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山の日常、これぞ日常 1
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「はい、皆さんこんばんは!
今夜はペルセウス座流星群を見るに当たり絶好の天気となりました!
肉体労働担当のショウと……」
「深山からお久しぶりでっす!
イギリスの留学から帰ってあいさつ回りも終えてやっとおうちに帰ってきました皆さんただいまー!!!の素材担当アヤです」
ぱちぱちとまばらな拍手が聞こえるが俺達の後ろでは飯田さんを筆頭に上島兄弟が仕切るバーベキューが開催されていた。
たまたま通りかかった園田、山田、川上の三人が合わせて箸を咥えたままの拍手をくれただけ。実にぞんざいだなと飽きれるも気にせずに
「久しぶりに帰って来た深山ですが、やっぱり酸素が薄い!」
「おかげで夜空も綺麗だけどねー。あ、流れ星みーつけた」
中々の大きさだったから偶然見ていた上島弟と一樹も歓声を上げる。
「アヤさん気を付けないとまた酸欠でぶっ倒れますよ?」
「大丈夫!今日は食べて明日は寝て到着の連絡をしてる間に馴染むはずだからwww」
飯田さんからビールと猪の串焼きを貰ったので食べながらのお話となる。
背後では圭斗が今年会社を辞め祖父の家を買い取ってからの改造をし、脱サラをしてカフェを開いたと言う高校の友人、因みに俺の三年の時のクラスメイトだった奴と担任だった先生と騒いでいた。
こいつの家もうちと縁のある家なので色々と投資してみたがそれなりに心地の良い古民家カフェに仕上がっていた。そこは長沢さんと内田さん達の腕と言う保証があるので心配してなかったが店主となった元クラスメイトのコーヒーもそれなりの腕前だった事には驚いた。
カフェでバイト経験もないくせに通信学習キットとちょっとした裏技だけでここまで育ったのだ。
「俺の指示さいこー!」
言葉は口いっぱいに頬張った猪の肉と共に飲み込んだが
「アヤさんサザエも食べごろです」
「いただきます!」
そう言って案内されるままに移動しようとする前に
「「それではみなさん久しぶりの星空観賞会お楽しみください!」」
宮下と一緒に挨拶をしてカメラは満天の星空の北極星に向けて後は放置。
俺達の声を拾い上げた音声だけがPCのスピーカーから零れ落ちる。
同時に流れるコメントも会話に混ざる様な言葉が流れて行く。
時々飯田さんの飯テロが暴発し、そして同じくコメントの常連の銭投げさんもビール代を投げてくれる。
東京に行ったらまたご飯に誘わなくてはと飯田さんと話をしたり、今ではフランス語や英語も混ざるコメント欄。
同じ言語同士の間柄で楽しそうに語り合ったりそれなりに楽しそうで何よりなので気になったコメントには時折俺も返信している。
主にアメリカ方面の知り合いに。
ヨーロッパ方面にも見知ったアカウントにもコメントを残して行く。
まあ、東京からの旅の疲れと高山地帯で摂取したアルコールが劇薬となってかなりテンションの高いコメントになっていた。
わざわざカメラの前でコメントを読んでの返信。テキストと音声による返事にチャット欄は驚くほど流れが速くなって返信も不可能なくらいに話題も流れて行く。
先生も途中星空観賞からコメント返しが中心になってしまったのでカメラを奪って小中高生対象に理科の授業を行ってくれる。これも星空観賞会ではお約束のコーナー。小学生に合わせてやや早めの授業時間は塾から帰った後に合わせた物。そして夏休みの自由研究に相応しい内容にお母様からがたからも好評だが、夏休み明けに子供達の自由研究がダブっていると言う抗議のメッセージには知らんがなと言うしかない。
まあ、それだけ先生の授業が面白いと言う定評なのだろう。なんとなく納得できない。
だけどその後は時間も遅くなり、陸なんかは気が付けば寝ていたし、たき火を囲んで雑談している合間もカメラは星空を映していて雲一つない珍しい夜空に俺達も見上げながら一瞬寝落ちしたり、証拠映像まで残されてしまったのが悔しかったが、夜明けと共に鑑賞会も
「来年も天気が良ければまた一緒に夜更かししましょう、では……」
「「おやすみなさい」」
と、日の出をバックに終わりの挨拶と共に終えるのだった。
今夜はペルセウス座流星群を見るに当たり絶好の天気となりました!
肉体労働担当のショウと……」
「深山からお久しぶりでっす!
イギリスの留学から帰ってあいさつ回りも終えてやっとおうちに帰ってきました皆さんただいまー!!!の素材担当アヤです」
ぱちぱちとまばらな拍手が聞こえるが俺達の後ろでは飯田さんを筆頭に上島兄弟が仕切るバーベキューが開催されていた。
たまたま通りかかった園田、山田、川上の三人が合わせて箸を咥えたままの拍手をくれただけ。実にぞんざいだなと飽きれるも気にせずに
「久しぶりに帰って来た深山ですが、やっぱり酸素が薄い!」
「おかげで夜空も綺麗だけどねー。あ、流れ星みーつけた」
中々の大きさだったから偶然見ていた上島弟と一樹も歓声を上げる。
「アヤさん気を付けないとまた酸欠でぶっ倒れますよ?」
「大丈夫!今日は食べて明日は寝て到着の連絡をしてる間に馴染むはずだからwww」
飯田さんからビールと猪の串焼きを貰ったので食べながらのお話となる。
背後では圭斗が今年会社を辞め祖父の家を買い取ってからの改造をし、脱サラをしてカフェを開いたと言う高校の友人、因みに俺の三年の時のクラスメイトだった奴と担任だった先生と騒いでいた。
こいつの家もうちと縁のある家なので色々と投資してみたがそれなりに心地の良い古民家カフェに仕上がっていた。そこは長沢さんと内田さん達の腕と言う保証があるので心配してなかったが店主となった元クラスメイトのコーヒーもそれなりの腕前だった事には驚いた。
カフェでバイト経験もないくせに通信学習キットとちょっとした裏技だけでここまで育ったのだ。
「俺の指示さいこー!」
言葉は口いっぱいに頬張った猪の肉と共に飲み込んだが
「アヤさんサザエも食べごろです」
「いただきます!」
そう言って案内されるままに移動しようとする前に
「「それではみなさん久しぶりの星空観賞会お楽しみください!」」
宮下と一緒に挨拶をしてカメラは満天の星空の北極星に向けて後は放置。
俺達の声を拾い上げた音声だけがPCのスピーカーから零れ落ちる。
同時に流れるコメントも会話に混ざる様な言葉が流れて行く。
時々飯田さんの飯テロが暴発し、そして同じくコメントの常連の銭投げさんもビール代を投げてくれる。
東京に行ったらまたご飯に誘わなくてはと飯田さんと話をしたり、今ではフランス語や英語も混ざるコメント欄。
同じ言語同士の間柄で楽しそうに語り合ったりそれなりに楽しそうで何よりなので気になったコメントには時折俺も返信している。
主にアメリカ方面の知り合いに。
ヨーロッパ方面にも見知ったアカウントにもコメントを残して行く。
まあ、東京からの旅の疲れと高山地帯で摂取したアルコールが劇薬となってかなりテンションの高いコメントになっていた。
わざわざカメラの前でコメントを読んでの返信。テキストと音声による返事にチャット欄は驚くほど流れが速くなって返信も不可能なくらいに話題も流れて行く。
先生も途中星空観賞からコメント返しが中心になってしまったのでカメラを奪って小中高生対象に理科の授業を行ってくれる。これも星空観賞会ではお約束のコーナー。小学生に合わせてやや早めの授業時間は塾から帰った後に合わせた物。そして夏休みの自由研究に相応しい内容にお母様からがたからも好評だが、夏休み明けに子供達の自由研究がダブっていると言う抗議のメッセージには知らんがなと言うしかない。
まあ、それだけ先生の授業が面白いと言う定評なのだろう。なんとなく納得できない。
だけどその後は時間も遅くなり、陸なんかは気が付けば寝ていたし、たき火を囲んで雑談している合間もカメラは星空を映していて雲一つない珍しい夜空に俺達も見上げながら一瞬寝落ちしたり、証拠映像まで残されてしまったのが悔しかったが、夜明けと共に鑑賞会も
「来年も天気が良ければまた一緒に夜更かししましょう、では……」
「「おやすみなさい」」
と、日の出をバックに終わりの挨拶と共に終えるのだった。
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