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今年もありがたい事にスケジュールがいっぱいになりそうです 3
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そこからは俺は精力的に行動を重ねた。
数学とコンピューターサイエンスと言う俺の得意分野で攻めて行く事に決め、とりあえず大手の塾の春の短期に申し込んで現役新高校三年生の中で混ざって講師陣と面談したら
「何で塾に入って来たの」
なんて入塾テスト全問満点の用紙にここで学ぶ事ないんじゃねと言われて軽く落ち込むのだった。
まあね、高校卒業以来ずっと高校生達に勉強を教えてきたのだから出来て当たり前だろうと先生には言われたけどさ。
まさかそれを理由に入塾を断れるとはさすがに思わなかった。
なので大学のオープンゼミみたいな所に行って勉強したけど
「なんか違う」
「まぁ、お前位になるとマニアックな事を知りたくなるわけだ」
なんて先生に慰められる始末。しかも
「悪いけど先生だって理数系教師だけど何書いてあるか理解できないからね。数学なのに回答がまさかの数字を利用せず何て答え判るわけないからね」
と言ってヤケ酒大会を一人で初めて俺は混ぜてもらえなかった。
仕方なくネットでアメリカ在住のイギリス系の人に連絡を取れば
「え?今更学ぶ事あるの?」
何て言われる始末。
「大学行くよりうちの職場においで。学歴はなくとも実績は十分にあるから問題ないよ」
なんて、高校時代に作ったプログラムを使ってくれた友人はそこからのバージョンアップを重ねて独自の進化をさせる天才ぶりを綾人は尊敬していたが
「ふざけるなよ?
俺はただ改良をしただけなんだよ?
俺にはないオリジナルを生み出すセンスと才能にほれ込んでる俺をバカにしてるのか?」
何て物凄い笑顔で説得されてしまった。
なのでとりあえず
「イギリス文化素敵なのでイギリス文化に触れる為に大学にいくという建前が必要になりまして……」
母国の文化を誉められて喜ばない人はまずいない、そんな心理をついていけば仕方がないなぁと言う様に英会話の練習相手になってくれた。
綾人の英会話の基本はこのアメリカ在住のイギリス人に教えられた物であり、イギリス一筋数十年のロードですら問題なく会話が成り立つ物の
「言葉の壁は総ての壁に繋がるからきっちり仕上げて行こう」
「そういやイギリスの人に綾人の英語はポッシュだねって言われたけど、どんな家の人なの?」
ちょっと気になっていた事を思い出して聞けば
「まあ、綾人の行きたい大学にスキップして入れさせてくれる程度の家柄だよ」
「余計わかんない」
言えば笑いながら一日一時間だけどこうやって何気ない会話を楽しむ英会話教室が始まるのだった。
そんな事をしている間に五月になってゴールデンウィークにバイトにやってくる植田と水野、そして上島ブラザーズを始めとした園田達一団がバイト欲しさにやってくる頃家を圭斗と宮下に頼んでフランスへと向かうのだった。
先生?先生は動かない事がある種の平和の象徴なので囲炉裏の周りでごろごろしてもらえれば十分ですと言う様にしてある。まあ、退屈したら宮下におにぎり作らせて山に探検に行くんだろうけどさ。そこの所は上島兄が対応してくれるので心配はない。
フランスについてオリヴィエとマイヤーに挨拶しながらオリオールの料理を楽しむ。庭の様子と城の様子を見て成長しだした木々の様子を見ながら完全に俺の手が入れられない庭を寂しく思うもガッツリと枝の整理をして形を整える。マイヤーが草刈り機が走れる所を面倒見てくれているのである程度は美しさを保っているので細かな所も手を出して行く。
うん。
一日二日じゃ終わらない。
そこは諦めてスケジュール通りに動いてイギリスに渡ってバーナードとカール、そしてレックスと初めて会ったパブで再会する。
その時にバーナードの息子のクレイグさんも連れてきてくれた。
賑やかな再会に俺がこっちの大学にこの年で留学を考えている事を言えば
「年齢なんて関係ないよ。一度働いてお金を貯めてから来る人もいるし、スキルアップではないけど別の事を学びに来る人だっている。
ただな……」
やっぱり俺の学歴がネックらしい。
分かっていたとはいえ余程の説得ある学力じゃないと厳しいなと言う。
「一度こっちに語学留学でもするといいんだけど」
「綾人に語学留学の意味はないしな」
「そう言ってもらえると光栄だけど、まさかそれもネックになるとは」
「綾人の国の最難関の大学を卒業してからでも遅くはないのでは?」
「うちの国はスキップ制度がないから。待ってらんない」
俺の本音に何故か皆さん顔を見合わせてから噴き出すように笑いだす。
「一応大学の入学証明書とか必要らしいからそれをもぎ取ってからになるけどね」
それでも待ってられないと言う綾人に苦笑しながら
「だったら知り合いの教授と食事をしてみないか?そこで一度話しを聞いてみるのも一つの選択だと思う」
「会えるのなら大歓迎ですね!」
先は長い、だけど何となくだが形が分って来て
次の日の夜に再度このメンバーでと共に件の教授を混ぜてのお食事会は綾人に大学を目指すには十分すぎる理由を与えてくれ、その一年後の秋にはしっかりと入学する為の渡英でこのイギリスの地に立った。
もちろんそれまでにはいろいろな問題があり、振り返れば入学よりむしろそっちの方が大問題だったなと三年間滞在する予定のアパートメントにはまだ何もない部屋を見回すのだった。
数学とコンピューターサイエンスと言う俺の得意分野で攻めて行く事に決め、とりあえず大手の塾の春の短期に申し込んで現役新高校三年生の中で混ざって講師陣と面談したら
「何で塾に入って来たの」
なんて入塾テスト全問満点の用紙にここで学ぶ事ないんじゃねと言われて軽く落ち込むのだった。
まあね、高校卒業以来ずっと高校生達に勉強を教えてきたのだから出来て当たり前だろうと先生には言われたけどさ。
まさかそれを理由に入塾を断れるとはさすがに思わなかった。
なので大学のオープンゼミみたいな所に行って勉強したけど
「なんか違う」
「まぁ、お前位になるとマニアックな事を知りたくなるわけだ」
なんて先生に慰められる始末。しかも
「悪いけど先生だって理数系教師だけど何書いてあるか理解できないからね。数学なのに回答がまさかの数字を利用せず何て答え判るわけないからね」
と言ってヤケ酒大会を一人で初めて俺は混ぜてもらえなかった。
仕方なくネットでアメリカ在住のイギリス系の人に連絡を取れば
「え?今更学ぶ事あるの?」
何て言われる始末。
「大学行くよりうちの職場においで。学歴はなくとも実績は十分にあるから問題ないよ」
なんて、高校時代に作ったプログラムを使ってくれた友人はそこからのバージョンアップを重ねて独自の進化をさせる天才ぶりを綾人は尊敬していたが
「ふざけるなよ?
俺はただ改良をしただけなんだよ?
俺にはないオリジナルを生み出すセンスと才能にほれ込んでる俺をバカにしてるのか?」
何て物凄い笑顔で説得されてしまった。
なのでとりあえず
「イギリス文化素敵なのでイギリス文化に触れる為に大学にいくという建前が必要になりまして……」
母国の文化を誉められて喜ばない人はまずいない、そんな心理をついていけば仕方がないなぁと言う様に英会話の練習相手になってくれた。
綾人の英会話の基本はこのアメリカ在住のイギリス人に教えられた物であり、イギリス一筋数十年のロードですら問題なく会話が成り立つ物の
「言葉の壁は総ての壁に繋がるからきっちり仕上げて行こう」
「そういやイギリスの人に綾人の英語はポッシュだねって言われたけど、どんな家の人なの?」
ちょっと気になっていた事を思い出して聞けば
「まあ、綾人の行きたい大学にスキップして入れさせてくれる程度の家柄だよ」
「余計わかんない」
言えば笑いながら一日一時間だけどこうやって何気ない会話を楽しむ英会話教室が始まるのだった。
そんな事をしている間に五月になってゴールデンウィークにバイトにやってくる植田と水野、そして上島ブラザーズを始めとした園田達一団がバイト欲しさにやってくる頃家を圭斗と宮下に頼んでフランスへと向かうのだった。
先生?先生は動かない事がある種の平和の象徴なので囲炉裏の周りでごろごろしてもらえれば十分ですと言う様にしてある。まあ、退屈したら宮下におにぎり作らせて山に探検に行くんだろうけどさ。そこの所は上島兄が対応してくれるので心配はない。
フランスについてオリヴィエとマイヤーに挨拶しながらオリオールの料理を楽しむ。庭の様子と城の様子を見て成長しだした木々の様子を見ながら完全に俺の手が入れられない庭を寂しく思うもガッツリと枝の整理をして形を整える。マイヤーが草刈り機が走れる所を面倒見てくれているのである程度は美しさを保っているので細かな所も手を出して行く。
うん。
一日二日じゃ終わらない。
そこは諦めてスケジュール通りに動いてイギリスに渡ってバーナードとカール、そしてレックスと初めて会ったパブで再会する。
その時にバーナードの息子のクレイグさんも連れてきてくれた。
賑やかな再会に俺がこっちの大学にこの年で留学を考えている事を言えば
「年齢なんて関係ないよ。一度働いてお金を貯めてから来る人もいるし、スキルアップではないけど別の事を学びに来る人だっている。
ただな……」
やっぱり俺の学歴がネックらしい。
分かっていたとはいえ余程の説得ある学力じゃないと厳しいなと言う。
「一度こっちに語学留学でもするといいんだけど」
「綾人に語学留学の意味はないしな」
「そう言ってもらえると光栄だけど、まさかそれもネックになるとは」
「綾人の国の最難関の大学を卒業してからでも遅くはないのでは?」
「うちの国はスキップ制度がないから。待ってらんない」
俺の本音に何故か皆さん顔を見合わせてから噴き出すように笑いだす。
「一応大学の入学証明書とか必要らしいからそれをもぎ取ってからになるけどね」
それでも待ってられないと言う綾人に苦笑しながら
「だったら知り合いの教授と食事をしてみないか?そこで一度話しを聞いてみるのも一つの選択だと思う」
「会えるのなら大歓迎ですね!」
先は長い、だけど何となくだが形が分って来て
次の日の夜に再度このメンバーでと共に件の教授を混ぜてのお食事会は綾人に大学を目指すには十分すぎる理由を与えてくれ、その一年後の秋にはしっかりと入学する為の渡英でこのイギリスの地に立った。
もちろんそれまでにはいろいろな問題があり、振り返れば入学よりむしろそっちの方が大問題だったなと三年間滞在する予定のアパートメントにはまだ何もない部屋を見回すのだった。
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