヤバそうな雰囲気を出して堂々と座る存在。全身紫色で、頭からは角が生えており、髪の毛は白色。コートのようなものを羽織っており、明らかに、強そうな感じだった。

「あのー、あなたは・・・?」

「俺様の名は、魔王・ゴンゴルド。この世界を闇に沈める者だ」

まじか・・・。いやー、普通に考えて、有り得るのか、こんな事。この感じからいくと、俺、異世界転生しちゃってるじゃん。しかも、転生先、魔王の専属料理人ってどんな設定だよ。家でよく、異世界転生系の小説読んでてよかったわ~。以外と冷静さを保てそうだ。自分が異世界転生したってこと以外は。

「して、お前の名は何という?」

ゴンゴルドが俺に問う。その時、かつての友達が俺の事をヨッシーと呼んでいたことが頭をよぎった。異世界転生なら、苗字とか言うよりも、そういったあだ名とかの方がいいだろ。

「えっ~と、アマヨッシー的な感じの名前です」

「アマヨッシー・・・?びみょい名だな。よし、お前の名は、今から、アッシーだ!」

ゴンゴルドが自信満々そうに言った。いやいや、待て待て。アッシーってダサくないか?ネーミングセンス無いにもほどってものがあるだろ。俺は心の中で微笑しながら、ゴンゴルドと目を合わせた。

「よし、アッシーよ。お前の腕を試そう。今から俺様が魔法で出す3つの食材をここで調理をして、俺様に差し出せ。ほら、道具なども準備してやる」

そう言って、ゴンゴルドは指を振った。すると、キラキラした粉が宙を舞い、料理をするのに必要な道具が次々と現れた。そして、最後に、大きなお皿が現れた。その上には、ご飯と、豚肩ロースっぽい肉と、玉ねぎがのっていた。

「これで何かつくりたまえ」

ご飯と豚肩ロースと玉ねぎならあれしかないでしょ。俺は早速、調理を開始した。


5分後・・・

辺りに漂うお肉のいい香り。そう、俺が作ったのは、誰でも簡単に作れる『絶品豚肩ロース丼』だ。とは言っても、玉ねぎと豚肩ロースを炒めて、ご飯にのっければ完成のいわゆる手抜き料理なんですけどね。俺はゴンゴルドにどんぶりを渡した。

「これは?」

「絶品豚肩ロース丼になります」

「ほう、そんな食べ物聞いた事ないな。では、いただくとしよう」

お箸でご飯と肉を一緒に挟み、ゴンゴルドは口に運んだ。

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