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十一話
“ ロウ ”
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「え、っと…」
「あとどれくらいだ」
「え?」
「洗うのはあとどれくらいだ、ライ」
「…ああ、いや、もう終わったから出るところ、です」
あまりにも恐ろしい目で見てくるから敬語になってしまった。
「そうか…」
少しだけ瞳の鋭さを緩めてふうと息を吐くフィン。俺が狼の体を洗っているのが相当嫌だったのだろう。
(いや、恋人が自分以外の男を洗ってたら普通は嫌だよな)
俺だって、狼を深く知る前だったら、裸でこの距離にいるのも厳しかったはず。体を洗うなんて論外だ。…それだけ今回の一件による心境の変化が大きいのだ。
「フィン、タオル取ってくれるか?」
「…どうぞ」
難しい顔をするフィンからバスタオルを受け取り、狼の体をざっと拭いていく。細かくは拭いてないが、真冬じゃないし、頑丈な狼男の体なら風邪をひく事もないだろう。
「あとは服を着せねえとな」
「はぁ…まるで赤子の世話だな」
「はは、人間としての動き方を教えるって意味では結構近いかも」
狼にすり寄られるのを片手で押し止めながら自分の体を拭いていく。合間に脱衣所のカゴを確認した。
「ソルの服…どうしようかな。取りに行くの面倒だし俺のを着せちまうか」
ソルと俺ならそこまでサイズが変わらないし、緩めの寝間着だから問題なく入るだろう。そう考え寝間着を取ろうとすると、フィンが手首を掴んでくる。
「ライの服を駄犬に着せるなんてダメだ」
「ソルじゃなくて狼だけど」
「だとしてもダメだ。ライの服に駄犬の匂いがつくし、大前提として、駄犬にライの匂いを嗅がせたくない」
「嗅がせたくないって…全員同じ柔軟剤で洗ってるし皆匂い一緒だろ…」
「我々からすると同じではない。それに…」
「それに?」
「私だって…着せてもらってないのに…。駄犬だけ、ずるいだろう」
拗ねるようなその言い方に、俺は唖然とし、次の瞬間吹き出した。
「…ぷっ、ははっ」
ここ数日見せていた、ソルとの外出を許し添い寝まで受け入れた冷静な恋人は見る影もなかった。これこそが本来のフィンなのだが、
(そうか、そうだよな…フィンはこういう奴だった)
俺はその姿に酷く安心するのだった。
「ライ…私は真面目に話しているのだぞ…」
「ごめんごめん。別に、あんたと俺じゃサイズが違うからシェアしなかっただけだし…着たいなら好きなだけ使っていいけど、俺のなんて着てどうすんだよ?」
「ライの匂いに包まれて幸せな気持ちになる」
「……俺の匂いで…幸せな気持ちに…」
「ああ。獣にとって“匂い”は重要な識別情報になるからな。それを近くに感じられるのは何よりも幸せなことだ。できるなら一日ライが着た服を使わせてほしいのだが、」
「マジでそれは勘弁してください(即答)」
一日着用した服を使うってちょっと、いやかなり変態臭い。相変わらずなフィンに苦笑いを浮かべる。マンネリだとか俺の体に興味が無くなってるとか…色々フィンに不安を抱いていた自分がアホらしく思えた。
(こんなに俺の事を愛し(?)てくれてるフィンが興味を無くすなんて…ありえない、よな)
今思えばフィンは店全体の事を考えて身を引いていただけで基本的に俺への態度は変えてなかった。
なのに一人で余計な事考えて、勝手に落ち込んで…、
おかしくなっていたのは俺の方だったのだ。
「ライ?」
「いや、…じゃあ、悪いけどソルの服、地下から持ってきてくれるか?」
「!」
「俺のは着せられないん…だろ」
「ああ!そうだな!」
フィンは目を輝かせ「すぐに取ってくる」と姿を消した。足早に去っていく恋人の背中を笑みと共に見送ると
クウン
ふと、鼻にかかった甘え鳴きが聞こえて横を向く。狼が真っ裸のまま事もなげにこちらを見てくる。
「ごめんな、寒いか?」
バスタオルを肩にかけてやると、犬がよくやる…全身を震わせて水を飛ばす仕草をした。
ブルブル!
「うわっ」
犬と違って全身が毛で覆われてないからそこまで水飛沫は飛んでこなかったが、それでも顔面には結構食らったので(髪から飛んできた)手で拭いていると、狼がハッと我に返って顔を寄せてくる。突然の顔面ドアップに動揺する間もなく前髪をペロペロと舐められた。
(…水を拭こうとしてくれてるのか?)
狼なりの配慮を察し、肩を軽く叩いて感謝を伝える。
「大丈夫だ。こうやって拭けば、すぐ乾くからさ」
新しいタオルを取って髪の飛沫を拭き取っていくと、狼は驚きに目を丸くして、恐る恐るタオルを両手で挟み、ぎこちない動きで俺の体を拭いてくれた。
「!」
わしゃ…わしゃ…
拙くも、その人らしい行為は…狼なりに俺と共存したいのだと伝わるもので、
「…ありがとな」
俺は感動を噛み締めながら礼を言った。今までよくわからなかった存在が、霧が晴れていくように、その心まで読み取れるようになる。それがとても嬉しかった。
ふさふさ
狼も俺に喜んでもらえて嬉しいのか尻尾を揺らしている。
「あのさ、狼。今までは…いつかあんたが元の姿に戻って、森に帰れる日が来た時に邪魔になると思ってつけてなかったけど…、これから表に出る事が増えるなら“名前”があった方がいいと思うんだ」
狼は首を傾げる。名前、では伝わらないのだろう。そもそも狼同士で名前はつけ合わない。フィンも言っていたが獣は匂いで十分識別できるのだ。
(でも、俺にはフィンや狼みたいな嗅覚はない)
「森に帰す事を諦めたわけじゃないけど、あんたを、あんただけの存在として呼びたいんだ。…嫌かな?」
狼は変わらず透き通るような銀色の瞳で見つめてくる。反応を見る限り拒否する感じはない。
(試しに呼んでみるか…)
「うーん……狼、…ロウとか、どうだ?」
狼だからロウ。安直だが、凝った名前にして呼びにくかったり狼がピンとこなかったら意味がない。
「…?」
ロウと呼ばれた狼は最初首を傾げていたが、何度も「ロウ」と呼び、体を撫でていると次第に自分の事だと理解したらしい。
「ロウ」
目を合わせて優しく呼びかければ、耳がぴょこっと立ち上がり尻尾がブンブン振られるのが見えた。
「…すげえ、もう名前を理解できたのか。やっぱりロウは賢いな」
ワウッ
褒めると少し誇らしげに吠えてくる。そこでフィンが戻ってきた。
「まったく、駄犬め。あれほど荒れていてよく普通に過ごせるな…探すのに手間取ったではないか…」
フィンは文句を言いながらソルの服を脱衣所のカゴに置いていく。
「おかえり、フィンありがと」
「いやこちらこそ遅くなってすまない。無事だったか、ライ」
「ああ、平和なもんだよ。…な、ロウ」
ワウゥッ
今度はちゃんと返事してくる。よしよしと頭を撫でてやるとフィンは目を見開いて俺達を不思議そうに見てきた。
「狼に名前をつけたのか?」
「ああ、ずっと狼だと言いにくいし、これから必要になると思ってさ…ヤベえかな?」
「いや…すごく喜んでいるようだし…いいんじゃないか」
フィンは少々不服そうな顔をするが文句はないようでため息交じりに頷いてくる。
「じゃ、ロウ、外に出てくれ。足はこれで拭いて」
タオルを渡すとロウはたどたどしくも俺の真似をしながら拭き始めた。
「拭いたらこうやって服を着る」
俺が自分で服を着て見せれば、ロウは服を両手で挟み、頭をゴシゴシと擦り付ける。コップを持ったりタオルで拭くのとは違い、服を着るのは難易度が高いようだ。
ウー…
途中で飽きたのか、ロウはガジガジと服を噛み始めてしまった。
「ああ、コラコラ、服に穴を開けたらソルに怒られるぞ…」
服を取り上げて手早く下着と寝間着を着せた。…下着をはかせる時、半勃ちのそれから意識を外すのに地味に苦労したのは内緒だ。
「靴下はいつもはいてねえしいいか。そういや、グレイから連絡きた?」
「いや、既読にすらなっていない。一度電話するか?」
「うーん…グレイが何時間もスマホ見れてないって事は、気が散ったら危ねえシーンって事だろうし、大人しく返信を待とう」
こちらはソルの意識が戻らないだけで命に関わる状況ではない。
(でも、そうだよな…ロウと意思疎通がとれるようになっても、結局グレイ頼りの状況には変わりねえんだよな…)
ソルとロウを眠らせられるのも、意識を切り替えさせるのも全てグレイの霧頼みだ。一応俺も“約束”でお願いできるようになったが、結果はランダムだし、ロウの機嫌次第というのがネックだ。
「どうにか俺らでロウを寝かしつけれたらいいんだけど…」
「ライが言って聞かせる事はできないのか?」
「今から試してみるけど…ロウの意識が出てくる時って好奇心が外に向いてる時だから、寝かせるのまでは難しいと思うんだよな」
廊下を進みながらああでもないこうでもないとフィンと話す。ロウはとてとてと俺に真っすぐついてくるので移送は容易だった。地下に着くとロウは“ここが自分の棲み処だ"と理解できていて自ずとベッドに向かっていく。
ギシッ
シーツの上に乗り上げたロウがソワソワとこちらへ視線を送ってきた。
「ん?どうした」
呼ばれた気がしてベッドに近づくと、両手で引っ張られる。
「あとどれくらいだ」
「え?」
「洗うのはあとどれくらいだ、ライ」
「…ああ、いや、もう終わったから出るところ、です」
あまりにも恐ろしい目で見てくるから敬語になってしまった。
「そうか…」
少しだけ瞳の鋭さを緩めてふうと息を吐くフィン。俺が狼の体を洗っているのが相当嫌だったのだろう。
(いや、恋人が自分以外の男を洗ってたら普通は嫌だよな)
俺だって、狼を深く知る前だったら、裸でこの距離にいるのも厳しかったはず。体を洗うなんて論外だ。…それだけ今回の一件による心境の変化が大きいのだ。
「フィン、タオル取ってくれるか?」
「…どうぞ」
難しい顔をするフィンからバスタオルを受け取り、狼の体をざっと拭いていく。細かくは拭いてないが、真冬じゃないし、頑丈な狼男の体なら風邪をひく事もないだろう。
「あとは服を着せねえとな」
「はぁ…まるで赤子の世話だな」
「はは、人間としての動き方を教えるって意味では結構近いかも」
狼にすり寄られるのを片手で押し止めながら自分の体を拭いていく。合間に脱衣所のカゴを確認した。
「ソルの服…どうしようかな。取りに行くの面倒だし俺のを着せちまうか」
ソルと俺ならそこまでサイズが変わらないし、緩めの寝間着だから問題なく入るだろう。そう考え寝間着を取ろうとすると、フィンが手首を掴んでくる。
「ライの服を駄犬に着せるなんてダメだ」
「ソルじゃなくて狼だけど」
「だとしてもダメだ。ライの服に駄犬の匂いがつくし、大前提として、駄犬にライの匂いを嗅がせたくない」
「嗅がせたくないって…全員同じ柔軟剤で洗ってるし皆匂い一緒だろ…」
「我々からすると同じではない。それに…」
「それに?」
「私だって…着せてもらってないのに…。駄犬だけ、ずるいだろう」
拗ねるようなその言い方に、俺は唖然とし、次の瞬間吹き出した。
「…ぷっ、ははっ」
ここ数日見せていた、ソルとの外出を許し添い寝まで受け入れた冷静な恋人は見る影もなかった。これこそが本来のフィンなのだが、
(そうか、そうだよな…フィンはこういう奴だった)
俺はその姿に酷く安心するのだった。
「ライ…私は真面目に話しているのだぞ…」
「ごめんごめん。別に、あんたと俺じゃサイズが違うからシェアしなかっただけだし…着たいなら好きなだけ使っていいけど、俺のなんて着てどうすんだよ?」
「ライの匂いに包まれて幸せな気持ちになる」
「……俺の匂いで…幸せな気持ちに…」
「ああ。獣にとって“匂い”は重要な識別情報になるからな。それを近くに感じられるのは何よりも幸せなことだ。できるなら一日ライが着た服を使わせてほしいのだが、」
「マジでそれは勘弁してください(即答)」
一日着用した服を使うってちょっと、いやかなり変態臭い。相変わらずなフィンに苦笑いを浮かべる。マンネリだとか俺の体に興味が無くなってるとか…色々フィンに不安を抱いていた自分がアホらしく思えた。
(こんなに俺の事を愛し(?)てくれてるフィンが興味を無くすなんて…ありえない、よな)
今思えばフィンは店全体の事を考えて身を引いていただけで基本的に俺への態度は変えてなかった。
なのに一人で余計な事考えて、勝手に落ち込んで…、
おかしくなっていたのは俺の方だったのだ。
「ライ?」
「いや、…じゃあ、悪いけどソルの服、地下から持ってきてくれるか?」
「!」
「俺のは着せられないん…だろ」
「ああ!そうだな!」
フィンは目を輝かせ「すぐに取ってくる」と姿を消した。足早に去っていく恋人の背中を笑みと共に見送ると
クウン
ふと、鼻にかかった甘え鳴きが聞こえて横を向く。狼が真っ裸のまま事もなげにこちらを見てくる。
「ごめんな、寒いか?」
バスタオルを肩にかけてやると、犬がよくやる…全身を震わせて水を飛ばす仕草をした。
ブルブル!
「うわっ」
犬と違って全身が毛で覆われてないからそこまで水飛沫は飛んでこなかったが、それでも顔面には結構食らったので(髪から飛んできた)手で拭いていると、狼がハッと我に返って顔を寄せてくる。突然の顔面ドアップに動揺する間もなく前髪をペロペロと舐められた。
(…水を拭こうとしてくれてるのか?)
狼なりの配慮を察し、肩を軽く叩いて感謝を伝える。
「大丈夫だ。こうやって拭けば、すぐ乾くからさ」
新しいタオルを取って髪の飛沫を拭き取っていくと、狼は驚きに目を丸くして、恐る恐るタオルを両手で挟み、ぎこちない動きで俺の体を拭いてくれた。
「!」
わしゃ…わしゃ…
拙くも、その人らしい行為は…狼なりに俺と共存したいのだと伝わるもので、
「…ありがとな」
俺は感動を噛み締めながら礼を言った。今までよくわからなかった存在が、霧が晴れていくように、その心まで読み取れるようになる。それがとても嬉しかった。
ふさふさ
狼も俺に喜んでもらえて嬉しいのか尻尾を揺らしている。
「あのさ、狼。今までは…いつかあんたが元の姿に戻って、森に帰れる日が来た時に邪魔になると思ってつけてなかったけど…、これから表に出る事が増えるなら“名前”があった方がいいと思うんだ」
狼は首を傾げる。名前、では伝わらないのだろう。そもそも狼同士で名前はつけ合わない。フィンも言っていたが獣は匂いで十分識別できるのだ。
(でも、俺にはフィンや狼みたいな嗅覚はない)
「森に帰す事を諦めたわけじゃないけど、あんたを、あんただけの存在として呼びたいんだ。…嫌かな?」
狼は変わらず透き通るような銀色の瞳で見つめてくる。反応を見る限り拒否する感じはない。
(試しに呼んでみるか…)
「うーん……狼、…ロウとか、どうだ?」
狼だからロウ。安直だが、凝った名前にして呼びにくかったり狼がピンとこなかったら意味がない。
「…?」
ロウと呼ばれた狼は最初首を傾げていたが、何度も「ロウ」と呼び、体を撫でていると次第に自分の事だと理解したらしい。
「ロウ」
目を合わせて優しく呼びかければ、耳がぴょこっと立ち上がり尻尾がブンブン振られるのが見えた。
「…すげえ、もう名前を理解できたのか。やっぱりロウは賢いな」
ワウッ
褒めると少し誇らしげに吠えてくる。そこでフィンが戻ってきた。
「まったく、駄犬め。あれほど荒れていてよく普通に過ごせるな…探すのに手間取ったではないか…」
フィンは文句を言いながらソルの服を脱衣所のカゴに置いていく。
「おかえり、フィンありがと」
「いやこちらこそ遅くなってすまない。無事だったか、ライ」
「ああ、平和なもんだよ。…な、ロウ」
ワウゥッ
今度はちゃんと返事してくる。よしよしと頭を撫でてやるとフィンは目を見開いて俺達を不思議そうに見てきた。
「狼に名前をつけたのか?」
「ああ、ずっと狼だと言いにくいし、これから必要になると思ってさ…ヤベえかな?」
「いや…すごく喜んでいるようだし…いいんじゃないか」
フィンは少々不服そうな顔をするが文句はないようでため息交じりに頷いてくる。
「じゃ、ロウ、外に出てくれ。足はこれで拭いて」
タオルを渡すとロウはたどたどしくも俺の真似をしながら拭き始めた。
「拭いたらこうやって服を着る」
俺が自分で服を着て見せれば、ロウは服を両手で挟み、頭をゴシゴシと擦り付ける。コップを持ったりタオルで拭くのとは違い、服を着るのは難易度が高いようだ。
ウー…
途中で飽きたのか、ロウはガジガジと服を噛み始めてしまった。
「ああ、コラコラ、服に穴を開けたらソルに怒られるぞ…」
服を取り上げて手早く下着と寝間着を着せた。…下着をはかせる時、半勃ちのそれから意識を外すのに地味に苦労したのは内緒だ。
「靴下はいつもはいてねえしいいか。そういや、グレイから連絡きた?」
「いや、既読にすらなっていない。一度電話するか?」
「うーん…グレイが何時間もスマホ見れてないって事は、気が散ったら危ねえシーンって事だろうし、大人しく返信を待とう」
こちらはソルの意識が戻らないだけで命に関わる状況ではない。
(でも、そうだよな…ロウと意思疎通がとれるようになっても、結局グレイ頼りの状況には変わりねえんだよな…)
ソルとロウを眠らせられるのも、意識を切り替えさせるのも全てグレイの霧頼みだ。一応俺も“約束”でお願いできるようになったが、結果はランダムだし、ロウの機嫌次第というのがネックだ。
「どうにか俺らでロウを寝かしつけれたらいいんだけど…」
「ライが言って聞かせる事はできないのか?」
「今から試してみるけど…ロウの意識が出てくる時って好奇心が外に向いてる時だから、寝かせるのまでは難しいと思うんだよな」
廊下を進みながらああでもないこうでもないとフィンと話す。ロウはとてとてと俺に真っすぐついてくるので移送は容易だった。地下に着くとロウは“ここが自分の棲み処だ"と理解できていて自ずとベッドに向かっていく。
ギシッ
シーツの上に乗り上げたロウがソワソワとこちらへ視線を送ってきた。
「ん?どうした」
呼ばれた気がしてベッドに近づくと、両手で引っ張られる。
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