異世界に来たらオークになっちゃってたオレの流離譚

桜二朗

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第1章

オークの洞窟生活 (13)

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 オレの名は霧山コウスケ。気が付くとオレは異世界に跳ばされ豚面人族オークの姿になっていた。運良くそのまま同族のと見なされて他の豚面人族たちと一緒に洞窟生活を送っていたのだが、ひょんなことから地下の魔宮ラビリンスに現れた吸血蔓ブラディーアイビーというヤバい魔物の偵察を任される羽目になった。そして、今オレは偵察隊隊長として決断を迫られていた。

 少し先の分岐点まで近付いたオレと4人の豚面人族たちは、静まり返った通りの先の気配に耳を澄ます。そこに戦う者の気配はなく、静寂の中に微かに呻き声のようなものが聞こえる気がする。触手に囚われた豚面人族でもいるのだろうか。あぁ、嫌だ。いや、嫌どころの話ではない。まさかグズリはオレたちを置き去りにして撤退したと言うのか。

 あっけらかんとベンデルが口にした「グズリ様、行っちゃったみたいっスね?」という言葉がオレの背中に重く圧し掛かる。他の豚面人族たちも只ならぬ窮地であることは感じているのだろうが、敢えて声には出さないようにしているようだ。ただ、グズリの率いる本隊への合流に希望を見出していた彼らの顔に、再び分かり易いほどの悲壮感が漂う。この状況では助けなど期待できない。最早、自力で出口に向かうしかオレたちが魔宮から抜け出す方法はない。

 「仕方がない。取り敢えず安全な通路を進んでう回路がないか探してみよう」

 豚面人族たちは黙ってオレの提案に従いはしたものの、その足取りは目に見えて重い。その先が出口の方向でないことは既にベンデルが口にしていたからだ。しかし、彼らに他の選択肢は無い。オレの案に従わずに離反したところで、生きて帰れる可能性は低くなるだけだろう。もっとも今現在もその可能性は十分に低いのだが。

 そうは言ってもオレも闇雲に先へ進もうと言っているのではない。現在、オレたちは魔宮の東側へ向かっている。分岐点付近からここまで32歩。ベンデルの話ではこの先の進路は一旦は北側へ向かうことになるらしいが、上手くいけば途中で西側へと向かい、ぐるりと迂回して出口に向かうことが可能な通路が有るかも知れない。

 周囲の警戒を4人に任せオレは歩測に専念する。歩き回った挙句に、迷って魔宮を抜け出せなくなったというオチだけは流石に御免だ。暫く進むと通りの隅に頭部だけが赤色で胴体が茶色の、体長15センチほどの巨大なダンゴムシのような生物を発見した。どうやらコイツが糞蟲らしい。警戒心が薄いのかかなり近付くまで全く身動きもせず、そのまま右翼のウガンに槍で刺され呆気なく絶命した。確かにこれと比べれば吸血蔓は驚異的な化物と言える。

 ウガンはそのまま緑色の汁を垂れ流す傷口に指を突っ込み、グジュグジュと掻き回す。暫くすると「当たりだ」と嬉しそうに呟いて、中から小さな欠片を取り出しそれをオレへと差し出した。

 この空気はやはり受け取らなくてはいけないのだろうな。一瞬、躊躇したが右手を差し出すと、ウガンがそこへネットリと緑色の液体を纏う欠片をそっと置いた。何だよこれ。まさか糞蟲の肝とかなのか。滋養強壮に効くから食えとでも言うんじゃあるまいな。

 不審に思いながらも親指と人差し指で摘まみ上げてみる。中身は意外と硬い。数回振ってから残った液体をズボンに拭ってみる。すると中から美しい紫色の宝石の様な欠片が姿を現した。

 「おっ、当たりっスね」
 「確かノラが魔晶石とか言ってたか?」
 「そうっス。街に持って行けば買い取ってもらえるっスよ」

 確かに見た目にもそれなりに綺麗ではあるが、魔物の体内から取り出した物なのに宝石としての価値でもあるのだろうか。ひょっとするとアコヤガイの体内で作られる真珠のような、生体鉱物の類としての価値があるのかも知れない。

 「ウガン、これオレがもらっていいのか?」
 「はい。今は討伐任務中ですので、見付けた魔晶石は好きにして問題ないかと」

 無事に帰ったらノラの土産にでもしてやろう。ウガンに礼を言って魔晶石をポケットに仕舞い込み、オレたちは先へと進んだ。



 その頃、グズリたちは鼠面人族ラットマンたちの牢屋の並ぶ上階にいた。

 最悪だ。ボロボロの姿で床に座り込む豚面人族たちを眺めグズリは独りごちる。自らも左腕を負傷したものの、今はそんな痛みなど忘れるほどの口惜しさに唇を震わせていた。苛立ちを抑えきれずに熱い息を吐きながら牢屋の前を行ったり来たりしていたグズリは、近くにあった桶を蹴飛ばした。

 「くそぉ!」

 洞窟内に罵声が響き渡る。いつもであればその声に恐れ慄くはずの豚面人族たちも、今はその余裕すら無いと言った様子でグッタリと床に座り込んでいた。

 吸血蔓ブラッディーアイビーは蔓状の長い触手を使い、近付いた者に巻き付いて血を吸う植物型の魔物だ。植物型とは言っても日光や水を必要とすることはなく、必要な養分は魔宮内に充満する魔素と捉えた者から吸い取った血液でまかなっている。火を苦手とし、通常は成熟した個体でも5メートル程度の触手を10本も持っていれば多い方だ。通常の認識ではこうなるし、ガイスもそう言っていたはずだ。

 松明で牽制して触手を薙ぎ払いながら前進し、中心となる幹部分を斬り裂けば討伐できる。この人数なら十分にこなせる内容だったはずだ。だが、あの個体は普通とは違った。

 偵察隊のドランの案内で向かった先に現れたのは、遥か先から伸びる無数の触手を持った吸血蔓だった。天井に張り巡らされた触手は、まるで豚面人族たちを罠に跳び込む餌か何かのように次々と絡め捕って行った。多少の負傷を覚悟で作戦を決行したグズリたちは、10メートルも前進できずに撤退する羽目となった。犠牲者2名、負傷者5名。自らの認識の甘さによる采配ミスが招いた惨劇だ。

 恐らく他の偵察隊はあの化物の餌食となったことだろう。クロと言ったか。あの忌々しいヤツのことは力試しの日から片時も忘れたことはない。いつかこの手で叩きのめしてやろうと思っていたのに、あっさりと死にやがって。

 舌打ちをしたグズリは更に思考を巡らす。待てよ。あいつですら敵わなかった魔物を討伐したとなれば、それはオレがあいつを負かしたのと同等の意味合いとなるのではないか。口の端を歪めて釣り上げたグズリは、勢いよく振り返って口を開いた。

 「ロトン、ガイスに松明とありったけの油を用意させろ!」

 グズリの言葉に頷いたロトンはすぐに上層への階段を駆け上がって行った。



 クロたちはあれから1時間近く魔宮を歩き続けていた。

 次第に松明の火も心細くなり、止む終えずシャツの裾を千切って巻き付けたりしながら灯かりを確保していた。その様相は既に目的地を目指して進むと言うよりは、魔宮内を彷徨っていると言った方が正しいだろう。周囲を警戒しながら進んでいるため距離は数キロ程度のものだろうが、簡単に迂回して出口に向かえばなどと考えていたのが、まったくの浅慮だったことを思い知らされる。

 あの後に2度ほど糞蟲を仕留めたが魔晶石は見当たらなかった。ベンデルが当たりと言っていた意味がようやく分かった。どうやら魔晶石は魔物を倒しても、必ず手に入るとは限らないらしい。

 「クロ様、また分かれ道です。どちらへ進みましょう?」
 「左に進もう」

 既にオレはその問い掛けに答える自信を失い掛けていた。だが、ここでオレが弱音を吐けば隊の団結は容易く崩壊し、それは遠からず魔宮の養分となる運命を示唆するものとなる。それだけは何としても阻止しなければ。その思いだけがオレの背を突き動かしていた。

 「ク、クロ様、蔓があんなに……」

 左翼のウゴンが小声で警戒を促すのとほぼ同時に、オレも他の豚面人族に停止の合図を出した。薄暗い通路の先に張り巡らされる蔓を注意深く観察する。どうやら多くの蔓は天井を伝って通路の向こう側へ伸びているらしい。僅かにこちら側へ伸びた蔓は天井を伝いながら幾つにも分岐し、オレたちの立つ位置から10メートル程先から通路の奥まで不規則に垂れ下がっている。あれに触れたらアウトだ。

 少し近付いて更に目を凝らすと、太い蔓が伸びる付け根あたりに何か大きな塊のような物が見える。それはまるで運動会の大玉転がしの大玉を思わせる直径1.5メートル程の球体で、その一部が壁面にめり込むように鎮座していた。どうやら他の太い蔓もその球体から伸びているらしい。ひょっとしてあれが吸血蔓の本体なのか。

 蔓をいくら切ったところで植物系の魔物であるところの吸血蔓は、痛みを露わにするでもなく淡々と襲い掛かってくる。つまりあの本体を仕留めない限り、吸血蔓を討伐することは出来ない。あぁ、嫌だ。だが、グズリたちが撤退した今、オレたちが魔宮を抜けるにはあれを仕留めるしかない。正にか、られるかだ。

 「恐らくあれが吸血蔓の本体じゃないのか?」

 オレの言葉に豚面人族たちが顔を見合わせ頷く。彼らも初めて見るのだろうがそう直感したようだ。生き残るためにはここを切り抜けるしか方法はなく、あの塊さえ斬り裂けばそれが叶うであろうことは彼らも想像つくはずだ。

 「マルス、ここから弓で本体を狙えるか?」
 「やってみます」
 
 マルスは矢筒から矢を2本取り出し、1本を口に加えたまま、もう1本の矢を構え弓を弾き絞る。吸血蔓までの距離は約20メートル。マルスは狙いを定めると躊躇うことなくそれを放ち、すぐさま口に加えた矢を手に取り機械的な動作で再びそれを放った。

 1本目の矢が球状の本体に突き刺さると天井から釣り下がる蔓がビクリッと揺れる。その直後に2本目の矢が1本目の矢のすぐ上あたりに並び立った。マルスの弓の腕は本物だったらしい。天才射手のふたつ名はあながち眉唾でもなかったようだ。これには吸血蔓も堪らず蔓をバタつかせた。吸血蔓が初めて見せたその動きに豚面人族たちが沸き立つ。

 その直後に追加の矢を手にしたマルスの表情が曇る。吸血蔓が本体の前に太い蔓を覆い被せて護りを固めたのだ。マルスは構わず矢を放ったが蔓に邪魔をされて本体まで届かない。彼の弓の腕前を見て、あわよくばとは期待したが流石にそれほど甘くはない。まあ、この程度は想定済だ。

 「よし、これより吸血蔓の討伐作戦を説明する」

 豚面人族たちは真剣な表情でオレの作戦に聞き入った。ただし、それは作戦などと呼べる大層なものではない。オレたちがこれから決行するのは単純な突撃だ。こいつらに難しい戦術をいきなり実践で成功させろと言っても不可能なのは火を見るよりも明らかだ。それよりも単純な1つの目的に集中した方が、成功率も少しは上がだろうとオレは考えた。

 指示内容は単純なものだ。まず、ウゴンとマルス、ウガンとベンデルをそれぞれ2人1組とした。彼らの任務はウゴンとウガンを先頭とし、2人1組でオレを取り囲みながら、吸血蔓の本体へ向けて駆け抜け、襲い掛かる蔓を薙ぎ払うこと。そこまで説明するとオレは皆の顔を見回し静かに続ける。

 「蔓は全てお前たちが片付けてくれ。オレの命はお前たちに預ける。本体はオレが討伐する。お前たちの命をオレに預けてくれ」

 最初はその言葉に目を丸くしていた豚面人族たちも、すぐに何かを確信するように力強く頷いた。彼らもここが踏ん張り所であることは理解しているらしい。本体を仕留めればオレたちの勝ち。仕留め損ねた時はあの世で愚痴を聞いてやるから勘弁してくれ。そんなことを内心で考えながらオレは中長剣を構え皆に視線を送る。

 「突撃ぃい!」
 「「おぉー!!」」

 掛け声と共にオレが駆け出すと、武器を構えた豚面人族たちも同時に駆け出した。右翼先頭のウゴンと左翼先頭のウガンが共に触手を薙ぎ払い突き進む。息の合うこの2人を両翼の先頭としたのは正解だった。吸血蔓もオレたちの接近に気付き触手を伸ばすが、本体の護りに向けているぶん攻撃へ向ける触手が手薄となっている。

 ウゴンとウガンは共に触手の攻撃を受けながらも、自らの体を張ってオレを護る。そして、防ぎきれなかったぶんを後列のマルスとベンデルが上手く捌いていく。本体までの距離が残り半分となった所で、ついにウゴンが触手の強烈な攻撃で弾き飛ばされた。そして、その直後にウゴンの後へ続いていたマルスが触手に絡みつかれた。

 「ベンデル、ウゴンを────」

 そう叫び掛けた右翼のウガンの体が見る見る宙に浮かんで行く。巻き付かれた触手に持ち上げられたのだ。

 「クロ様、オレたちに構わず本体を!」

 宙吊りになったままウガンが声を絞り出す。確かに急がなければ、吸血蔓は出口の方へ張り巡らせていた触手を引き戻そうとしていた。

 「ベンデル、作戦続行だ! 行くぞぉ!」

 オレとベンデルは再び突撃を敢行する。次々と向かい来る触手の雨を掻い潜り、ついに大玉のような本体に近付いた。しかし、それを幾重にも取り囲む太い触手は、隙間なく重なり合いオレたちの進行を防ぐ。それでも構わずに触手を斬り付けた。

 1本なら斬り捨てることもできたのに、2度3度と斬り付けるが触手はビクともしない。本体を護る硬く締まった触手は、分厚い革鎧など比べ物にならない程の強度となっていた。いつしか背後から襲い掛かる触手にベンデルが足を取られ格闘していた。

 やけくそ気味に何度目かに触手に中長剣を突き立てようとした刹那に、僅かな振動と共に吸血蔓が何かを嫌うように触手をバタつかせて暴れ出した。何が起こったのかなど考える余裕など全くない、ただ目の前の好機を逃してはならないと思った。

 そのまま渾身の力で押し込んだ剣は、触手の隙間を掻い潜り本体に突き立てられた。吸血蔓がビクリッと反応すると、傷口の端からまるで血のような赤色の液が滲み出る。オレの足と首元にも既に触手が絡みついていた。息苦しく次第に力が抜けていくのを感じる。その時、ベンデルが柄の長い斧を目いっぱい伸ばして、オレの首に絡みつく触手を断ち切った直後に、自身は触手に絡みつかれて逆さ吊りとなった。

 これが最後のチャンスだ。オレは自らにそう言い聞かせ、逆手に持った剣を雄叫びを上げながら、手前に引いて大玉を掻き切った。そのままその場に倒れたオレの上に赤い雨が降る。もう動けない。あぁ、ノラへの土産にするつもりだった魔晶石も渡せなかったな。そんなことを思いながらオレは意識を手放し闇へと落ちていった。
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