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十一話
★強烈な寝かしつけ
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「フィン…っ、ひっ?!」
ぐりっ
またロウに押し付けられ、喉の奥で悲鳴をあげる。寝間着は柔らかい素材だからその感触がリアルに伝わってくる。
「ちょ、ロウ!やめろって…!さっきも言ったろ!それは俺に向けるやつじゃねえって!」
ウー…ッ
牙を剥いて「いやだ」と主張するロウ。そのまま両手で力ずくにベッドに押し倒してきた。
どさっ
「うわっ!?」
ロウがこんなにも乱暴になるなんて絶対様子がおかしい。いっそ本能的な理由を感じて、アレと首を傾げる。
(そういや…ソルって最近…自慰とかセックスしてたっけ…?)
この数日、ソルは常に誰かに見張られていた。グレイと二人きりの時もぐっすり眠っていたはずだし、性処理をする余裕はなかった…と思う。それまでの三週間も万年睡眠不足で発散する気力はほとんどなかっただろうし、性欲の権化であるソルが処理できてないなんて由々しき事態である。
(欲求不満になって暴走してるのか…!)
強引さの謎は解けたが、この状況をどう解決すればいいのか分からなかった。…いや、解決方法は一つしかないのだが、それをフィンの前で行うほど俺の心臓に毛は生えていない。チラリと様子を伺えば、フィンは柔らかい微笑みを浮かべたままこちらを眺めている。俺が押し倒されているのに眉一つ動かさないなんておかしいのだが、
(…そうだった…)
フィンはかつて「ライがしたいのなら」とソルのをフェラさせたぐらい俺ファーストなのだ。かなり嫉妬深いくせに俺の為に自分の欲求を抑え込んで叶えさせようとするから、その反動が毎回恐ろしい事になる。地獄の俺ファーストである。
(早くこの状況から抜け出さないとこの後がやばい…!!)
俺は必死に身を捩って、ロウの下から抜け出そうとした。
クウン…
「いかないで」と弱弱しく鳴く声が聞こえる。思わず顔を上げると、銀色の瞳が迫ってくるのが見えて
ツン
鼻先が擦り合わされる。
「!」
“約束”の合図であるその仕草に俺は目を見開いた。
“次にあんたが何かやりたい事を見つけたら、俺が何でも付き合ってやる”
「まさか…、これが…あんたのやりたい事なのか…」
グリッ
肯定するようにロウは鼻先をくっつけたまま腰を押し付けてくる。なんでよりにもよってこんな叶えづらい事を…と俺は内心頭を抱えた。フィンに見られながら、かつ、ソルの体で性処理を手伝うなんて…気まずいなんてレベルじゃない(オオカミの体でも困るが)。俺は銀色の瞳から逃げようと顔を背けかけて、
(…だめだ)
踏み止まる。
(ロウとした約束は破りたくない…)
言葉が通じないからこそ心だけは裏切ってはいけない、と顔を前に戻した。
「…わ、かった」
俺は重々しく頷いてから、手を伸ばした。ソルのに触れるのは温泉以来なのでやけに緊張する。
スルッ…
服の上から膨らみを撫でた。ロウはぎくりと体を震わし、興奮気味に尻尾を揺らす。その耳はぺたんと倒され気持ち良さそうだった。俺は俺で心臓がバクバクとうるさくて落ち着かない。自分を落ち着かせる意味でも穏やかな声で囁いた。
「悪いけど俺には恋人がいるから…、処理の仕方を教えるだけで、許してくれ」
ロウは俺と目が合うと、早く早くと目を輝かせた。きっと体の高まりを受け止めてくれればそれでいいのだろう。
(若いオスって言ってたしまだ交尾が何なのかも知らねえんだろうな)
この先を求められる事がなさそうで少しホッとしてから、ズボンをずらし下着の中からロウのを取り出す。完全に勃起し、今にも出してしまいそうなそれに一瞬躊躇するが、覚悟を決めて、そうっと掌で包み込む。
ウウッ
ロウが身震いする。そして、俺の手を凝視してきた。
「…直接は嫌だったか?」
刺激が強すぎるかと手を離そうとすれば、ロウは追いかけるように腰を押し付けてくる。ビックリしただけで不快ではないらしい。いっそ嫌がってくれたらよかったのだが、ロウは本能に導かれるまま腰を揺らし更なる刺激を求めてくる。仕方なく俺は挫けそうな心を奮い立たせ、手を動かした。
くちゅっ、くちゅ
先走りが溢れている為、擦っていくうちに濡れた音がし始める。静かな地下室はやけにそれが響いて俺の方が恥ずかしくなってくる。
「はぁ…」
「!」
ふと、ロウが熱い吐息を漏らした。鼻が当たりそうな距離で、色気のある顔を向けられると色々勘違いしてしまいそうになる。まるでソルとしているような…そんな気になるのだ。俺が戸惑いに瞳を揺らしているとロウは何を思ったのかぴちゃりと頬を舐めてきた。
ちゅ、ちゅ…
驚く俺の頬を啄んでは口付けて、最後は鼻先にかぷりと齧りついてくる。
「!!」
その仕草はこれまでで一番色気があって、俺は顔がカアアっと真っ赤になった。それを見たロウはぱちくりと瞬きをして、
ちゅっ
(え??!)
迷うことなく唇を重ね合わせてきた。カラオケの時に一度やっているからか、今回はあっさりキスできてしまい、俺はその不意打ちさもあって反応できずにいると
ゆらり
おもむろに視界が暗くなる。
「?」
「?」
俺とロウがキスを止めて後ろを見るとちょうどフィンが体を倒してくるところだった。さっきまで俺達の横で座っていたのに、どうしてそこに?と驚く。そのままフィンは俺に覆い被さるロウを裏返し、ガブリと唇に噛みついた。
「?????!!!!」
(唇に、え、唇に噛みついただって???)
絵面だけで言うとフィンがソルにキスをしているので、俺は「夢でも見ているのか」と一瞬自分の正気を疑った。
「~~~~!!」
ロウが尻尾を逆立てて拒絶反応を示す。二人の唇を見れば、赤い血が口の端から垂れていた。ロウが噛みついている…のか、お互い噛みついているのか。どちらにせよロウの手はフィンの首を絞め上げているし、その爪が食い込んで血が滲んでるしでベッドが一気に鉄臭くなった。…世界一バイオレンスなキスである。俺はしばらく二人のキスに圧倒されていたが、やがてロウが降参するようにクンクン鳴き始めたので慌てて止めに入った。
「フィン!フィン!もういいから!ロウ怯えてるって…!」
俺の訴えでやっと体を離したフィンは、荒々しく口元の血を拭ってから、据わった目でロウを睨みつけた。
「私が許可したのはライがお前の世話をする事だけだ。お前がライの唇に触れる事は許さないし、次もし同じ事をやれば…今のようにお前を襲う。わかったな」
ロウ相手だから体に訴えかけたようだが、その効果は絶大のようで
クウウン…ッ
ロウは怯え切って縋りついてくる。相当フィンに襲われたのが怖かったらしい。よしよしと背中を撫でてやった。
「うんうん…怖かったな……って、まだ勃ってんのか」
これだけ怖い思いをしても勃ったままとは、溜まっているのを抜きにしても、図太さはソル並みである。一度フィンに視線を送ると、また静観するモードに戻っており、俺は諦めて擦るのを再開した。幸か不幸か緊迫した空気が二人のキス(?)によって破かれた為さっきよりはやりやすい。ロウは怯えるようにチラチラとフィンを確認していたが段々と性器からの快感に息を荒げ出した。やがて独特の脈打ちを手の中に感じてロウの顔を覗き込む。
「出そうか…?」
ロウは未知の感覚に震えており、ぎゅっと縋りついてくる。今回だけは好きにさせてやって手の力を強める。
ウウッ
するとロウが短く唸り、性器を大きく脈打たせた。
ビュルッ、ビュッ
白く濁った液体が勢いよく溢れ出し、かざしていた俺の手をどろどろに濡らしていく。液体の熱さがその興奮を示しているようでこちらまでソワソワする。
ウウー…
ロウは達した後の脱力感に従って、うとうとし始めた。
(今だ!)
気だるそうなロウをシーツに寝かせ、俺も横に待機した状態で軽くトントンと叩いてやると
すう…すう…
ロウは丸くなって寝息をたて始めた。すぐには離れず様子をうかがうが、いつの間にか耳も尻尾も消えており完全に寝入ったようだった。
「寝てくれたか…」
パチパチ
ホッと胸を撫で下ろしているとフィンが乾いた拍手を送ってくる。
「すごいじゃないか。まさか本当に寝かし付けられるとはな」
「フィン…」
フィンは微笑みを浮かべたままティッシュを取り、どろどろになった俺の掌を拭いていく。さっきロウに襲いかかった時はどうなるかと思ったが今のフィンにそこまで強い感情は感じられなかった。
(フィンのやつ…そこまで怒ってない…?)
手が綺麗になったところで、何故かフィンは俺を脱がし始める。
「えっ、ちょっ」
これ以上機嫌を損ねたくなくて大人しくしていると、あっという間に真っ裸にされた。
「…!?」
確認するように横を向くがロウ…いや、ソルは目を閉じたままだった。深く眠ってくれているようだが、こんなすぐ傍で裸にされると気が気じゃなかった。
「フィン、あの、…す、するのは、俺も…異論ねえんだけど…場所、変えねえ…?」
「ロウが起き出した時に気付けないがいいのか?」
「!!」
確かにカラオケの時もわりと早く起きてきたし目を離すのは危険だ。施錠しても意味がないのだし、横で見張っておくしかロウを制御する手がない。
…とはいえだ。
(だからって、ソル達の横でする気か??)
俺が青ざめるのに対してフィンはニコニコと笑みを浮かべていて…その対比が恐ろしかった。さっきは怒ってないかもとか思ったが、全然そんな事はなかった。沸点を越えすぎて怒るタイミングを見失っているだけなのだ。
「大丈夫、ライが静かにしていたら二人も起きてこない」
「そ、そういう問題じゃ…んっ、おい、フィン…っ」
ソルがいない方の耳にちゅっと吸い付かれ、声が漏れる。
ぐりっ
またロウに押し付けられ、喉の奥で悲鳴をあげる。寝間着は柔らかい素材だからその感触がリアルに伝わってくる。
「ちょ、ロウ!やめろって…!さっきも言ったろ!それは俺に向けるやつじゃねえって!」
ウー…ッ
牙を剥いて「いやだ」と主張するロウ。そのまま両手で力ずくにベッドに押し倒してきた。
どさっ
「うわっ!?」
ロウがこんなにも乱暴になるなんて絶対様子がおかしい。いっそ本能的な理由を感じて、アレと首を傾げる。
(そういや…ソルって最近…自慰とかセックスしてたっけ…?)
この数日、ソルは常に誰かに見張られていた。グレイと二人きりの時もぐっすり眠っていたはずだし、性処理をする余裕はなかった…と思う。それまでの三週間も万年睡眠不足で発散する気力はほとんどなかっただろうし、性欲の権化であるソルが処理できてないなんて由々しき事態である。
(欲求不満になって暴走してるのか…!)
強引さの謎は解けたが、この状況をどう解決すればいいのか分からなかった。…いや、解決方法は一つしかないのだが、それをフィンの前で行うほど俺の心臓に毛は生えていない。チラリと様子を伺えば、フィンは柔らかい微笑みを浮かべたままこちらを眺めている。俺が押し倒されているのに眉一つ動かさないなんておかしいのだが、
(…そうだった…)
フィンはかつて「ライがしたいのなら」とソルのをフェラさせたぐらい俺ファーストなのだ。かなり嫉妬深いくせに俺の為に自分の欲求を抑え込んで叶えさせようとするから、その反動が毎回恐ろしい事になる。地獄の俺ファーストである。
(早くこの状況から抜け出さないとこの後がやばい…!!)
俺は必死に身を捩って、ロウの下から抜け出そうとした。
クウン…
「いかないで」と弱弱しく鳴く声が聞こえる。思わず顔を上げると、銀色の瞳が迫ってくるのが見えて
ツン
鼻先が擦り合わされる。
「!」
“約束”の合図であるその仕草に俺は目を見開いた。
“次にあんたが何かやりたい事を見つけたら、俺が何でも付き合ってやる”
「まさか…、これが…あんたのやりたい事なのか…」
グリッ
肯定するようにロウは鼻先をくっつけたまま腰を押し付けてくる。なんでよりにもよってこんな叶えづらい事を…と俺は内心頭を抱えた。フィンに見られながら、かつ、ソルの体で性処理を手伝うなんて…気まずいなんてレベルじゃない(オオカミの体でも困るが)。俺は銀色の瞳から逃げようと顔を背けかけて、
(…だめだ)
踏み止まる。
(ロウとした約束は破りたくない…)
言葉が通じないからこそ心だけは裏切ってはいけない、と顔を前に戻した。
「…わ、かった」
俺は重々しく頷いてから、手を伸ばした。ソルのに触れるのは温泉以来なのでやけに緊張する。
スルッ…
服の上から膨らみを撫でた。ロウはぎくりと体を震わし、興奮気味に尻尾を揺らす。その耳はぺたんと倒され気持ち良さそうだった。俺は俺で心臓がバクバクとうるさくて落ち着かない。自分を落ち着かせる意味でも穏やかな声で囁いた。
「悪いけど俺には恋人がいるから…、処理の仕方を教えるだけで、許してくれ」
ロウは俺と目が合うと、早く早くと目を輝かせた。きっと体の高まりを受け止めてくれればそれでいいのだろう。
(若いオスって言ってたしまだ交尾が何なのかも知らねえんだろうな)
この先を求められる事がなさそうで少しホッとしてから、ズボンをずらし下着の中からロウのを取り出す。完全に勃起し、今にも出してしまいそうなそれに一瞬躊躇するが、覚悟を決めて、そうっと掌で包み込む。
ウウッ
ロウが身震いする。そして、俺の手を凝視してきた。
「…直接は嫌だったか?」
刺激が強すぎるかと手を離そうとすれば、ロウは追いかけるように腰を押し付けてくる。ビックリしただけで不快ではないらしい。いっそ嫌がってくれたらよかったのだが、ロウは本能に導かれるまま腰を揺らし更なる刺激を求めてくる。仕方なく俺は挫けそうな心を奮い立たせ、手を動かした。
くちゅっ、くちゅ
先走りが溢れている為、擦っていくうちに濡れた音がし始める。静かな地下室はやけにそれが響いて俺の方が恥ずかしくなってくる。
「はぁ…」
「!」
ふと、ロウが熱い吐息を漏らした。鼻が当たりそうな距離で、色気のある顔を向けられると色々勘違いしてしまいそうになる。まるでソルとしているような…そんな気になるのだ。俺が戸惑いに瞳を揺らしているとロウは何を思ったのかぴちゃりと頬を舐めてきた。
ちゅ、ちゅ…
驚く俺の頬を啄んでは口付けて、最後は鼻先にかぷりと齧りついてくる。
「!!」
その仕草はこれまでで一番色気があって、俺は顔がカアアっと真っ赤になった。それを見たロウはぱちくりと瞬きをして、
ちゅっ
(え??!)
迷うことなく唇を重ね合わせてきた。カラオケの時に一度やっているからか、今回はあっさりキスできてしまい、俺はその不意打ちさもあって反応できずにいると
ゆらり
おもむろに視界が暗くなる。
「?」
「?」
俺とロウがキスを止めて後ろを見るとちょうどフィンが体を倒してくるところだった。さっきまで俺達の横で座っていたのに、どうしてそこに?と驚く。そのままフィンは俺に覆い被さるロウを裏返し、ガブリと唇に噛みついた。
「?????!!!!」
(唇に、え、唇に噛みついただって???)
絵面だけで言うとフィンがソルにキスをしているので、俺は「夢でも見ているのか」と一瞬自分の正気を疑った。
「~~~~!!」
ロウが尻尾を逆立てて拒絶反応を示す。二人の唇を見れば、赤い血が口の端から垂れていた。ロウが噛みついている…のか、お互い噛みついているのか。どちらにせよロウの手はフィンの首を絞め上げているし、その爪が食い込んで血が滲んでるしでベッドが一気に鉄臭くなった。…世界一バイオレンスなキスである。俺はしばらく二人のキスに圧倒されていたが、やがてロウが降参するようにクンクン鳴き始めたので慌てて止めに入った。
「フィン!フィン!もういいから!ロウ怯えてるって…!」
俺の訴えでやっと体を離したフィンは、荒々しく口元の血を拭ってから、据わった目でロウを睨みつけた。
「私が許可したのはライがお前の世話をする事だけだ。お前がライの唇に触れる事は許さないし、次もし同じ事をやれば…今のようにお前を襲う。わかったな」
ロウ相手だから体に訴えかけたようだが、その効果は絶大のようで
クウウン…ッ
ロウは怯え切って縋りついてくる。相当フィンに襲われたのが怖かったらしい。よしよしと背中を撫でてやった。
「うんうん…怖かったな……って、まだ勃ってんのか」
これだけ怖い思いをしても勃ったままとは、溜まっているのを抜きにしても、図太さはソル並みである。一度フィンに視線を送ると、また静観するモードに戻っており、俺は諦めて擦るのを再開した。幸か不幸か緊迫した空気が二人のキス(?)によって破かれた為さっきよりはやりやすい。ロウは怯えるようにチラチラとフィンを確認していたが段々と性器からの快感に息を荒げ出した。やがて独特の脈打ちを手の中に感じてロウの顔を覗き込む。
「出そうか…?」
ロウは未知の感覚に震えており、ぎゅっと縋りついてくる。今回だけは好きにさせてやって手の力を強める。
ウウッ
するとロウが短く唸り、性器を大きく脈打たせた。
ビュルッ、ビュッ
白く濁った液体が勢いよく溢れ出し、かざしていた俺の手をどろどろに濡らしていく。液体の熱さがその興奮を示しているようでこちらまでソワソワする。
ウウー…
ロウは達した後の脱力感に従って、うとうとし始めた。
(今だ!)
気だるそうなロウをシーツに寝かせ、俺も横に待機した状態で軽くトントンと叩いてやると
すう…すう…
ロウは丸くなって寝息をたて始めた。すぐには離れず様子をうかがうが、いつの間にか耳も尻尾も消えており完全に寝入ったようだった。
「寝てくれたか…」
パチパチ
ホッと胸を撫で下ろしているとフィンが乾いた拍手を送ってくる。
「すごいじゃないか。まさか本当に寝かし付けられるとはな」
「フィン…」
フィンは微笑みを浮かべたままティッシュを取り、どろどろになった俺の掌を拭いていく。さっきロウに襲いかかった時はどうなるかと思ったが今のフィンにそこまで強い感情は感じられなかった。
(フィンのやつ…そこまで怒ってない…?)
手が綺麗になったところで、何故かフィンは俺を脱がし始める。
「えっ、ちょっ」
これ以上機嫌を損ねたくなくて大人しくしていると、あっという間に真っ裸にされた。
「…!?」
確認するように横を向くがロウ…いや、ソルは目を閉じたままだった。深く眠ってくれているようだが、こんなすぐ傍で裸にされると気が気じゃなかった。
「フィン、あの、…す、するのは、俺も…異論ねえんだけど…場所、変えねえ…?」
「ロウが起き出した時に気付けないがいいのか?」
「!!」
確かにカラオケの時もわりと早く起きてきたし目を離すのは危険だ。施錠しても意味がないのだし、横で見張っておくしかロウを制御する手がない。
…とはいえだ。
(だからって、ソル達の横でする気か??)
俺が青ざめるのに対してフィンはニコニコと笑みを浮かべていて…その対比が恐ろしかった。さっきは怒ってないかもとか思ったが、全然そんな事はなかった。沸点を越えすぎて怒るタイミングを見失っているだけなのだ。
「大丈夫、ライが静かにしていたら二人も起きてこない」
「そ、そういう問題じゃ…んっ、おい、フィン…っ」
ソルがいない方の耳にちゅっと吸い付かれ、声が漏れる。
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