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3章 ポショットにはぬいぐるみ。陛下! 大丈夫ですか
6、初めての気持ち レイン視点
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俺はまるで敵国にのりこむように必死で白馬を走らせた。
目指すは皇都の中心にある宮廷衣装院だ。
宮廷衣装院は名前どおり、皇室が着る衣装をデザインし仕立てる機関だ。
外交で皇族がまとう衣装はただのファッションであってはならない。
衣装はバルバド帝国の歴史や素晴らしさを伝える外交官の
役割を持っている。
そういう信念の元で創設された宮廷衣装院がうみだす衣装は芸術品といってもいいほど品格にあふれていた。
俺も衣装院がつくる衣装を十分着こなしているとは言えないが、他の皇族もひどいものだ。
皇太后もルーカスも外見は美しいが、内面からにじみ出る品格が足りない。
「けどウサ公ならきっと着こなせる」
俺はあの時確信したのだ。
「まだ借金があったのか?
なら即払ってやる。一体いくらだ。教えろ」
「嫌よ!
だってレインが使うお金は国民が払った税金でしょ。
私は実家の為に国民の税金を使いたくないのよ」
小さなぬいぐるみが口にする言葉は真の皇妃の言葉そのものだった。
過去から現在まで俺に取り入り、なんとか金を引き出そうとする人間は後をたたない。
だが俺に余計な金を使わすまいとした者は、キャンディ
ラビットが初めてだ。
最初はダンがあせって見つけてきた田舎の貧乏令嬢だと見くびっていたが、一緒に暮らすとキャンディは他の令嬢にはない魅了にあふれていた。
ウサ公を見ると自然に頬がゆるみ、優しい気持になる。
そしてつい、からかいたくなった。
こんな風になったのは初めてだ。
しかしキャンディは竜族よりかなり格下のウサギ族なので、この気持ちを認めたくなかった。
だがあの言葉を聞いた瞬間、俺は自分を偽るのをやめる。
キャンディラビットは帝国民を心からおもっている事が
はっきりしたからだ。
それで歴史あるこの宮廷衣装院へ連れてきた。
「院長。
実は衣装院の衣装を身に着けるのにふさわしい女性を連れてきた。
急で悪いが、彼女の舞踏会用のドレスを仕立ててもらえないだろうか」
「皇帝陛下自らがご推薦されるとは、さぞ素晴らしい方なのでしょうね。
是非私にご紹介下さいませ」
「彼女がそうだ」
そう言ってポショットからウサ公を取り出して、キーエンス所長の目の前に差し出した。
「これは面白いご冗談ですね。で本物の彼女はどこにいらっしゃいますか」
「俺は冗談は言わない。このウサギが本物の彼女だ」
「ひええ!!!」
いつもゆったりと優雅な彼が突飛な声を張り上げ、顔を凍り付かせていた。
なぜだ。なぜなんだ。
目指すは皇都の中心にある宮廷衣装院だ。
宮廷衣装院は名前どおり、皇室が着る衣装をデザインし仕立てる機関だ。
外交で皇族がまとう衣装はただのファッションであってはならない。
衣装はバルバド帝国の歴史や素晴らしさを伝える外交官の
役割を持っている。
そういう信念の元で創設された宮廷衣装院がうみだす衣装は芸術品といってもいいほど品格にあふれていた。
俺も衣装院がつくる衣装を十分着こなしているとは言えないが、他の皇族もひどいものだ。
皇太后もルーカスも外見は美しいが、内面からにじみ出る品格が足りない。
「けどウサ公ならきっと着こなせる」
俺はあの時確信したのだ。
「まだ借金があったのか?
なら即払ってやる。一体いくらだ。教えろ」
「嫌よ!
だってレインが使うお金は国民が払った税金でしょ。
私は実家の為に国民の税金を使いたくないのよ」
小さなぬいぐるみが口にする言葉は真の皇妃の言葉そのものだった。
過去から現在まで俺に取り入り、なんとか金を引き出そうとする人間は後をたたない。
だが俺に余計な金を使わすまいとした者は、キャンディ
ラビットが初めてだ。
最初はダンがあせって見つけてきた田舎の貧乏令嬢だと見くびっていたが、一緒に暮らすとキャンディは他の令嬢にはない魅了にあふれていた。
ウサ公を見ると自然に頬がゆるみ、優しい気持になる。
そしてつい、からかいたくなった。
こんな風になったのは初めてだ。
しかしキャンディは竜族よりかなり格下のウサギ族なので、この気持ちを認めたくなかった。
だがあの言葉を聞いた瞬間、俺は自分を偽るのをやめる。
キャンディラビットは帝国民を心からおもっている事が
はっきりしたからだ。
それで歴史あるこの宮廷衣装院へ連れてきた。
「院長。
実は衣装院の衣装を身に着けるのにふさわしい女性を連れてきた。
急で悪いが、彼女の舞踏会用のドレスを仕立ててもらえないだろうか」
「皇帝陛下自らがご推薦されるとは、さぞ素晴らしい方なのでしょうね。
是非私にご紹介下さいませ」
「彼女がそうだ」
そう言ってポショットからウサ公を取り出して、キーエンス所長の目の前に差し出した。
「これは面白いご冗談ですね。で本物の彼女はどこにいらっしゃいますか」
「俺は冗談は言わない。このウサギが本物の彼女だ」
「ひええ!!!」
いつもゆったりと優雅な彼が突飛な声を張り上げ、顔を凍り付かせていた。
なぜだ。なぜなんだ。
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