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19.話し合い
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もう夜近くになって、お祖父様とブリアヌ家に向かう。
宰相の仕事で忙しいブリアヌ侯爵に会うのだから、こんな時間でも仕方ない。
「お祖父様はいてくれるだけでいいの。私が話すわ」
「本当に大丈夫なのか?」
「ええ。このくらいできなきゃ当主にはなれないもの」
「……そうか」
心配そうなお祖父様についてきてもらったけれど、
話し合い自体は私がするつもりだった。
このくらいのことができなければ、女侯爵になった後も苦労するだろうから。
ブリアヌ家に着くと、応接室へと通される。
この部屋に入るのは二度目。十歳の時にお見合いに来た以来だ。
しばらく待って、ブリアヌ侯爵が応接室へと入ってくる。
待たせたのは想定外なのか、焦ったように挨拶を交わす。
「すまない!もっと早くに仕事が終わるはずだったんだが」
「いえ、侯爵が忙しいのはわかっていましたから。
時間をとっていただいてありがとうございます」
返事をしたのが私だったからか、ブリアヌ侯爵は少し驚いた顔になる。
もう五十近いはずだが美貌は衰えていない。
疲れた顔をしていても、婦人たちが騒ぐのもわかるほど整った顔立ちをしている。
こうやって見ると、エラルドは夫人に似たのだとわかる。
エラルドの顔も整っているけれど、ブリアヌ侯爵ほどではない。
「ディアナ嬢はずいぶんと落ち着いた大人の女性になったね。
昔は可愛らしいと思ったが、美しく成長したようだ」
「ありがとうございます」
「話というのは、エラルドのことだろう?
結婚に関する金銭的なことだろうか」
そういえば、私がエラルドを婿としてもらうので、
本来なら支度金を渡す時期だ。
エラルドが領主の仕事をしないと決めたときに、
支度金もいらないと言われていたはずだが、それでも多少は渡すはず。
「いいえ、そうではありません。
今日話し合いに来たのは、婚約の解消についてです」
「は?」
予想していなかったのだろう。
立ち上がりそうになって、もう一度座る。
「婚約の解消だなんて、どうしてだ?
令嬢たちのことなら、この半年は一緒にいないと報告が来ている。
エラルドも落ち着いて婿入りする気だと思っていたのだが」
「ええ。私もそう思っていました。
エラルドも婿入りするために令嬢たちと離れてくれたのだと」
「では、なぜ?」
なるべく私情が入らないように、
学園に入ってからのエラルドの行動を説明する。
お祖父様から一度話は聞いているだろうが、
何度言っても改善しなかったというあたりから不機嫌そうだ。
そして、半年前の警告から令嬢たちが離れていったことを聞くと、
あからさまにほっとした顔になる。
あまり感情的にならないでほしいと思いながら、
エラルドが愛人として令嬢たちを連れていくつもりなことを話すと、
ブリアヌ侯爵は頭を抱え込んでしまった。
気持ちはわかる。私だって理解できなかったのだから。
「エラルドが大変失礼なことをした。申し訳ない。
だが、令嬢たちのことはあきらめるように説得する!だから」
「だから、何もなかったことにして婿入りさせろというんですか?」
「愛人を三人も連れて行くなんて不可能なことだって、
ディアナ嬢だってわかるだろう。
エラルドが馬鹿なことを言っても相手にしなくていい。
ディアナ嬢だって、婿になる令息を今から探すのは大変だろう?」
「私が我慢すれば丸く収まる、そう言いたいんですよね」
「そうだ。ディアナ嬢のためなんだよ?」
はぁ……言われるだろうとは思ってた。
私一人が我慢すれば問題ないって。宰相なら言うだろうと。
隣に座るお祖父様が怒っているのが気配でわかる。
それでも口を挟まないでくれているのは、私を信じているから。
大きく息をはいて、自分を落ち着かせながら話す。
「ですが、話には続きがありまして」
「続き?」
「エラルドはもうすでに三人の令嬢と身体の関係があるそうです」
「はぁぁ?」
「そして、ジャンナ様は身ごもっているかもしれないと」
「……嘘だろう」
「それに、エラルドはこう言ったんです。
ジャンナ様が産む子どもをカファロ家の後継ぎにすると」
「……本当にエラルドがそんなことを?」
ブリアヌ侯爵の顔が真っ青になる。
愛人だ、身ごもった、そんなことよりもこれは重大な問題になる。
「本当です。こちらをお読みください」
「これは」
「アルフレード様とエルネスト様が話し合いに立ち会っていました。
これはその報告が書かれています」
二人からの手紙を読んで、ブリアヌ侯爵は崩れ落ちそうになる。
「王子と公爵家の者が証言すると……もう何を言っても無駄か」
「ええ。ブリアヌ侯爵がなかったことにしようとするなら、
私は陛下に訴えます。カファロ家を乗っ取られそうになっていると」
「そんなことを訴えたら、エラルドの命がないかもしれないんだぞ」
「事実ですもの。違いますか?」
ブリアヌ侯爵ににらまれるけれど、悪いのは私だろうか。
何も知らないエラルドに悪気はないのはわかっている。
それはわかっているけれど、だからといって罪はなかったことにはならない。
「……頼む。公にはしないでくれ」
「ですから、婚約の解消をと言ったのです。
本来なら、エラルドの有責で破棄してもいいくらいです」
「ああ、そうだな……当然だ」
「ここで婚約解消に素直に応じてくだされば、
エラルドたちが卒業まで学園に通うことも認めます」
「本当か?」
「ええ。ブリアヌ家ともめたいわけではありません。
ですが、結婚前から異母兄弟をすすんで作ろうとするような婿を、
カファロ家に迎え入れることはできません。おわかりですよね」
「わかった。婚約解消の手続きをしよう。
今すぐ書類を作成する。それでいいか?」
「ええ、けっこうです」
さすが宰相。婚約解消の書類はすぐに作成された。
お互いに金銭的な補償もせず、話し合いによる解消とだけ理由を書いた。
おそらくエラルドが令嬢と浮気しているという噂があったからだと思われるだろう。
書類が整い、あとはブリアヌ侯爵が王宮に提出してくれることになった。
「エラルドへの処罰に要望はあるか?」
「いえ、私からはありません。
ですが、卒業するまでは黙っておいてくれませんか?
きっと婚約解消になったとわかれば、私のところに話をしにくるでしょう。
どうして婚約解消したのだと。
あともう少しで卒業です。学園内で騒ぎを起こしたくありません」
「ああ、それはもっともだ。
わかった。エラルドたちの処罰は学園を卒業してからにしよう。
事後報告になってしまってもかまわないか?」
「問題ありません。そちらはお任せします」
「そうか。ありがとう……本当に残念だ。
エラルドのしでかしたことだが、私はディアナ嬢のような賢い娘が欲しかった。
君が義娘にならないのが残念でならない」
「ありがとうございます。
私も、ブリアヌ侯爵との縁が切れてしまうのは残念です」
「……いや、縁は切らないでくれ。
婚約解消したのはこちらの重大な問題が原因だ。
それを公にしないでくれたことでカファロ家には大きな借りができた。
困ったことがあれば、いつでも相談してほしい」
「わかりました。何かあればお願いします」
「社交辞令じゃないからな」
「……はい」
親戚関係にはなれなかったが、宰相と侯爵としてのつきあいは続く。
何事もなかったかのように挨拶をして別れ、馬車に乗る。
「よく頑張ったな……」
「……はい」
会話はそれだけだったけれど、お祖父様が頭を撫でてくれる。
昔のように、ゆっくりと。
十歳の時、初めてエラルドに会いに行く時も同じようにされたのを思い出した。
あの時とはずいぶん変わってしまったけれど、大丈夫。
私は一人でも歩いていけるはずだから。
宰相の仕事で忙しいブリアヌ侯爵に会うのだから、こんな時間でも仕方ない。
「お祖父様はいてくれるだけでいいの。私が話すわ」
「本当に大丈夫なのか?」
「ええ。このくらいできなきゃ当主にはなれないもの」
「……そうか」
心配そうなお祖父様についてきてもらったけれど、
話し合い自体は私がするつもりだった。
このくらいのことができなければ、女侯爵になった後も苦労するだろうから。
ブリアヌ家に着くと、応接室へと通される。
この部屋に入るのは二度目。十歳の時にお見合いに来た以来だ。
しばらく待って、ブリアヌ侯爵が応接室へと入ってくる。
待たせたのは想定外なのか、焦ったように挨拶を交わす。
「すまない!もっと早くに仕事が終わるはずだったんだが」
「いえ、侯爵が忙しいのはわかっていましたから。
時間をとっていただいてありがとうございます」
返事をしたのが私だったからか、ブリアヌ侯爵は少し驚いた顔になる。
もう五十近いはずだが美貌は衰えていない。
疲れた顔をしていても、婦人たちが騒ぐのもわかるほど整った顔立ちをしている。
こうやって見ると、エラルドは夫人に似たのだとわかる。
エラルドの顔も整っているけれど、ブリアヌ侯爵ほどではない。
「ディアナ嬢はずいぶんと落ち着いた大人の女性になったね。
昔は可愛らしいと思ったが、美しく成長したようだ」
「ありがとうございます」
「話というのは、エラルドのことだろう?
結婚に関する金銭的なことだろうか」
そういえば、私がエラルドを婿としてもらうので、
本来なら支度金を渡す時期だ。
エラルドが領主の仕事をしないと決めたときに、
支度金もいらないと言われていたはずだが、それでも多少は渡すはず。
「いいえ、そうではありません。
今日話し合いに来たのは、婚約の解消についてです」
「は?」
予想していなかったのだろう。
立ち上がりそうになって、もう一度座る。
「婚約の解消だなんて、どうしてだ?
令嬢たちのことなら、この半年は一緒にいないと報告が来ている。
エラルドも落ち着いて婿入りする気だと思っていたのだが」
「ええ。私もそう思っていました。
エラルドも婿入りするために令嬢たちと離れてくれたのだと」
「では、なぜ?」
なるべく私情が入らないように、
学園に入ってからのエラルドの行動を説明する。
お祖父様から一度話は聞いているだろうが、
何度言っても改善しなかったというあたりから不機嫌そうだ。
そして、半年前の警告から令嬢たちが離れていったことを聞くと、
あからさまにほっとした顔になる。
あまり感情的にならないでほしいと思いながら、
エラルドが愛人として令嬢たちを連れていくつもりなことを話すと、
ブリアヌ侯爵は頭を抱え込んでしまった。
気持ちはわかる。私だって理解できなかったのだから。
「エラルドが大変失礼なことをした。申し訳ない。
だが、令嬢たちのことはあきらめるように説得する!だから」
「だから、何もなかったことにして婿入りさせろというんですか?」
「愛人を三人も連れて行くなんて不可能なことだって、
ディアナ嬢だってわかるだろう。
エラルドが馬鹿なことを言っても相手にしなくていい。
ディアナ嬢だって、婿になる令息を今から探すのは大変だろう?」
「私が我慢すれば丸く収まる、そう言いたいんですよね」
「そうだ。ディアナ嬢のためなんだよ?」
はぁ……言われるだろうとは思ってた。
私一人が我慢すれば問題ないって。宰相なら言うだろうと。
隣に座るお祖父様が怒っているのが気配でわかる。
それでも口を挟まないでくれているのは、私を信じているから。
大きく息をはいて、自分を落ち着かせながら話す。
「ですが、話には続きがありまして」
「続き?」
「エラルドはもうすでに三人の令嬢と身体の関係があるそうです」
「はぁぁ?」
「そして、ジャンナ様は身ごもっているかもしれないと」
「……嘘だろう」
「それに、エラルドはこう言ったんです。
ジャンナ様が産む子どもをカファロ家の後継ぎにすると」
「……本当にエラルドがそんなことを?」
ブリアヌ侯爵の顔が真っ青になる。
愛人だ、身ごもった、そんなことよりもこれは重大な問題になる。
「本当です。こちらをお読みください」
「これは」
「アルフレード様とエルネスト様が話し合いに立ち会っていました。
これはその報告が書かれています」
二人からの手紙を読んで、ブリアヌ侯爵は崩れ落ちそうになる。
「王子と公爵家の者が証言すると……もう何を言っても無駄か」
「ええ。ブリアヌ侯爵がなかったことにしようとするなら、
私は陛下に訴えます。カファロ家を乗っ取られそうになっていると」
「そんなことを訴えたら、エラルドの命がないかもしれないんだぞ」
「事実ですもの。違いますか?」
ブリアヌ侯爵ににらまれるけれど、悪いのは私だろうか。
何も知らないエラルドに悪気はないのはわかっている。
それはわかっているけれど、だからといって罪はなかったことにはならない。
「……頼む。公にはしないでくれ」
「ですから、婚約の解消をと言ったのです。
本来なら、エラルドの有責で破棄してもいいくらいです」
「ああ、そうだな……当然だ」
「ここで婚約解消に素直に応じてくだされば、
エラルドたちが卒業まで学園に通うことも認めます」
「本当か?」
「ええ。ブリアヌ家ともめたいわけではありません。
ですが、結婚前から異母兄弟をすすんで作ろうとするような婿を、
カファロ家に迎え入れることはできません。おわかりですよね」
「わかった。婚約解消の手続きをしよう。
今すぐ書類を作成する。それでいいか?」
「ええ、けっこうです」
さすが宰相。婚約解消の書類はすぐに作成された。
お互いに金銭的な補償もせず、話し合いによる解消とだけ理由を書いた。
おそらくエラルドが令嬢と浮気しているという噂があったからだと思われるだろう。
書類が整い、あとはブリアヌ侯爵が王宮に提出してくれることになった。
「エラルドへの処罰に要望はあるか?」
「いえ、私からはありません。
ですが、卒業するまでは黙っておいてくれませんか?
きっと婚約解消になったとわかれば、私のところに話をしにくるでしょう。
どうして婚約解消したのだと。
あともう少しで卒業です。学園内で騒ぎを起こしたくありません」
「ああ、それはもっともだ。
わかった。エラルドたちの処罰は学園を卒業してからにしよう。
事後報告になってしまってもかまわないか?」
「問題ありません。そちらはお任せします」
「そうか。ありがとう……本当に残念だ。
エラルドのしでかしたことだが、私はディアナ嬢のような賢い娘が欲しかった。
君が義娘にならないのが残念でならない」
「ありがとうございます。
私も、ブリアヌ侯爵との縁が切れてしまうのは残念です」
「……いや、縁は切らないでくれ。
婚約解消したのはこちらの重大な問題が原因だ。
それを公にしないでくれたことでカファロ家には大きな借りができた。
困ったことがあれば、いつでも相談してほしい」
「わかりました。何かあればお願いします」
「社交辞令じゃないからな」
「……はい」
親戚関係にはなれなかったが、宰相と侯爵としてのつきあいは続く。
何事もなかったかのように挨拶をして別れ、馬車に乗る。
「よく頑張ったな……」
「……はい」
会話はそれだけだったけれど、お祖父様が頭を撫でてくれる。
昔のように、ゆっくりと。
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