【第1部完結】勇者参上!!~東方一の武芸の名門から破門された俺は西方で勇者になって究極奥義無双する!~

Bonzaebon

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第4章 勇者の剣と剣の巫女

第199話 剣の謎ギミックとヒゲ理論

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「かっこい~にゃあ!」


 子猫は剣を持って、楽しそうに眺めてるでヤンス。それ結構、子供には重いはずでヤンス。この子以外と力持ちでヤンス。


「なんとかこの子の機嫌は良くなったでヤンス。……でも、オジさん呼ばわりは納得イカンでヤンス。」

「ええ~?でも、子供から見たら大人なんて、キホン、オジサン・オバサンだよ。」

「じゃあミャーコちゃんはオバサン呼ばわりでも許せるでヤンスかぁ?」

「えー?ウチは違うよ?オバサンじゃないもん。ねえ、アール君?ウチってオバサンじゃないよね?」


 なんか自信満々でヤンス。玉砕しても知らんでヤンスよ。そのときはあっしの仲間入りでヤンス!


「え?おねえちゃんはおねえちゃんじゃないの?なんか、オバサンとちがうとおもう!」

「ねー!ほら、やっぱり違うんだよ。オ・ジ・サ・ン!」

「く、くひぃ~!悔しいヤンス!」


 認めたくない!認められないでヤンス。若さ故の過ちでヤンス。子供が適当に言ってるだけヤンス!


「やっぱり、ヒゲも生えてるからオジサンなんじゃない?」

「ヒゲ!?そんなん言ったら、この子もヒゲが生えてるヤンス!獣人はみんなオジサン・オバサンでヤンス!」

「え~?何その理論?そんなんじゃ論破できないよ?」

「そっちのヒゲ理論のほうが怪しいヤンス!」

「え~?」


 この娘には調子を狂わされヤンス!もうイヤヤンス!ここは負けを認めて、話題を変えるでヤンス。


「そういえば、なんで剣が光るでヤンスかね?」

「さ、さあ?そういうもんじゃないの?伝説の武器だったら光るのくらい当たり前なんじゃないの?」


 またでヤンス。剣の事になると目を合わせようとしないでヤンス。もしかして……、刃物のことが嫌いでヤンスかな?先端恐怖症とか光り物恐怖症とか、はたまた勇者恐怖症とか?さすがに勇者恐怖症はないでヤンスな。アニキはこの娘に二回会ってるって言ってたでヤンス。


「そんなことより、この子の親を探す方がいいんじゃない?ゆーしゃに聞いてみた方がいいんじゃないの?」

「まあ、そうでヤンスけど……、」

「宿の予約?それはウチが代わりにやっといてあげるから、行ってきなよ。」


 そこまで言うならそうするでヤンス。まあ、遊び人のお手並み拝見といこうでヤンス。


「じゃあ、任せるでヤンスよ。」

「ちなみに後で、紹介料は貰うからね♪」

「くはあぁー!」


 ちゃっかりしてるでヤンス!この娘、油断ならんでヤンス!
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