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第二話
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まさか妹のエレナに婚約者を奪われるなんて思いもよらなかった事です。
何故なら、彼女に求婚する男性沢山いましたから。
持ち前の可愛らしい容姿と普段の立ち振る舞い――エレナを是非自分の妻にという男性は多く、父もどの縁談にするのかと上機嫌そうに彼女を急かしていました。
ですから、分かりません。わざわざ私の婚約者であるヨシュア様を奪おうとした訳が。
「何故、このような事を? エレナ、あなたにはヨシュア様でなくても沢山の縁談がありましたのに」
「勿体ないと思ったからですわ。ヨシュア様、侯爵家の跡取りになったと聞きましたし。将来の侯爵家を担う殿方の妻にアリシア姉様では不釣り合いですもの」
「そ、そんな理由で……?」
不敵に笑うエレナは私にヨシュア様は勿体ないという理由で奪ったと答えました。
確かに彼は侯爵家の嫡男でゆくゆくは家を継ぐとのことですが、その妻に私が似合わないなんて酷いことを言いますね……。
「アリシア姉様は、アリシア姉様に相応しい方の妻になるべきだとわたくしなりに気を利かせたつもりでしたのに。どうやら、不評みたいですわね」
「あなたという子は!」
「恨むならわたくしではなくて、間抜けな顔を晒したヨシュア様を恨むべきでは? あの方、簡単でしたわぁ。ちょっと甘えたら、コロッと靡いて……拍子抜けしちゃいましたの」
私はエレナのあまりの言動に頭に来てしまい彼女を睨みつけると、彼女はヨシュア様を嘲笑い、彼を恨むべきだと主張します。
まるで、エレナに乗り換えたヨシュア様が全面的に悪いと主張するように。
「まぁ、せいぜいアリシア姉様も自分の身の丈に合った殿方を見つけて下さいな。わたくし、姉様の幸せを心から願っておりますから。怖い顔をしていますと幸せが逃げますわよ」
勝ち誇ったかのように、エレナは私の元を去ります。
父は数ある縁談を全て断らなくてはならない事に少し苦言を呈したらしいのですが、私の婚約者を奪った事は結局不問となり、エレナは正式にヨシュア様の婚約者となりました。
私は何故か侯爵家に嫌われて婚約破棄された女だというレッテルを貼られて、良い縁談などには恵まれない。
そう思っていたのですが――。
「アリシア、ちょっと来なさい。お前、アルフォンス殿下と何かあったのか?」
「いえ、何もありませんが。去年のパーティーで話したきり、会ってもいません」
父はこの国の第二王子であるアルフォンス殿下について言及します。
彼は今年で17歳になるのでしたっけ。そういえば、殿下がまだ小さかった頃、一緒に遊んだ記憶があります。
「いや、殿下はとっくの昔に許嫁がいるものだと思っていたのだが……。お前が婚約破棄されたと聞いて、縁談を持ちかけているのだ。どういうことなのかさっぱりだよ」
アルフォンス殿下が私に求婚している?
父が困惑するのも無理はありません。これはどういうことなのでしょう――。
何故なら、彼女に求婚する男性沢山いましたから。
持ち前の可愛らしい容姿と普段の立ち振る舞い――エレナを是非自分の妻にという男性は多く、父もどの縁談にするのかと上機嫌そうに彼女を急かしていました。
ですから、分かりません。わざわざ私の婚約者であるヨシュア様を奪おうとした訳が。
「何故、このような事を? エレナ、あなたにはヨシュア様でなくても沢山の縁談がありましたのに」
「勿体ないと思ったからですわ。ヨシュア様、侯爵家の跡取りになったと聞きましたし。将来の侯爵家を担う殿方の妻にアリシア姉様では不釣り合いですもの」
「そ、そんな理由で……?」
不敵に笑うエレナは私にヨシュア様は勿体ないという理由で奪ったと答えました。
確かに彼は侯爵家の嫡男でゆくゆくは家を継ぐとのことですが、その妻に私が似合わないなんて酷いことを言いますね……。
「アリシア姉様は、アリシア姉様に相応しい方の妻になるべきだとわたくしなりに気を利かせたつもりでしたのに。どうやら、不評みたいですわね」
「あなたという子は!」
「恨むならわたくしではなくて、間抜けな顔を晒したヨシュア様を恨むべきでは? あの方、簡単でしたわぁ。ちょっと甘えたら、コロッと靡いて……拍子抜けしちゃいましたの」
私はエレナのあまりの言動に頭に来てしまい彼女を睨みつけると、彼女はヨシュア様を嘲笑い、彼を恨むべきだと主張します。
まるで、エレナに乗り換えたヨシュア様が全面的に悪いと主張するように。
「まぁ、せいぜいアリシア姉様も自分の身の丈に合った殿方を見つけて下さいな。わたくし、姉様の幸せを心から願っておりますから。怖い顔をしていますと幸せが逃げますわよ」
勝ち誇ったかのように、エレナは私の元を去ります。
父は数ある縁談を全て断らなくてはならない事に少し苦言を呈したらしいのですが、私の婚約者を奪った事は結局不問となり、エレナは正式にヨシュア様の婚約者となりました。
私は何故か侯爵家に嫌われて婚約破棄された女だというレッテルを貼られて、良い縁談などには恵まれない。
そう思っていたのですが――。
「アリシア、ちょっと来なさい。お前、アルフォンス殿下と何かあったのか?」
「いえ、何もありませんが。去年のパーティーで話したきり、会ってもいません」
父はこの国の第二王子であるアルフォンス殿下について言及します。
彼は今年で17歳になるのでしたっけ。そういえば、殿下がまだ小さかった頃、一緒に遊んだ記憶があります。
「いや、殿下はとっくの昔に許嫁がいるものだと思っていたのだが……。お前が婚約破棄されたと聞いて、縁談を持ちかけているのだ。どういうことなのかさっぱりだよ」
アルフォンス殿下が私に求婚している?
父が困惑するのも無理はありません。これはどういうことなのでしょう――。
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