ラブハメには勝てませんでした♡

冷凍湖

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部屋に入るとテンションが上がる。例え相手が男でも。セックスするための場所に来て、俺の肉体は反射的にちょっと反応してしまった。落ちつけ、一緒にいるのは女じゃない、新名だぞと自分に言い聞かせていると、その新名に身体を抱き寄せられていた。

「うわ、な、なんだよ、急に抱きしめんな」
「ふふ、ほんとうに道端先輩とホテル来ちゃいました。先輩、俺めちゃくちゃ嬉しーよ。キスしていい?」
「え、い、いい、けど……」

新名が予約していた部屋は、広くて清潔でお洒落な雰囲気の、あまりいやらしくない部屋だった。けど、その大部分を大きなモノトーンのベッドが占めていて、間違いなくここはラブホの一室だ。ねっとりと絡みつくような湿度を感じるのは、俺の頭がエロ方面に偏っているからだろうか。
……とにかく、そんな空間の中で抱きしめられて、じっと見つめられて、キスをねだられたら。
ここはそういう場所なんだから、俺はまんまと流されてしまう。

「先輩……♡」
「ん、ぅ」

ああ……、キスしてしまった。どうしよ、もう本当に引き返せない。
ちゅっ、ちゅ、って音を立てながらついばんでくる唇がくすぐったい。抱きしめられる体温があったかい。優しく髪を撫でてくる手がずるい。唇が半開きになってしまう。

「んふ、ぅ……♡」
「先輩、かわいい。キス好き?」
「ひゅき……♡」
「えろ……♡」

そうだ、俺はエロいんだ。キスが好きなのは当然だろう。新名が相手がだからじゃない。キスという行為が好きだってこと。なのに新名はものすごく嬉しそうな顔をして、薄く開いた唇の隙間から、舌を挿れてくる。

「ん、ん、ふゃ、んん♡」
「ん、先輩、好きです、大好きだよ……♡」

甘い声と丁寧な舌づかいに、めろめろになってしまう。俺のことがめちゃくちゃ好き、って感じがすげー伝わってくる濃厚キス。ねっとりと口中を舐めまわされ、舌を軽く噛まれる。ヂュッ♡と吸われる。
あー……♡上あご、それすごく弱いのに、そんなスリスリされたら、エロい気分がぐんぐん高まってくる。

ぢゅっ♡ちゅぷ♡くちゅくちゅ♡ちゅぱっ♡

「ふあ♡あぅ……♡んにゅ、んぅ、ん♡んん♡はうぅ……♡」
「エッチな声。まだキスしかしてませんよ。ソープで嬢とやるときも、こんなスケベ声出してるの?」
「っ、るさい、……出してねーよ」
「えー?嘘だあ。顔めちゃくちゃやらしくなってる。目が潤んじゃってるよ、先輩」
「だ、って、お前、キスうまいんだよ……」
「ほんとう?嬉しいな、先輩に気に入ってもらえて。もっとしてあげますね……♡」
「あっ……♡ん♡んふぅ♡んゅ♡っふぅ♡」

髪を撫でていた手で、ぐっと頭を引き寄せられた。激しいキスが始まる♡口の中をかきまわす、ぐちゃぐちゃででろでろなキス♡そのくせポイントはしっかり押さえられている。激しくて気持ちいいキスに、膝ががくがくと震え出してしまう。

「んぅっ♡んぷ♡っんぅ♡んむう♡んっ♡」
「っは……♡先輩すごい感じやすいんだね。こんな身体じゃ性欲持てあましちゃいますよね。今まで大変でしたね。だけどこれからは俺が満足させてあげますから、安心してください」
「は、ぁ……♡んむ、ん、ん♡ふやぁ……♡」

水音を立てるキスをされながら、指の腹で耳たぶをこしょこしょ♡と撫でられて、腰がぞわぞわし始める。やば、ちんぽ勃つ。っていうか、もう勃ってる。
ちゅうっ♡と下唇を吸われて、舌を甘くかじられて、絡めとられて擦りあわされて、背筋がぞくぞくする。キスだけじゃ足りなくなってくる。

「は、うぅ……♡にー、なぁ……♡」
「~~~っ、先輩そのトロ顔やばいです。けっこう男前なのに、すぐとろとろになっちゃうんだ?そんなんで今まで女抱いてたの?信じられないな……」
「違う、ってぇ……♡新名のキスうますぎるって、さっきも言っただろぉ……?なあ、もっと♡」
「ほんっと甘え上手。そんな顔されたら断れないですよ。先輩、分かってた?俺に金借りにくるときも、ちょっとそんな感じだよ。媚び媚びのかわいー顔しちゃってさあ。なんでも言うこときいちゃうよ、俺」
「ん、ぁん……♡」

耳もとで囁かれる熱っぽい言葉に、身体の芯が、じゅくん♡と疼いてしまう。
考えてみたら、俺は今まで女を口説くばかりで、口説かれたことはほとんどなかった。そして口説くのもセックスするためで、心底惚れてかき口説く、みたいな経験をしたことはない。
だけどまさに今、俺は新名に口説かれていて、なんていうか、その熱量に圧倒される。新名の本気がビリビリ伝わってきて怖いくらいなのに、すごく興奮してしまう。本気でエロいことをこれからされるんだ、という期待で、ちんこがズキズキしてしまう。

ぢゅる♡ちゅばっ♡ちゅむぅ♡ぢゅ♡ぢぅ♡

「ぁん♡ん、ふあ♡ぁ♡んむ、む、んぅ♡」
「んー……、せんぱい、好き……♡」

新名は俺が望むとおり、いっぱいキスをしてくれた。好き、好き、大好き、とうわ言のように繰り返しながら口の中を気持ちよくされて、全身から力が抜ける。もう無理。立ってられないって、こんな……!

「ふああ、ぁ~……♡」
「おっと、大丈夫ですか、先輩」
「ふや、ぁ……♡にいな、も、キスいいからあ……♡」
「ふふ、了解です。ふはっ、セックスしたくてたまらないって顔になってる。いっぱいしましょうね。お風呂行きましょう」
「ウン……♡」

こっくりとうなずく。取りつくろう余裕なんてない。新名の言うとおりだ。セックスしたくてたまんない。こうなるともう自分でもコントロールできない。欲望に振りまわされるしかない。こうやって俺の借金は順調に嵩んできたんだ。
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