27 / 36
六章 悪魔降臨(3)下
しおりを挟む
派手に吹き飛ばされたサードは、前触れもない爆発の衝撃に驚きつつも、すぐに体制を整えて地面に着地した。
地面に埋められていたのは、起爆物だったらしい。そう遅れて理解しヒヤリとした直後、胸がドクドクとして数秒ほど動けなかった。
「……おいおいおい、俺じゃなかったら確実に大怪我してるとこだぞ!?」
あの威力からすると、多分、踏み込んだのが普通の人間であったとしたのなら、確実にアウトな代物のような気もする。
先程話に聞いていたこともあって、小さい女の子みたいな生徒会長補佐エミルが、喜々として運動場に爆発物を設置する光景が想像された。味方ですら見分けがつかない地面に爆薬を設置するとは、何事だとゾッとした。
サードは考えて早々、思わず「アホか!」と一人でツッコミの声を上げた。
「埋めるとか危険過ぎだろうがぁぁあああ! なんなの会長補佐、あいつは何がしたいんだよ、味方を殺してぇのかそれとも邪魔したいのか、どっちだ!?」
すると、大きな独り言に、こう近くから答える声がした。
「――やれやれ、あなたも巻き込まれましたか。見事に宙を飛んでいましたが、よく無事でいられるなと感心致しました」
辛辣な敬語口調を聞いてすぐ、それが誰であるか分かってしまった。
サードは、それだけでなんだか酷い疲労感を覚えた。ゆっくり目を向けてみると、そこには冷ややかな美貌をした生徒会の副会長レオンがいた。
「…………副会長、普通さ、もっと違う感想があるんじゃね? 俺、足元が爆発して、めちゃくちゃ宙を飛んだんだけど?」
「ありません。それよりも、効率のいい倒し方もあったのでは? あまりに雑で汚い戦いには、心底呆れました」
「ああ、なんだ魔獣の方が、お前見てたのかよ? ――というか、そっちの感想こそ求めてねぇわ! 爆弾だよ、爆弾の方!」
サードは主張したものの、レオンはそこを聞き流して勝手に話しを続けた。
「私の方は『死食い犬』を先に仕留めたのはいいのですが、ユーリス先輩のもとへ行くまでに爆弾トラップ区域が出来ており、引き返した先に転がり込んできた三秒爆弾を避けるのに手いっぱいで、ソーマの助太刀には間に合いませんでした。土煙で会長の姿も探しきれない状況で、どうしようかとすぐそこで待機していたところです」
なんだか、それはかなり迷惑を被っている状況なのでは、という気がしてきた。爆弾トラップ区域だとか、転がって来たという『三秒爆弾』という言葉が既に物騒だ。
それを涼しげな表情で語ったレオンを見て、サードはこう言わずにいられなかった。
「会長補佐は何してんだ、邪魔か? 邪魔してんのか? 迷惑な戦い方をさせないように、お前らの方で前もって注意くらいしておけよ!」
「エミルは、爆弾をメインに使用している訳ではないのですよ。あれは、ただの趣味です。そして、前触れもなく大剣を振り回しますので、へたをすると巻き添えをくらいますから近づきたくありません」
「お前、本当はあいつのこと嫌いなのか?」
気のせいか、他の生徒会メンバーを語る時と、エミルを語る時のレオンの言い方には温度差を感じた。しかし同時に、その口振りからは、生徒会メンバーの中でも、エミルは『会長補佐を務めるくらいに強い』のだという事も伝わってきた。
爆音が続けて上がり、周囲を覆う土埃が増えた。それを一瞥したレオンが、腕を組んでこう言った。
「剣の魔力解放が早くなければ、あの魔獣はてこずる相手かもしれません。私たちの聖剣は、内側に眠る魔力を解放しなければ、効力は半分までしか引き出せませんから、魔術が不得意なソーマには不利な戦闘開始でした。ユーリス先輩は戦闘魔術師ですので、基本的に魔砲弾を撃って対応されますが、あちらもスピードのある敵だと少々不利ではあります」
「にしては悠長にしてるよな、副会長?」
「彼は独自に短縮詠唱が可能な術者ですし、魔法の複合発動もお手のものなので、自分でどうにか出来ると思います。私たちと違い、最年少で討伐部隊に参加し魔物との戦い経験も多いお方ですから…………ですから正直、経験も浅く魔術操作も未熟なソーマは、もう駄目かと思いました」
レオンが視線をそらし、ぽつりとそう呟いた。
訝しげに首を傾けたサードは、ふと、その背中から血の匂いが漂ってくる事に気付いた。ちらりと盗み見てみると、激しく打ち付けられたように制服が所々綻び小さな血も滲んでいた。組んだ腕の先を辿れば、その手にも擦り傷がある。
先程、ソーマの危機に気付いた時、レオンは対峙している魔獣を無理やり倒してでも駆け付けようとしたのではないだろうか――という想像が脳裏を過ぎっていった。
もしかしたらレオンは、誰よりも全員の無事を願い、みんなで生きて戻ることを望んでいるのではないだろうか。余裕がない状況の中でさえ、こうして全員の戦いを目に留めて気を配らずにいられないほど……。
だから、こちらの戦いも見ていた?
今更のように気付かされて過ぎっていった可能性や憶測を、サードは胸の底にしまった。すると、一つの足音が近くで止まって、どこか呑気な響きを持った例の戦闘魔術師の声が聞こえてきた。
「二人とも無事だったんだね、よかったぁ」
頬に煤をつけたユーリスが、こちらを見て安堵した様子で笑った。彼の柔らかい色素の薄い金髪は乱れ、制服の所々に焼けたような痕跡もある。
レオンと共にそちらを振り返ったサードは、思わず凛々しい眉を顰めて尋ねた。
「おい、会計。お前なんで所々焦げてんの? 爆弾にでも引っ掛かったのか?」
「ん~、最終的に『死食い犬』を業火で焼き尽くしたからからねぇ。防御魔法の耐熱度もギリギリの威力で放ったから……まぁ、そのおかげもあって、俺の近くに埋まっていたエミルの爆弾は全部吹き飛んでくれたんだけど」
エミルの爆弾には苦戦した、とユーリスが吐息交じりに呟いた。
やはり、奴は邪魔しているのでは、とサードは思った。
「ユーリス先輩であれば、『会長の魔力』を追えますよね?」
お願い出来ますか、とレオンが片手を交えて尋ねる。ユーリスは考えるような間を置いた後、「実は、それがねぇ」と気の抜けたような声で言って人差し指を立てた。
「彼、すぐ『上』にいるんだよね。もうずっと悪魔とやり合ってるよ」
珍しくサードとレオンが「は?」と声を揃えた。
「うん、そういう反応が返ってくると思った」
そう前置きを挟み、ユーリスは説明を続けた。
「下は騒がしいからと言って、悪魔が膨大な魔力で透明の足場を作っちゃったんだよねぇ。皆の集中力が欠けたら困ると思って、一旦、俺の魔法で見えなくしてあるんだ。今のところ、ロイ君は危ない状況ではないから安心して。こっちが上手く動かない方が、彼の注意がこちらにそれて不利になると思うし」
「しかし、見えない状況にしたら、私たちの方にとっては不利になるのではありませんか? いつ上にいる悪魔から攻撃をされてもおかしくはない。もし会長の動揺を誘うために攻撃を放たれたとしたら、回避するのは難しいですよ」
レオンが懸念を伝えると、ユーリスは「今のところは平気そうだよ」と肩をすくめて見せた。
「悪魔は今、ロイ君との戦いに夢中みたいだし。そもそも俺たちの血も『宣誓契約』に含まれているから、悪魔は魔法攻撃は仕掛けられない。ひとまず戦いに交えてくれるまでに、こっちの『死食い犬』を倒しておけば、俺らも後で悪魔との戦いに集中できる」
その時、近くで一際大きな爆音が上がって砂埃が舞った。運動場の砂埃の向こうから魔獣が迫る気配を察知して、サードは反射的に身構えた。
気付いたユーリスが、「風よ! 我が声に応えよ!」と左手で素早く魔術陣を切った。直後に強風で砂埃が吹き飛ばされ、エミルの華奢な背中と、彼に殺されて絶命した『死食い犬』の光景が目に飛び込んできた。
エミルは、正面から魔獣の開いた口に大剣を突き刺していた。彼の身体よりも長い大剣の刃は、魔獣の喉から心臓までを正確に貫くような軌道だった。
呆気に取られて見つめていると、こちらに気付いたエミルが「ん?」と可愛らしい声を上げて振り返った。
「あ! みんな無事だったんだね~」
彼は可愛らしい声でそう言うと、まるで重量感を覚えさせない軽い動きで、魔獣の口に突き刺していた大剣を引き抜いて近寄ってきた。
地面に埋められていたのは、起爆物だったらしい。そう遅れて理解しヒヤリとした直後、胸がドクドクとして数秒ほど動けなかった。
「……おいおいおい、俺じゃなかったら確実に大怪我してるとこだぞ!?」
あの威力からすると、多分、踏み込んだのが普通の人間であったとしたのなら、確実にアウトな代物のような気もする。
先程話に聞いていたこともあって、小さい女の子みたいな生徒会長補佐エミルが、喜々として運動場に爆発物を設置する光景が想像された。味方ですら見分けがつかない地面に爆薬を設置するとは、何事だとゾッとした。
サードは考えて早々、思わず「アホか!」と一人でツッコミの声を上げた。
「埋めるとか危険過ぎだろうがぁぁあああ! なんなの会長補佐、あいつは何がしたいんだよ、味方を殺してぇのかそれとも邪魔したいのか、どっちだ!?」
すると、大きな独り言に、こう近くから答える声がした。
「――やれやれ、あなたも巻き込まれましたか。見事に宙を飛んでいましたが、よく無事でいられるなと感心致しました」
辛辣な敬語口調を聞いてすぐ、それが誰であるか分かってしまった。
サードは、それだけでなんだか酷い疲労感を覚えた。ゆっくり目を向けてみると、そこには冷ややかな美貌をした生徒会の副会長レオンがいた。
「…………副会長、普通さ、もっと違う感想があるんじゃね? 俺、足元が爆発して、めちゃくちゃ宙を飛んだんだけど?」
「ありません。それよりも、効率のいい倒し方もあったのでは? あまりに雑で汚い戦いには、心底呆れました」
「ああ、なんだ魔獣の方が、お前見てたのかよ? ――というか、そっちの感想こそ求めてねぇわ! 爆弾だよ、爆弾の方!」
サードは主張したものの、レオンはそこを聞き流して勝手に話しを続けた。
「私の方は『死食い犬』を先に仕留めたのはいいのですが、ユーリス先輩のもとへ行くまでに爆弾トラップ区域が出来ており、引き返した先に転がり込んできた三秒爆弾を避けるのに手いっぱいで、ソーマの助太刀には間に合いませんでした。土煙で会長の姿も探しきれない状況で、どうしようかとすぐそこで待機していたところです」
なんだか、それはかなり迷惑を被っている状況なのでは、という気がしてきた。爆弾トラップ区域だとか、転がって来たという『三秒爆弾』という言葉が既に物騒だ。
それを涼しげな表情で語ったレオンを見て、サードはこう言わずにいられなかった。
「会長補佐は何してんだ、邪魔か? 邪魔してんのか? 迷惑な戦い方をさせないように、お前らの方で前もって注意くらいしておけよ!」
「エミルは、爆弾をメインに使用している訳ではないのですよ。あれは、ただの趣味です。そして、前触れもなく大剣を振り回しますので、へたをすると巻き添えをくらいますから近づきたくありません」
「お前、本当はあいつのこと嫌いなのか?」
気のせいか、他の生徒会メンバーを語る時と、エミルを語る時のレオンの言い方には温度差を感じた。しかし同時に、その口振りからは、生徒会メンバーの中でも、エミルは『会長補佐を務めるくらいに強い』のだという事も伝わってきた。
爆音が続けて上がり、周囲を覆う土埃が増えた。それを一瞥したレオンが、腕を組んでこう言った。
「剣の魔力解放が早くなければ、あの魔獣はてこずる相手かもしれません。私たちの聖剣は、内側に眠る魔力を解放しなければ、効力は半分までしか引き出せませんから、魔術が不得意なソーマには不利な戦闘開始でした。ユーリス先輩は戦闘魔術師ですので、基本的に魔砲弾を撃って対応されますが、あちらもスピードのある敵だと少々不利ではあります」
「にしては悠長にしてるよな、副会長?」
「彼は独自に短縮詠唱が可能な術者ですし、魔法の複合発動もお手のものなので、自分でどうにか出来ると思います。私たちと違い、最年少で討伐部隊に参加し魔物との戦い経験も多いお方ですから…………ですから正直、経験も浅く魔術操作も未熟なソーマは、もう駄目かと思いました」
レオンが視線をそらし、ぽつりとそう呟いた。
訝しげに首を傾けたサードは、ふと、その背中から血の匂いが漂ってくる事に気付いた。ちらりと盗み見てみると、激しく打ち付けられたように制服が所々綻び小さな血も滲んでいた。組んだ腕の先を辿れば、その手にも擦り傷がある。
先程、ソーマの危機に気付いた時、レオンは対峙している魔獣を無理やり倒してでも駆け付けようとしたのではないだろうか――という想像が脳裏を過ぎっていった。
もしかしたらレオンは、誰よりも全員の無事を願い、みんなで生きて戻ることを望んでいるのではないだろうか。余裕がない状況の中でさえ、こうして全員の戦いを目に留めて気を配らずにいられないほど……。
だから、こちらの戦いも見ていた?
今更のように気付かされて過ぎっていった可能性や憶測を、サードは胸の底にしまった。すると、一つの足音が近くで止まって、どこか呑気な響きを持った例の戦闘魔術師の声が聞こえてきた。
「二人とも無事だったんだね、よかったぁ」
頬に煤をつけたユーリスが、こちらを見て安堵した様子で笑った。彼の柔らかい色素の薄い金髪は乱れ、制服の所々に焼けたような痕跡もある。
レオンと共にそちらを振り返ったサードは、思わず凛々しい眉を顰めて尋ねた。
「おい、会計。お前なんで所々焦げてんの? 爆弾にでも引っ掛かったのか?」
「ん~、最終的に『死食い犬』を業火で焼き尽くしたからからねぇ。防御魔法の耐熱度もギリギリの威力で放ったから……まぁ、そのおかげもあって、俺の近くに埋まっていたエミルの爆弾は全部吹き飛んでくれたんだけど」
エミルの爆弾には苦戦した、とユーリスが吐息交じりに呟いた。
やはり、奴は邪魔しているのでは、とサードは思った。
「ユーリス先輩であれば、『会長の魔力』を追えますよね?」
お願い出来ますか、とレオンが片手を交えて尋ねる。ユーリスは考えるような間を置いた後、「実は、それがねぇ」と気の抜けたような声で言って人差し指を立てた。
「彼、すぐ『上』にいるんだよね。もうずっと悪魔とやり合ってるよ」
珍しくサードとレオンが「は?」と声を揃えた。
「うん、そういう反応が返ってくると思った」
そう前置きを挟み、ユーリスは説明を続けた。
「下は騒がしいからと言って、悪魔が膨大な魔力で透明の足場を作っちゃったんだよねぇ。皆の集中力が欠けたら困ると思って、一旦、俺の魔法で見えなくしてあるんだ。今のところ、ロイ君は危ない状況ではないから安心して。こっちが上手く動かない方が、彼の注意がこちらにそれて不利になると思うし」
「しかし、見えない状況にしたら、私たちの方にとっては不利になるのではありませんか? いつ上にいる悪魔から攻撃をされてもおかしくはない。もし会長の動揺を誘うために攻撃を放たれたとしたら、回避するのは難しいですよ」
レオンが懸念を伝えると、ユーリスは「今のところは平気そうだよ」と肩をすくめて見せた。
「悪魔は今、ロイ君との戦いに夢中みたいだし。そもそも俺たちの血も『宣誓契約』に含まれているから、悪魔は魔法攻撃は仕掛けられない。ひとまず戦いに交えてくれるまでに、こっちの『死食い犬』を倒しておけば、俺らも後で悪魔との戦いに集中できる」
その時、近くで一際大きな爆音が上がって砂埃が舞った。運動場の砂埃の向こうから魔獣が迫る気配を察知して、サードは反射的に身構えた。
気付いたユーリスが、「風よ! 我が声に応えよ!」と左手で素早く魔術陣を切った。直後に強風で砂埃が吹き飛ばされ、エミルの華奢な背中と、彼に殺されて絶命した『死食い犬』の光景が目に飛び込んできた。
エミルは、正面から魔獣の開いた口に大剣を突き刺していた。彼の身体よりも長い大剣の刃は、魔獣の喉から心臓までを正確に貫くような軌道だった。
呆気に取られて見つめていると、こちらに気付いたエミルが「ん?」と可愛らしい声を上げて振り返った。
「あ! みんな無事だったんだね~」
彼は可愛らしい声でそう言うと、まるで重量感を覚えさせない軽い動きで、魔獣の口に突き刺していた大剣を引き抜いて近寄ってきた。
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚
咲良喜玖
ファンタジー
アーリア戦記から抜粋。
帝国歴515年。サナリア歴3年。
サナリア王国は、隣国のガルナズン帝国の使者からの通達により、国家滅亡の危機に陥る。
従属せよ。
これを拒否すれば、戦争である。
追い込まれたサナリアには、超大国との戦いには応じられない。
そこで、サナリアの王アハトは、帝国に従属することを決めるのだが。
当然それだけで交渉が終わるわけがなく、従属した証を示せとの命令が下された。
命令の中身。
それは、二人の王子の内のどちらかを選べとの事だった。
出来たばかりの国を守るため。
サナリア王が下した決断は。
第一王子【フュン・メイダルフィア】を人質として送り出す事だった。
フュンは弟に比べて能力が低く、武芸や勉学が出来ない。
彼の良さをあげるとしたら、ただ人に優しいだけ。
そんな人物では、国を背負うことなんて出来ないだろうと。
王が、帝国の人質として選んだのである。
しかし、この人質がきっかけで、長らく続いているアーリア大陸の戦乱の歴史が変わっていく。
西のイーナミア王国。東のガルナズン帝国。
アーリア大陸の歴史を支える二つの巨大国家を揺るがす。
伝説の英雄が誕生することになるのだ。
偉大なる人質。フュンの物語が今始まる。
他サイトにも書いています。
こちらでは、出来るだけシンプルにしていますので、章分けも簡易にして、解説をしているあとがきもありません。
小説だけを読める形にしています。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる